来た人。
今日から十八時更新にします。よろしくお願いします!
いやー、めちゃくちゃ飲んで飲ませて……昨日はいつも通りでした。
ユーミ暦25日、今日はミナミナの獣人たちをお見送りします。食糧確保のために来た彼らなので収納持ちもいたし、お節介にも食糧やアイテムを根刮ぎ与えて送り出します。代金も搾り取ったけどね。
「んで、君は帰らないの?」
「まさか! ウチがそんな情勢が見えんようにみえましたコン?!」
「いや、狐だし強かなのかなとは思ってたけど」
「偏見ですコンー!!」
「どっちだよ」
なんか狐獣人のメアリーさんが残ることになった。まあワシ獣人のモヒートも奴隷としてだけど雇い入れたからね。料金の一部として受け取ってほしいですコンとか言われたら……モフモフしっぽには逆らえなかったよ……。耳もふもあらがいがたい……。執務室でもふもふしてます。
「うちの陛下ってモフモフにめちゃ弱いから全員注意ね」
「リンヤさんや、それだと私がモフモフに見境がないみたいではないですか」
「あるの?」
「ごめん、ないわもふもふ」
だしょーが、とため息を吐かれたけどないのは確かだね! モフモフ! モフモフ!
「追加のしっぽ代はいただきますコン?」
「払いまーす。しかしまだ君の国の食料代の支払いが終わってないでもふ」
「女皇帝様も悪でコン~!」
「誰かそこの女狐追い払ってー! ユーミ帝国の危機よー!」
まあモフモフで身を持ち崩すのはケモナーの本懐ではないでしょうか?
皆さんこんにちは、25日目のユーミ・カワハラ・フイッシャーガール女皇帝でございます。あー、狐しっぽもふもふするんじゃー。耳もふとしっぽもふどちらが至高であろう? 肉球がないのは残念だ。
「びしゃびしゃにすればいいのです。さすればもふれませぬ!」
「ハーチア、天才ね!」
半魚人のハーチアとエルフのベリーがなんか乗り込んできた。
「そこの魚とエルフ、ウチに喧嘩を売るんですコン?」
「くあー?」
「なぜ鳴いたモヒートもふ」
鳥の翼もいいもふ加減だよね。もふもふ。
「獣人は水浸しなんですー!」
「行け、ハーチア砲! 発射ー!」
「ベリー! 貴女は押さえる方でしょ!」
「活躍しなければユーミ陛下にエルフは誰が誰か分からないと思われてますよ!」
「大魔道士ベリーと私、宰相リンヤはきっとユーミの心の中にいるわ!」
「私がミソッカスみたいに言わないでよ! 今日もホタテさんを接待してるのよ! 可愛いわ小角族女児……」
「ネシアは犯罪者としか認識されてないわよ!」
「名前覚えてないわ。エルフとドワーフ多すぎるのよ」
「貴女とボクはハーフエルフだしダークエルフもいますしねぇ……」
「この空間だけでエルフ何人いるんだよ……」
ルルやエハルみたいなハーフエルフもいればシロルみたいなダークエルフもいて……ああ、本当だわ。エルフ多すぎてこれもう分かんないわ。
ドワーフは皆まだ飲んでるから(ドワーフには三日目からが酒宴らしい。明日も飲むの?!)エルフばっかりだね。
妖精と巨人は酔いつぶれて死んでるし人間組はタフだね。もう仕事してるわ。ジルとかセルトとかマーベルね。まあマーベルは体力ないから辛そう。
「お客」
「メイレンは相変わらずだね。誰が来たの? 私はもふもふで忙しい」
「? 貴族のようなお姫様のような王子様のような」
「リッタ王子様来ちゃった!?」
え、と、ハーフドリアードのメイレンによると、どうやらリッタ王子様が小角湿原まで来ているようです。久しぶりだなー。十日くらいたった? てかメイレンの感知範囲広すぎ。根が及ぶ限りとか言ってる。こわっ。
リッタ王子様はいろいろ仕込んできたかな、これは。うわー、南方も騒がしいのに。でもまあイストワールの問題から片付けていかないと駄目なんだよね。ノーゼリアまで絡んでこなければいいけど。
でもそろそろ私は我慢の限界なんだけどなぁ。釣りの。
せっかくだし新メンバーと小角族メンバーで釣りをしながら王子様を待つのはどうだろう? 名案だと思うのだが! 名案だと思うのだが!
