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開拓開始。

 今日最後の更新します。

 ユーミ暦五日。昨日は小屋とベッドだけ作って寝たんだけどベッドを珍しがった小角の皆さんが暑いのに集ってきて大変だった。寝ぼけてグリグリしてきたりするし。大きめのベッドにしたんだけど十人くらいいたよ。このベッドと小屋はそのまま収納して本拠地に持ち帰る予定だ。しばらくはここで暮らしてもらう。


 共同のトイレとお風呂は早めに用意しよう。下水の整備がなぁ。気が重いし。まあ人が暮らす上では仕方がないかな。


 なんか不思議生物が下水に住み着いたりしないといいんだけどね。掃除はこまめにしよう。人を雇いたいけどスキルで片付けた方が今は早いしね。


 で、早朝、早速ブリ婆ちゃんがダッシュでうちに向かおうとしたので捕まえてテレポートすることにした。小角の人たちにはバレてもいいかなと全員収納して一発で飛んだけどただの大規模なテレポートスキルだと思われたようだ。それだと私は収納とテレポート持ってることにならない?


 実際もっとチートだけどね。


 さっそく温泉を掘ることにした。ホタテさんたちには適当に縄張りしてもらって畑や水田の準備をしてもらおう。一応堀で四角く区切り水田は四角く作ってもらう。どうも稲の植え方が適当っぽいんだよね。正条植(せいじょううえ)っていうのか、四角く間を開けて植える植え方を試してもらう。陽当たりとかが良くなって収穫量が増すって聞いたことがある。この辺りは手探りだなぁ。それほど詳しくないし。田畑の栄養は森から集めた腐葉土とかでしばらくは整えよう。


 硝石も、と言うかダイレクトに火薬も作れるんだけどなぁ。どうしよう?


 しばらくは武器とか考えたくないけど一日で小角の人たちにけっこう愛着が湧いてしまった。身を守る術くらい提供したいよね。


 とはいえ、まだ私がいる限りは守れる規模でしかないけどね。カイバシラ集落には田畑の面倒を見る人が何人か残ってるんだけど……。堀は早めにあちこち掘って回った方が防衛にも洪水にも対応できるかも。ここの生活基盤を整えたら北に少しずつ開拓していこう。


 そうだなぁ、ボウガンくらいはドロタさんに作ってもらおう。構造がよくわかんないけど確かレバーを引いてテコの原理で弓を引いて固定して、引き金を引いたら発射するようにすればいいんだよね。弓ってどう固定するんだろ?


 ああ、普通に引っかかりを作って引き金を引いたらそれが下がるようにすればいいのか。それならそんなに難しくないかな?


 とりあえずイメージで作ってみる。うん、弓から駄目だわ。弦切れちゃったし。これは空いた時間にドロタさんに相談するか。


 とりあえず竿を5本ほど用意してホタテさんたちには釣りをしてきてもらおう。なにか餌と仕掛けも用意しておかないとね。ヤバい、仕事多い。


 仕掛けはとりあえず簡単な投げ仕掛け、餌は魚の切り身でいいや。ちょい投げ行ってきてもらおう。晩御飯は根魚の煮付けだな。さっぱり潮汁も良いけど。唐揚げとかも食べたいけどな~。


 まあいいや。仕掛けはカミツブシ、ヨリモドシ、ハリスに針の簡単な仕掛けなので、すぐにできたのでホタテさんにはそれを任せた。私は堀を正方形になるように何本も掘っていく。壁は掘った土を圧縮していく。あまった土は湿地の埋め立てに使おう。


 水捌けが悪い土地と言っても海抜0メートルとかの厄介な土地ではないからね。降水量が多くて水捌けが悪いだけなら土木工事でなんとかできるでしょ。たぶん。


 四角く区切った土地にそれぞれ水田を作れるように整地もしていく。かなり大規模な工事なんだけどクーラーボックスに水路と畔の整え方まで設定を作ってまっすぐ掘ったら横切って、最終的に正方形にした。水がしっかり貯められないと水路として機能しないからなぁ。あと上流にはため池を作って洪水の季節の前には抜くようにしておこう。これで多少マシなはず。排水は下水とは別にする。下水が溢れるとヤバいし。


 この水路とため池に魚を飼っても良いかもね~。この辺りの湿原にはナマズが多いらしい。美味しいそうだ。白焼きかな?


 さて、田畑は他の住民に任せて、次は温泉とか寝床とかトイレか。トイレから作ろう。町を汚されても困るしね。


 自宅の下水に入り、そこから皆の居住予定地までトンネルを掘っていく。まだ汚してないよ!


 予定が広がることを考えて長めの広めに掘っておく。畑の位置はかなり東に寄せてあるからその近くまで掘る。これから居住区を広げるなら北と西だね。西は森があるけど。


 下水が掘れたのでトイレを四つ設置、雨水タンクを二つ設置した。あ、上水どうしよう? 川の水を組み上げて濾過できたらいいんだけど面倒だから井戸を掘るかなあ。でも温泉も掘るしどうしたらいいんだろう?


 とりあえず堀の水を砂で浄水して小さい泉に貯めるようにしてみた。石造りの泉だ。汚さないようにと立て札も立てておく。書き文字も翻訳されるって凄いな。


 次は温泉だね。宿泊施設はかなり広く取ってみた。そもそも海とのあいだに防波堤も敷くつもりだからかなり余裕をみている。一キロ四方くらいだけどね。これから広げるからいいんです。二百人ならこれでもいけるでしょ。


 で、上流に温泉は掘ることにした。前回温泉を掘った設定をセットにする。【セット:温泉掘削スキル】。実際温泉掘削スキルってあるのかな? ありそうだけどあんまり役に立たなそう。


 さて、どんどん掘るぞーどんどん掘るぞー。


 ふう、やはり噴き出した。かなり圧の高い地下水脈があるんだよね。井戸も掘りづらいなぁ。


 なんか小角族の人に相談したら小角族は水の加護があるので浄水とか下水の清掃は請け負ってくれるらしい。難問があっさり片付いたよ、魔法世界め……。


 なので気にせずに温泉を作ることにした。大きめに作ろう。男湯と女湯分けて作るよ。昔はみんな混浴だったらしいけどさすがにね。私には無理です。


 石畳と……なんか寂しいので鹿威しっぽい物も作ってみた。竹とかないかなぁ。木製鹿威し……お湯が溜まるとかこーん、って倒れるよ。風情はあるか分かんないけどね。


 畑仕事してた女の人たちから温泉の入り方を教えていく。男の人には他の人に教えてもらおう……。


「おお、凄い広いよ!」


「水浴びがお湯でできるって!」


「便利だね!」


「せっけんあわあわー!」


「苦いー!」


「食べちゃ駄目だってさー!」


「お湯ー! 泳げるよー!」


「広いねー! きゃははは!」


 一通り温泉の入り方を教えたらブリ婆ちゃんの曾孫のハマチさんの奥さん、ワカサさんが温泉の管理をしてくれることになった。しかし、ロリっ子だらけだな。ワカサさんは200才すぎらしく、この中ではしっかりしているので任せることにした。


 温泉でお酒を飲むのは教えてない。小角族お酒大好きだから教えたら潰れるまで飲みそうだし。危ないからね。ホタテさんは夜にうちに誘って飲んでもらおう。ハマったみたいだし。


 さて、あとは寝床を作らないとね。案内の人を探して森に素材を採りに行かないと。






お付き合いくださりありがとうございます。

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