☆スキル:クーラーボックス。使い方☆
使い方のまとめです。書きたすこともあるかも。例によって読まなくても大丈夫です。めちゃ長いです。
・クーラーボックスには釣りたての魚など、生物を入れることができる。魚釣りやスポーツのお供など幅広く利用できる。
・このクーラーボックスは5,2キログラム。
・スキルは神が組み上げた複雑な術式の魔法のことであり、そのために使われる魔力はそのスキルや使用法により違うが、概ね自動で周囲魔力から支払われている。人間がスキルを組み上げることもできるが、非常に難解であるため、神の作るそれには及ばない。スキルで神のレベルの効果、出力を出せる者は神に選ばれる事がある。
・クーラーボックスのスキルはクーラーボックスの使用者ではなくクーラーボックス自体の持つスキルである。
・魔法やスキルを構成する情報を術式と呼ぶ。クーラーボックスのスキルはあらゆる術式操作に優先されるため、あらゆるスキル、魔法に勝り、主神エリナの権限でもこれに抵抗できない。
・魔力はこの世界の物質の基礎粒子であり、正確には1ポイントの魔力とされるエネルギーはとてつもない数の魔力粒子が集まったものである。そのため魔法使用の際に使用される魔力量には著しい個人差があり、同個人でも一回毎に魔力使用量が変わっている。スキルも同様である。
・使われないままこのスキルに削除されたエネルギーや魔力は周囲の環境に還元される。その際、環境に大きな影響が起こることはない。
・スキル保持者を使用者、権限を与えられた者を使用権者と呼ぶ。最終的なスキル効果は使用者の意思により行使される。
・スキル使用権限の譲渡や取り消しは使用者にのみ許される。使用可能能力の範囲も設定できる。使用者が禁止したものは使用権者でも取り出せない。
・インフォメーションが使用者の危機と判断した場合、自動的にクーラーボックスがテレポートしてきて、設定済みの効果を発揮したり話しかけてくることがある。
・クーラーボックスを呼び出した場合、使用者から見て停止した慣性系の座標と状態で現れる。
・クーラーボックスから何かを取り出し、もしくはクーラーボックスが召喚された際、その場所にあった物質は質量が同等か上回る場合は回避した場所に召喚され、そうでない物は押し退けられる。生物は回避される。菌のように微小な物は回避できない場合、押しのけられる。それらを交換に収納することもできる。
・クーラーボックスの効果範囲であるクーラーボックスを中心にした半径25メートル、その外ではほとんどのスキル使用ができないが、使用者がクーラーボックスを呼び出すことはどこからでもできる。呼び出すと同時に自動設定済みの効果は発揮される。
・使用者自身は収納できないが予め設定していれば、使用者から即死級の毒物を即座に分離したり気絶などした場合に必要な栄養、水分などを使用者に合成付与することはできる。使用者が危険に晒される使用法の場合、インフォメーションから警告が入る。
・死亡した者をその体液や細胞も含め生存可能な量、40秒以内に収納した場合は合成により蘇生できる。その際に死体の損傷や混ざり物は一切問わない。40秒以内に収納すれば49日後までは蘇生できる。蘇生しておけばこの時間制限はなくなる。
・インフォメーションは半径25メートルの外側の情報も、25メートル内に入ってくる光や音などの情報からある程度判断できる。よって、クーラーボックスからの視認範囲に間接的に影響を与えるようなスキル行使も可能である。
・基本的には魔力以外を用いて原子以下の物質を合成することも分解することもできない。物質を分子単位に分解することはできる。収納した記録のある分子を合成することもできる。
・クーラーボックスから複数の物体を取り出す場合、分子レベルで結合することができる。例えば、砂をガラス、石英や水晶などに合成できる。
・類似の物質の平均値を取り、複数の物質のデータを一つにまとめることができる。その際失われたデータは復元できない。残したいデータを選別して個別にデータを複製して予め残すことはできる。収得した質量の総量は変わらない。生命体のデータはまとめられない。
・小角族のコミュニケーション手段、小角グリグリは傷や病を癒し、汚れを浄化する効果もあるが、そこそこ痛い。内出血しても回復するので表向きなダメージは分からないが当たりどころによれば骨が折れることも出血することもある。ちなみに骨折、出血、失血も時間をかければ癒える。病気には小角族特有の風土病、癌など、癒せない物がある。飢えは癒せない。
