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新生活。

 しばらくは15人の部下を使って島を整えていくことにした。最初の予定と逆にタワー型にすることになった。


 そもそも最初から大きい魔石を使ってダンジョン化して防御力を上げるつもりだったので、城として作ることになった。構造は最初の予定通り、中央に階段、外に階段、中央、外、中央、そこから下に降りて、一階に私の部屋とした。私の部屋は平時は外から入れる。


 まあ私が表に立てば無敵なんだよね。あんまり意味ないよ。楽しそうってだけ。あとはお客さんの安心感?


 ユーミ暦二十三日、ユーミです。今日は住環境を仲間の意見を聞きながら整え、改築していく予定だ。


「大きい魔石ないよね」


「巨人ダンジョン最下層のボスの雷帝巨人の魔石は?」


「あー、あの私に雷で打ち負けた雷帝(笑)ね。あったかも」


「普通の冒険者に言うと泣くから止めなさいよ?」


 そんなこと自慢しませんよリンヤさん。自慢するなら小角族を守り抜いてからだね。小角族の東の守りのために龍鱗川沿岸を支配した。次は北に対抗するために北の沖合いの島も支配する予定である。そこにも城を作りたいな。


 まあ楽しみながらいろいろやっていく予定です。楽しくやり、無理はしない、がユーミ帝国の国是です。立法は仕事がまだない港湾関係者と内務(家令)でやってます。最終的に私とリンヤで決める。独裁ですがなにか?


 さて、みんなの居住スペース、お客様の接客スペース、宿泊施設、医療施設、談話室、会議室、そして嫌だけど執務室。いらないよー。海際に出られるようにして釣り部屋にしてもいいらしい。やったー。


 その関係で城が縦幅の長い形になったよ。やったね。会議室まではランニングになったけどね。


 ちなみに緊急時以外は一階から五階に直通の螺旋階段を作ったよ。そこから城壁に出られるので魔法で上がれる人はそこが使える。緊急時には通れなくなるよ。多重構造にして中央部にはダメージが入りにくいし、緊急時にはわざとお客様の避難スペースが埋まるようにしている。私が助けられるからね。


 出来上がったら構造を魔石に記憶させて壁に填める。馴染むと城が魔物になる。ダンジョン化だ。そしてダンジョン化すると汚れたり壊れたりしても放っておけば元に戻るらしい。ダンジョンの魔石に魔力を注ぎ続けるとダンジョンがどんどん強くなるよ。魔物とかはマスターが発生させられるか決められるけど、なにが出るかは魔力次第らしい。場合によっては聖なる結界になるよ。


 で、魔石をセットするまではやりました。馴染んで成長するのには時間がかかるらしい。まあそうだろうね。魔力が馴染んだら壁は変更するのが難しいけど中にある物は動かしたり増やしたりできるらしい。死体は1日でなくなるらしいけど。ダンジョンが食べるのかね? 倉庫とかは冒険者タグみたいな反発材を敷いておけばいいらしい。お葬式のときも棺桶の下部に引いてそのまま燃やす。死体は長く放置するとアンデッドになるので火葬が必要らしい。


 今回城に設置したのは幸い私が鍛え上げた雷と同じ属性の魔石なのでダンジョンになりやすいそうだ。普通の一軒家は小さすぎてダンジョンにはできないんだってさ。5メートルの家の中に10メートルの巨人が出たりしたら面白いのにね。大変か。


 魔力蓄積量とか圧力の問題なので核となる魔石があって、高位の魔術師が死んで、ゴースト化してそこに居座ったら擬似的なダンジョンになることもあるらしい。そんなケースは滅多にないという。まあ関係ないね。私は死んでも後悔はしない。一回死んだし間違いないね。


 死ぬような生き方もしないけど。


 巨人のブリック以外はこのままでいいらしい。ブリックは泊まる家がないから私が小角族側に即席で小屋を作ったんだけど、城の外でいいので島に部屋が欲しいらしい。城門の高さを上げてそこから中に入れるようにした。防衛設備だから南は厚くしたいので北側にブリック用の家を建てた。


 ちなみに逆に小さい妖精のネイコは暗器使いで元貴族のルルの私室にベッドを用意したらしい。ルルが。好きなのか嫌いなのかよく分からない二人である。ルルのほっぺたをネイコが引っ張ったりルルがネイコを花瓶に投げ込んだりしてるがいつも一緒にいる。接客を二人がすると中々ファンタジーで可愛らしいので周りも文句を言えないという。


 夜間の監視とかは一応監視塔を作ったけど、灯台も作るつもりだからねえ。他にも兵士詰め所とか作ったけどダンジョン化させないように反発材を埋めておいた。外までダンジョン化させると流石に魔物が出るらしい。


 ダンジョンコアの魔石に意思を持って魔力を込めると魔物を発生させないことができる。これは聖域を作ることもできる方法らしい。魔力に邪気というか怒りや悲しみの感情を込めると魔物が発生する。一旦魔物が湧くと戻すのに浄化の魔力、清廉な気持ちや優しさを伴った魔力を注がないと駄目らしい。私には無理だね! わはは。


 この城に住むのは十二人だけど、ブリックたちが泊まれるようにもしてるし、これから人が増えたりお客さんの使用人の部屋も必要なので結局200室くらい作った。五階建てなので一階辺り40部屋だね。建物は500メートル四方くらいかな? 防衛施設込みだともっと広いけど。私の私室は一階だけど執務室まで直通で執務室は釣り場付きである。ふはは。


 各部屋にふわふわクッションな布団とかシーツを用意。ソファーとか家具も作って私や収納持ちのメンバーで設置していく。好みの家具を作って皆に選んでもらったよ。


 巨人サイズにすると素材の強度を変えないと駄目だったね。巨人としては小さいブリックで体重が350キロあるらしいし。でもまあそれくらいの重さならなんとかなるかな。なんかふかふかクッションのベッドが初めてらしく泣いて喜んでたけど。


 で、ルルとネイコの二人は二人してお揃いを欲しがったのでシーツとかピンク色に白猫黒猫の模様の物を作ったり私らしくない可愛い部屋を作り出した。二人ともはしゃいでたからいいけど。喜ぶのはいいんだよ。喜んでもらわないとなにが欲しかったのか分からないし。


 ジルとかシックな木造に黒いシートの革張りソファーとか喜んでたよ。シブメンでも趣味はあるよね。私好みだからって釣竿と魚の模様が入った布張りソファーとか嫌だろうし。それをシブメンに喜ばれたら逆に嫌だわ。


 そんなわけで一日のほとんどを大工仕事に費やしたよ。





 キャラが一気に増えて分かりづらかったらすみません。自分も覚えてないでメモ帳読み返してます。キャラ紹介はまたやりますので。……まだキャラが増えますので、それからします。




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