「いいわよ。どうせあなたが遊ぶための帝国なんだからね。貴女の時間を作るのが私たちの務めよ」
「理解のある宰相って素敵!」
「王子様のお迎えは大魔道士ベリーと変態ネシアのエルフ二人組にいってもらうわ」
「ひどい宰相!」
「迎えるだけだから華やかな二人がいいかもねー。元気そうだし」
「ハーチアも船の運航頼むわよ」
「はーい!」
「くあー!」
「モヒートも空から敵襲がないか警戒しててね~」
リンヤきびきびしてるなあ。やっぱりこうやって全員でわちゃわちゃやってる方が私にはあってるなぁ。外交となるとそればっかりでも駄目だろうけどね。のびのびしたいよー。できなかったら逃げて無人島で暮らすかも。
イストワール王国ねえ。どうしようかな。戦って勝つのは難しくないけど、それはなんか意味が違う気がする。私が勝っても仕方ないんだ。どうせ私は人間だからね。小角族を守るのは小角族じゃなきゃ。
ある程度何年かは頑張るけど、私はどこかで退場しないとね。どこまで私がやるかなあ。
とりあえず釣りするかな。ホタテさんを右にメアリーを左にサビキ釣りします。今日は執務室から出ていったところにある私用釣り場で釣るよ。ここは堤防を作りそこに上がって釣るようにしてるよ。波が入ってくるしね。こちら、西側は深くなってるからね。回ってくる魚をじっくり待つのもいいんだけど深いところで大物を狙って動くのもいい。
なので堤防を城の北端から西に少し伸ばしている端に設置した灯台の下で南に向かってサビキで釣ってみる。
ホタテさんたちはじっくりサビキでやってもらって私は途中から北でジギング予定だ。あんまり釣れてないやつだけどやっぱりこれで大きいのを揚げるのが嬉しいからね。それに動く釣りだから私は好きなんだよねぇ。
人工的に磯とか作ってもいいかもね。クーラーボックスなら楽勝だよ。
「お、魚が集まっておるのだ」
「釣れそうコン!」
ジル、セルト、マーベルの三人はお客を招くためにいろいろやってるのか。おっさん三人組。うちは人間の女の子がいないね。ルルが見た目は人間なんだけども。接客準備は彼らに任せて遊ぼう。
アミカゴでアミエビを撒いてその匂いで小魚が寄ってきている。潮としては昼前くらいに満潮かな? もう釣れはじめるね。あ、アミエビは海外で厳選して収納してみたらわりと集まったよ。よく考えたら私北極だろうが南極だろうが秒で行けるしね。
「お、釣れた」
「サビキは一匹釣れても少し置いておけばさらに釣れてくるよ~」
シロルからかけたね。狙ってた小角鯵か。このサビキ仕掛けは針が六本ほどついてる。全部にかけたら嬉しいぞ。
「釣れたのだ」
「釣れたコン」
「釣れないわ」
「釣れました!」
ホタテさん、メアリー、エハルと釣れてきた。ルルだけまだだね。私はかかってるけど置いてる。
「釣れた。一荷で6匹~」
「さすが、やるわね陛下。私だけ釣れないのなんで?」
「上げるのが早いからじゃない? 私も来たわよ。3匹も!」
「リンヤもやるわね!」
ルルみたいにせっかちなのは釣りに向くと言われてるけどせっかちすぎるのもね。サビキは餌なしでも釣れるから粘っていい。
クーラーに小角鯵が山のように入った。バケツとかクーラーに水を入れてしまうと魚が窒息するからポンプが無いなら水は入れずに氷を入れよう。魚が長持ちするよ。
「あ、釣れた。5匹もいるわ!」
「おめでとうー」
ルルも釣れたしジギングに行こうかなと思ったら、タイムアウト。ジルが呼びに来た。リッタ王子様は応接室に待たせといてー。ここ、執務室は入り口の門から一番遠いから招くのは悪いし謁見室は対等な関係なら使えないよね。
「さてさてー、鯵がたくさん釣れたから余は満足じゃ。リンヤさん、外交いきますぞえ」
「はいよー」
ベリー「エルフって目立たないわよね」
リンヤ「ベリーは私とキャラかぶってるしね」
シロル「出番少ないし。ダークエルフ一人なのに」
エハル「あとがきで頑張りましょう!」
ネシア「ホタテさんといちゃいちゃしてたら?」
ルル「黙れ犯罪者」
ネイコ「私釣りできないからどうしよー……」