・コミュニケーションのダメージは、特に指定されない場合、命の危険がない範囲では収納されない。なので小角グリグリは痛い。つねったり思いきったハイタッチも痛い。強い握手も骨が折れたり内出血したりしない範囲で痛い。
・小角族は八才から十才くらいまでは自然に成長するが、その後は死の数十年前まで老化も成長もしない。寿命は平均で五百才程度だが現在最高齢のブリは八百才を超える。
・小角族と他の種族の間に子供を残すこともできる。その際両親のどちらの種族になるかは遺伝子の強さで決まる。種族はほとんどの場合、小角族の性質が優性になる。
・この世界の生物は魔力量により寿命が変わる。多いほど長く、短命な人族ながら不老に達する者もいる。
・このクーラーボックスを破壊することはできない。封印しても埋めても妨害しても、使用者が望めばそこに現れる。
・このクーラーボックスの中では全てが情報と魔力に変換される。そのため、収納時からの時間経過は起こらない。収納物の重さも存在しない。通常のクーラーボックスのように使用することもできる。
・このクーラーボックス自体は五キロ程度の重さであり、そのものを腕力に任せて投擲することもできる。投擲後、使用者が効果範囲内にいれば更にクーラーボックスの位置から半径25メートルまで効果範囲を伸ばすことができる。いかなる衝撃を与えても中の物に影響しない。
・クーラーボックスのスキルは全てクーラーボックスを中心に半径25メートルの範囲まで効果を発揮する。使用者は範囲内にいる限り位置は問われないが、使用者を中心にスキルが発揮されることはない。使用者がクーラーボックスから25メートル離れていれば、その外にはスキルは発揮されない。クーラーボックスの効果範囲外ではクーラー召喚以外のクーラーボックスのスキルは操作できない。
・クーラーボックスのスキルにより産み出されたエネルギーなどの影響は効果範囲を問わない。例えばクーラーボックスから高速で放たれた物質は効果範囲外では物理法則が許す限り飛んでいき、物理的なダメージを効果範囲外にも及ぼす。高速の石を収納し、効果範囲内からその速度で自由な方向に投げられる。同じ原理で魔法や飛来する矢、弾丸などを跳ね返せる。魔力そのものは収納できないが悪意などの術式が乗っていれば魔法と判断される。
・クーラーボックスは星が滅びる力も発揮できる。核物質を合わせて取り出し、核爆発、核融合も起こせる。その際、危険であればインフォメーションから警告が入る。放射線は収納できる。放射線からの加工はできないが削除できる。
・クーラーボックスは概念を操作する物ではない。魔法物理学の許容範囲外の効果は発動されない。ただし、概念的な命令に対し、可能であればインフォメーションが推測、計算してスキルを発動することはできる。
・クーラーボックスに可能かどうかはインフォメーションに確かめることができる。
・クーラーボックスの譲渡はできない。使用者、使用権者が25メートル以内にいない場合、クーラーボックス単体ではスキルは行使されない。その際も破壊することはできない。
・クーラーボックスは空間、真空、低温、無を収納できない。取り出しにより埋めることはできる。低温を収納して高温にするような処置はできない。熱を単独で取り出して合成することもできない。高温の空気や物質を取り出すことにより他の物を温めることはできる。自分の周囲などに常温の気体を取り出して維持することは、収納してある常温の空気がある限りできる。物質の冷却、削除はできる。
・クーラーボックスに収納できる物の熱量に上限も下限もない。熱量の高い物を魔力で合成する場合、魔力が余分に必要になる。
・冷却魔法の収納はできる。
・このクーラーボックスは収納できない。複製もできない。
・クーラーボックスの収納できる範囲の情報は、光、音、臭いに関わらず収納し、分析できる。その際の警告を事前に自動設定できる。敵対者をインフォメーションが推測し警告を受けることはできる。インフォメーションが自己判断で警告を出すこともある。
・情報だけを収納できる。その際、あらゆる感知能力で確認されない。スキル効果を情報として分解できる。
