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女皇帝の宴。

 まだまだこれからにゃー。よろしくお願いしますにんにん。




 どうも、ユーミ・カワハラ・フィッシャーガール女皇帝です。これから若い者を連れて飲みに出かけます。むさ苦しいマッチョな人々とか可愛い猫顔の娘とか着いてきてます。猫顔の獣人さんは飲めるんだろうか?


 猫は腎臓小さいからお酒とか玉ねぎとか毒物になる物は駄目だけど、獣人は大きいし体型も変わらないから大丈夫っぽい。小角族といい獣人といい、誰かが設計したみたいな遺伝子構造してるみたいだね。


 さすがに主神様が造ったんじゃないよね? まあ分からないけど。だとしたら何年前から主神様がいるのだろうね。エリの可能性は低いのかな?


 さて、何故かウキウキとしながらガイドさんのように旗を振って案内してくれる真偽判定官にしてシティー小角族のスルメさんと酒場に向かっています。このままユーミ暦10日まで飲み明かす予定。お金は300万グリンあるので大丈夫だ。だいたいお店三十軒丸ごと買えるくらいらしい。


 あんまり大量に着いてきたからお店に入りきるか心配なくらいだが、スルメさんによるとかなり大きい店だし二階、三階にもパーティー用のスペースがあるので全部借りきればいけるだろうとのことだ。ギルドなみに広い店らしい。冒険者御用達だけど上級冒険者向けのようだね。


 ちなみにギルマスの小さい猫娘風お姉さんもギルドを閉めて着いてきた。いいのか?


「期待の超新星だからな! ギルドを上げて祝ってやらないとな! にゃー」


「やっぱりにゃーって付けるのね!」


 そのルール決めた人殴ってくるわ! と思ったけどもう死んでるらしい。昔の勇者のようだ。ちなみにギルマスはブルーさんというらしい。赤い髪なのに。お姉さんにロシアンさんはいないようだ。インフォさんの謎翻訳には突っ込んでも無駄な気がする。


 この星は神様が地上にも何人かいるらしい。要するに人間から進化したデミゴッドというやつだ。不死身に近いけど殺せないわけでもないらしい。血を流すなら、殺せる。殺さないけど。


 主神エリナは既に実体のある肉体は持っていないらしい。外側からコンピューターにプログラミングするみたいに世界に干渉しているようだ。こちらからは存在を確認する手段がないけど、受肉して降臨したりするらしい。普通には勝てなそうだね。


 他にこの星の強力な存在にはドラゴンとかいるらしい。あと異形の存在が他の星から扉を作って侵略してきたりするんだとか。「歪み」と呼んでいるそうだが……穴だからクーラーでも塞げないとかありそうだ。まあ空間そのものを割ることはできないようだしテレポートが常時できるように術式の扉を開いてるなら破壊できそうではあるけど。


 そういえばこのクーラーボックスは他の術式、スキルも魔法も全部上回るんだっけ。そもそもスローライフ用の最強チートだし。戦争とか面倒臭いからちゃっちゃと侵略を止めて釣りしたいもんだね。


 帰ったら岩喰いとか鯵とかみんなでじっくり釣ろう。


「着いたっつのー」


「おう、大きい店だねー」


 スルメさんに案内された店は四階建てのなかなか大きな建物である。この国の大きな建物は疑似ダンジョン化技術で少し壊したくらいなら直るし地震にも強いので高い塔とかも作れるようだ。火山あるし地震も多いのかもね。洪水に地震って、日本みたいな国だな。大陸としても小さい方らしいし。


 この星の大陸は十を超えるらしい。まあ私旅する気ゼロだから関係ないけど。隣の国くらいは侵略を止めるために出掛けたりするだろうけどね。


 中に入るとお洒落な木のアンティークっぽい家具とかが置かれている。いい雰囲気だ。お高そうである。


「いや、お前の手に入れた金があると一年は余裕で遊べるぞ」


「普通に暮らす分には三十年は行ける」


 ギルマスブルーさんとリンヤに呆れられた。この町ってお魚安いのにね。


「いや、さすがにレジェンドクラスはねえよ」


「また釣れたら持ってくるね~」


「気軽に釣れるならレジェンドじゃねえから!」


 ブルーさん、にゃーが取れてるぞ! まあそれくらい珍しい魚だったんだね。虹色の魚の鱗はいい防具になるそうだ。虹磯鯛の鱗も暮空魚の鱗も高値で売れた。あ、その防具持ってます。無敵だから意味はない。


