お招き。
ブクマ百件有り難う御座います!
さて、城の内装も作っていくよ。きんきらは落ち着かないけど銀製の燭台とか作っていく。物としてはプラチナの方がなめられないだろう。クーラーにけっこう入ってた。掘った山にいくつかの鉱脈が細く入っていたのかもしれない。
ホタテさんたちをお招きしたいので小角族用の部屋も作ったよ。ドアとか私では入り辛い高さにしてある。人族用だと重いからね。トイレも室内に作らないとね。まだ魔石は定着していないので変えられる。トイレと下水はきっちりしておこう。そういえば巨人ブリックのトイレとか妖精ネイコのトイレも必要か。ネイコのはルルに世話してもらっても良いのだが。妖精用の出入り窓は各部屋の扉に付けた。
さてさて、ユーミ暦二十四日だよ。今日は城の完成記念に小角族の要人を招いてブリックの部屋に作ったパーティー会場で騒ぎます。ブリックが仲間になれないと可哀想だしね。一応パーティー会場とブリックの寝室の間は防音できるように真空にしたりスポンジを詰めたりしてる。全面真空にすると鉄では強度に不安が出る。芯にとても硬い金属のアダマントを入れたらいいんだけど、流石に在庫が足りない。魔力で作っても一回に10グラムしか作れない。
ホタテさんとブリ婆ちゃんの部屋のインテリアは星とかをモチーフにしてるよ。喜んでくれるだろうか。ホタテさんの家のインテリアは初期の頃に作ったので茶色の革張りだったりする。それでもふかふかに喜んでいた。そういうのは他の小角族は有料で売る。だいたい陸鮫とかの物納だ。まだ陸鮫釣った事無いな。陸鮫は陸に上がるだけで基本は魚だ。鮫とも形が違う。肺魚やシーラカンスに近いかな。
それはさておき、今回のお招きはキリさんとユゲさんも来るんだよね。ユーミ帝国の力を知らしめるために! ふはは。楽しくお酒飲むだけだけどね。
ジルさんに樽酒をいくつか倉庫に出して収納持ちに運ばせるように指示を出しておく。ドワーフが多いからあらかじめ用意しておかないと。いつもドワーフたちが一回で開けてしまう一斗樽で23から25キロあるんだよね。中身は18リットルだから水で18キロだけど側が木製でわりと重い。金具とか填めて7キロくらいあるわけだ。
もちろんみんなで回すのでドワーフ用だけ用意していられない。四斗樽をいくつか用意して中身も日本酒からウォッカのような強い酒まで用意する。炭酸のチューハイなんかは缶で私が出しておく。冷たい方が美味しいからね。
余談だけど見た目を立派にする為に四斗樽とかを底上げして二斗しか入らないようにした樽もあるそうだ。素材がたくさんあるからうちのは全部四斗入ってるけど。皆大酒飲みだから無くなるし、余ったらクーラーに入れておける。
二斗で36リットル、一人1リットルしか飲まなかったら36人必要になる。もちろんうちで一人1リットルなんて可愛い飲み方をする人はいない。ネイコはどうやって何リットルも飲んでるんだ? 自分の体より多いぞ? まあドワーフたちも二斗くらい飲んじゃうんだけど。体重が軽いネリンなんて自分の体重と変わらないぞ。やっぱり魔力に変換されてるんだろうな……。
いや、飲んだらやっぱりトイレは近くなるんだけどね。一度に入らない量が消えていくのはマジックみたいで面白いよ。私もできるから体の構造がこの世界のものに置きかわってるんだろうな。
さて、テーブルや飾りつけは終わったし、ホタテさんたちを呼んでこよう。久しぶりにブリ婆ちゃんたちとゆっくりできるな。なんか最近も飲んだ気がするけど。まあ小角族の祭り好き酒好きは仕方ないな。毎日パーティーできるならしたいんだろうし。肝臓壊すぞ。
城の外に出ると小舟が着けられている。私以外の移動用なのでブリックも乗れるサイズだが、簡素な構造の船だ。野菜なんかはこれで運んでいる。
小角族としては宝飾品より武器や食料なんだよね。細工とかは小さいから得意だし、彫金とかはするらしい。小角族は高価で軽い物を輸出して食料を得てるんだね。色々まだまだ知らないことがあるな。
貴金属とかは発掘してある奴がいくつか余っているからホタテさんたちに渡しておこう。遠慮はさせない。ユーミ帝国の貴金属譲渡攻撃だ。物価が下がるから実は恐ろしい攻撃だぞ。小角族まだお金は貿易にしか使ってないけどね。
食料も魚とかは余ったら加工して輸出だ。釣れた魚をどんどん売っていくつもり。
ちなみにハーチアとかが釣りに興味を示してくれたので教えようと思う。13フィートロッドなら4メートルあるからブリックも使えそう。ラインコントロールができないかな? まあ慣れたら大丈夫。ユーミ帝国で釣りを嗜まないとか追放ものですよ! 歓迎会の二次会とかいってまた釣りパーティーでもしよう。海はそこにある! いずれブリックにはバハムートを船に括ってもらわないと駄目だしね!
最近できてないし、コマセ釣りしたいけど動かないの苦手な人に餌釣りは教えづらいなぁ。自然を満喫する楽しさこそが釣りの醍醐味だ。釣れなきゃ波の音を聞きながら昼寝とかもできる。砂浜とかに転がると気持ちはいい。砂が変なとこ入っちゃうけど。
船でカイバシラ港に着きました。ここは浅いからなあ。大型の魔物に襲われる心配は少ないよ。浅いといっても10メートルはあるんだけど、透明度が高いからすぐ下にみえるんだよね。
さて、今回の船頭役は水魔法が使える半魚人のハーチアと優秀な魔導師のエルフ、ベリーだ。水魔法で船を動かすかららくらく走れるんだよね。魔法は便利だ。大規模輸送しようとすると魔物に襲われるんだけど。10メートル級の魔物が船に魔法を放ってきたり、大型船でも25メートルあるシーサーペントとかウェルテクス沖大鮫とかいう集団でシーサーペント食っちゃう魔物の鮫とか出てきたら簡単に沈む。最大サイズで100メートル余裕で超えちゃうのが魔物なんだよなあ……。異世界の神秘。
あ、先行して迎えに行かせてた執事のジルとダークエルフのシロルがホタテさんたち小角族の重鎮を二十人くらい連れてきた。
ドワーフの農業担当ネリンや同じくハーフドリアードのメイレン、ちょっとこっちで仕事をしてもらってる商業担当のドワーフのアーリと人族のマーベルはあとから別の舟で来るようだ。
そのうち深い西側に港を設けて大型船舶で移動することも考えないと駄目かな。まあ大型船舶もいずれは作らないとね。
いつもお読みいただき有り難う御座います。
お酒飲んでも肝臓とか壊れない世界に行きたいですよね。