・人の知識や本、書類等の内容だけを収納することはできない。分析もされない。ただ、本を盗みとるなどはできる。インフォメーションがそれらを読み取ることはできるが、情報の提供はされない。
・クーラーボックスは使用に当たり特別な場合を除き食料やエネルギー、魔力を必要としない。だがチョコレートを収納するとインフォメーションが喜ぶ。チョコレートを分解削除するとインフォメーションが美味しく感じる。
・インフォメーションにはイメージ体が存在する。ホログラムとして合成もできる。物理的に生物としては行動しない。
・インフォメーションの声は周囲に聞かせることも、聞かせないこともできる。
・クーラーボックスには魔力ゲージがある。その魔力より多くの物は材料が無い場合は合成できない。
・魔力1につき1グラムの物を合成できる。その合成する物質の保持する熱量や魔力量、複雑さにより魔力使用量は多くなる。金属などは微量の魔力が必要になるため、一万ポイントで10グラムしか作れない金属なども存在する。常温以下の物を作る場合、熱の合成による魔力消費量の増加はない。
・クーラーボックスの魔力ゲージは自然には成長しない。
・収納した物は魔力に転換されるが、他の物質合成などにはその魔力は使用はできない。魔力ゲージにチャージもできない。
・収納した物のエネルギー、魔力は他の物質に付与できない。ただし、一つの物質に付与できるエネルギーに上限はない。しかし光速を超えることはできない。
・魔力、エネルギーがどれほど高い物も収納、合成、分解できる。マグマなどを収納した場合、その温度のまま取り出せる。その際に魔力は必要ない。
・クーラーボックスは生命の収納ができる。収納した状態で分解、抽出等で可能な範囲なら加工もできる。
・クーラーボックスに収納した物は、破壊、分解が可能で、生命なら殺すこともできる。イメージできるならお刺身を切る、肉をミンチにするなどもできる。
・クーラーボックスにより殺された者は蘇生可能な条件の中では蘇生できる。
・クーラーボックスに魂は収納できない。ゴーストなどの霊体を構成する物質は収納できる。
・インフォメーションもあまりのボケにはツッコミを入れる。そしてボケることもある。
・クーラーボックスが消滅した場合、内部の物質や魔力、エネルギーは環境に還元される。
・クーラーボックスの効果範囲内の物を切断して、部分を収納することができる。例えば100メートルの巨体の生物や船などを10メートルだけ切って収納、などができる。使用者が認識できるなら分子単位でも切断できる。
・クーラーボックスに加熱機能はない。冷却はできる。冷却した熱量、エネルギーを復元することはできる。高熱の物をその状態のままで使い、別の物を製造はできる。魔力についても同様である。
・魔力、熱量、運動量などのエネルギーはその物体内においては交換できる。例えば高速で動く物体から運動エネルギーを奪い、その分を熱量に転換できる。物体から奪ったエネルギーは復元、削除できる。一旦削除したエネルギーは復元できない。
・クーラーボックス内に材料が揃っている場合、燻製などの加工はできる。ただし、薫製の分子構造を理解しているか、燻製した物を過去に収納している必要がある。これは他の構造物にも適用される。
・クーラーボックスで野菜を切ることも、皮を剥くこともできる。熟成や乾燥、血抜きなどもできる。焼き物を収納した記録があれば焼くこともできるが焼きムラが発生することがある。薫製なども結果が最善にならない可能性はある。作った物の温度は材料の熱の総量と変わらない。
・クーラーボックスに取り込んだ時点の温度帯の物しか取り出すことはできない。ただし、冷却はできる。その際に冷却した物を再度記録できる。その場合自動的には記録は上書きされないが、データは削除できる。
・クーラーボックスには臭いや雑菌も収納できるが、指定が無い場合は収納されない。液体汚れやホコリなども除外され無臭無菌で収納される。
・クーラーボックスに鞄などを収納した場合、中身は自動的に分離して収納される。元に戻して取り出しもできる。中身が入った状態で一つの物としてラベリングし、まとめて保存もできる。
・クーラーボックスにより服を直接着脱するなどもできる。