「ダンジョン軽くクリアしてきたらSになれるかな~」


「いや、そりゃそうだけど、にゃー」


「取って付けたにゃーなら止めればいいのににゃー」


「お前までにゃー言うにゃー」


 変な語尾は移るにゃー。明日はダンジョンマラソンしよう。トラップを全損させながらモンスター全部収納して最下層まで行けばいいよね。リンヤだけ連れて行こう。明日はダンジョンに行くといったらリンヤが遠い目をしているのは気にするまい。


「まあ女帝陛下だから仕方ないね」


「宰相も頑張ってね! 国のアピールしないとね!」


「着いていったらやることないけど?」


「そんなにつええのかよ。にゃー」


 まあクーラーが強いにゃー。


 お店の渋いウェイターさんに店を借りきるといったら三階に案内された。五万グリンで1日借りれて高級なお酒や食材以外なら飲み放題食べ放題でいいらしい。それも幾らかは私にはサービスしてくれるそうだ。


 派手に遊びに来たんだから十万まで出して高級なのもバンバンみんなに出してもらおうか。言ったらウェイターさんが目を丸くした。チートのお陰でお大尽だよ。


「気前のいい冒険者は町民にも好かれるからなにゃー。すぐに噂が広まるぜにゃー」


「冒険者たちにも広めさせてにゃー」


「移ってるにゃー」


 リンヤも移ってるにゃー。ずっと移ってるにゃー。まあそれは置いといて、酒もってこーい。


「おつまみに魚が多いなあ。お肉食べようよ」


「まあユーミの金だから何でも頼めば?」


「じゃあ肉メニュー全部と海老とか蟹とか中心に食べよう」


「うまそーにゃー!」


 ギルマスもスルメさんも同席するらしい。まあいろいろ話しておけば噂が広まりやすいかな?


「それでユーミは御使いなんだろ? にゃー」


「そうだよー」


 スルメ真偽判定官がいるから嘘吐いても仕方ないからね。どんどん広めてね。


「御技とか凄そうだなにゃー」


「まあ私は凡人だけどね」


「嘘じゃないつのね」


 スキル持ってるのクーラーだからね。これは嘘じゃない。なるほど、なんでほぼ私のスキルなのに私じゃなくてクーラーのスキルなのかと思ったら、これのためか。黙っておけば分からなそうだね。


「テレポートと収納ができるから頑張って活躍するねー」


 これも嘘じゃない。他にもいろいろできるだけだ。そしてほかにできることがあるかを聞かれたら槍と雷魔法が使えるとでも言えばいい。ちなみにリンヤに教えてもらいたてなので静電気しか出せない。


 魔力のコントロールとか雷の加護を受けるために雷魔法を叩き込まれたりしたよ。いや、効かないんだけど食らった実態がないと覚えられないらしい。


 魔力操作の方は普通にできた。まあ最初からできてたしね、無意識に。身体強化は息をするのと変わらないから楽勝だよ。大袈裟に言うならこの世界に来てから服を一枚余分に着せられててそれをヒラヒラする感じで使える。肌に感触があるから分かりやすいよ。


 まあ私の魔力が強いらしい。私自身にも多少のチートはもらえてるみたいだね。ダンジョンで頑張って鍛えてこよう。魔物を大量に狩るとやっぱり能力がレベルアップするそうだ。レベルやステータスはないんだけどね。


 お、料理が来たよ。さあ、飲もう!


「冒険者に、かんぱーいっ!」


「おおー!!」


「かんぱーい!! にゃー!!」


「かんぱいっつのー!!」


 さあ、楽しい宴を始めよう。イストワールのダメ貴族を血祭りに上げる最初の一手だよ!






 いつも読んでくれて有り難う御座います!


 ブクマや評価が増えると読者も増えるよ!


 感想も求めているのです。砂漠で水を求めるくらいには。




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