・クーラーボックスから剣、木の枝などを取り出し、効果範囲内の物、生物になら刺すこともできる。その際、対象の強度は問わない。基礎工事等もできる。その際邪魔になる物は押し退けるか収納できる。
・クーラーボックスの範囲内なら相手の内臓も収納できる。相手を収納していればその臓器を移植もできる。その際、体に適合するかはインフォメーションが判定できる。
・クーラーボックスの効果範囲内の物質、生物になら薬などを直接注入できる。対象の中にある毒物を指定して収納、削除もできる。その際、対象となる毒物が何であるかを予め知る必要はない。収納した毒物の名前は世間に知られていれば鑑定できる。
・菌、ウイルスも収納できる。菌は生物判定のため合成、複製はできない。
・名前鑑定では、名付けられていない物を鑑定はできないが、おおよその成分や形から分類名を得ることはできる。例えば人類が未発見の蝶を発見した場合は「蝶?」と鑑定する。
・収納している物のエネルギーはそのままでは加算できないが、方向は自由に操作できる。
・一度その物から分離したことのあるエネルギー、魔力の範囲なら、加算できる。適度なエネルギーを感覚的に指定できる。
・物質にかかる重力や遠心力等の力を収納し続けることで、その物質に使えるエネルギーを増やせる。限界はないし、使うエネルギー量はコントロールできる。残されたエネルギーは削除できるが、対象の物体が範囲内になければ再利用はできない。
・貨幣の複製もできる。ナンバリングされている場合それを書き換えることもできる。貴金属や宝石の合成もできる。故意に偽金を作ることもできる。
・貨幣などを複製すれば如何に精巧でも当然その国の法で許されなければ犯罪になる。
・食料の魔力による複製はできない。調味料と判断される範囲ならば生物の複製もできる。小麦粉や胡麻、すりおろした野菜などは調味料の範囲内なら魔力による複製もできる。その際の判断はインフォメーションに委ねられる。外から小麦粉や野菜などを収納して補給すればその保存量に上限はない。魔力で複製したこれらの物を取り出してまた複製しても使用や破棄されていないと複製されない。新たに外から持ち込んでも上限までは複製できる。素材を使う場合上限は素材の量だけである。
・クーラーボックスそのものをクーラーボックスとして、あるいは鈍器としても使用できる。
・光の収納、取り出しを調整して、臭いなども消せば完全に存在が消えたように見せられる。触られると分かるが気流などは操作できる。魔力は消せない。
・会話を合成することはできないが、声を合成することはできるので自分の台詞を事前に収納した他人の声で出せる。臭いも記録があり、材料、もしくはクーラーに魔力があれば合成できる。
・命が脅かされず物理的に許される範囲なら顔のバランスを作り替えたりもできる。その際も細胞の合成はできない。
・一度収納された料理、薬などは、材料があれば複製できる。その際の品質は収納した時点の情報に依存する。熱量は材料に依存する。
・収納した物を酸化させたり分子構造を隙間だらけにしたり脆弱にし、劣化させることはできる。
・想像ができる範囲の物をクーラーの魔力により合成できるが、その分子構造を理解しているかインフォメーションがデータを記録している必要がある。無から有は作れない。
・老廃物を取り除いたり必要な成分を注入することで若さを取り戻したりもできる。ただし、具体的に取り除く成分や注入する成分の指定は必要になる。失われた細胞の合成はできないが、その回復効果のある薬剤等を情報があれば合成し、注入することもできる。逆に細胞を適宜抜き取るような収納は可能である。毛根を抜き去るようなこともできる。骨を削ったり、脱毛も可能。
・取り除いた細胞を戻すことはできる。天然のハゲなどは治らない。ハゲを治す薬剤はデータがあれば合成できる。体毛を頭に植毛することはできる。幹細胞の移植もできる。
・対象から十分なエネルギーを収納していれば相手の行動を操ることもできる。
・【設定】により設定したことは解除しない限り有効である。【セット】に設定を登録してラベリングしておけばスキルとして何度も同じ設定を利用できる。
・インフォメーションに芸術的センスはない。あまり適当な命令を出すと望まない結果になることもある。
・インフォメーションの声は、幼い女性である。
今日はこれで終わりです。プロローグはここまでで、これから小角族と関わっていきます。