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第三話 出世したつもりが奴隷の道に繋がるアホの子エルフちゃん

「なぁ、この街の犯罪集団問題を話はしたよなぁ?」

「は、はい 悲しいと思います」

「それより、お前、海賊はどうだ?」

「海賊ですか?いきなりですね、強いて言えば経験にありふれた体つきや友情に有り触れた協力関係が素敵と思います」

「そっか、良かったな」

「はい?」

「いやなんでもない。こっちだついて来い」

お城の巨大な門から離れた扉を指で指す男。太陽が地味に登りきってないせいか、扉の向こうが薄暗く感じる。しばらく廊下を歩くと牢屋を思い出させる様な窓口に付く。男がデスクを叩き始める。

「はいはい、ちょっと待ってください」と女性の声が答える。それでも男が叩き続く。しばらくすると窓口の向こうに声の持ち主が現れる。パット見、赤黒の制服をしたそこら辺の女としか言えない。

「あら、偶には役立つよね」

「いいやもう、お前と口争いしに来てんじゃねー。とっとと素材判定してくれないか?」

「はいはい、いつもの部屋に持ってきて」

女性が後ろにあるレバーを一つ引っ張ると、廊下の行き止まりが開く。不安でしかないが、無事の戻れそうな様子じゃないなこれ。

囚われ気分で男の後ろについてしかない。しばらく歩くと例の部屋にたどり着く。ノックせずにドアを開く男。

「ほんじゃ、頑張れよぉ」

「ふぅえぇー?」

部屋に突っ込まれ、後ろのドアが閉まる。最初に目に止まるものは手前の椅子、机、そして向こうに座ってる女。

「さぁ、座りなさい」

言われた通りに座る、大体この曖昧な状況で他のやることもない。

「んで、君は何しに来たの?」

「あのぉ、働きたいのです」

「ほぉ、ここは何の所か知ってるのか?」

「ここは、夢の国ですね!夢を売っている所なのでしょうか?」

「ははっはーまぁ、そんな所かな。所でその腰にぶら下げている剣は?本物らしいよな…言っておくけど見栄っ張りでそういうのはキライよ?」

「あの、私、用心棒です! と言うよりも用心棒として働きたい…のです。 ダメでしょうか?」

圧迫面接とは程遠い扱いが、彼女がもう泣きそうな雰囲気を出していた

「今は募集してないが」

涙が頬からころころし始めた

「が、君はちょっとイレギュラーなケースとして取り扱うとする、運がいいわねぇ」

「ありがとうございます!あの、ありがとう社長さん!」

「ぷふぁ 社長さんだなんて、シグレよ、覚えときな」

「はい、シグレ様、私の名ー」

「貴方の名前は未だ知る人用のないので」

「はい…」としょんぼりした声で答える

「まあ、契約書をしてもらう前には最低限の状況説明はしておく。まず君はエルフだろ?この街の感想はどうだ?」

「とても歓迎されたとは言い難いのです」

「はっはっはー それはそうだな、あの野郎はやってきて去った依頼、部外者には厳しくなった街だからよ。我ら陸上海賊はそれに抗って奇妙の魅力を披露が為活動しているのよ。君の腕が確かなら歓迎するよ。この街は一人で来たのか?」

「はい、出世を目標として」

「あぁ、事情はいいのよ、聞きたくもない。んまぁエルフは一人でここまで来れるのは腕がある程度確かだなぁ、嘘はついてなさそう」

「はい!私は誠実に生きています!」

「誠実ねぇ。で、住む所も銭もない様に見えるけど、どうやって誠実に生きるの?」

「ううぅ」

「冗談よ、この仕事は住み込みだ、用心棒と言うよりも門番に近いかも知れないけど」

「あ あのぉ、制服とかは、ございませんか?」

「ああ、あるっじゃあるけど、君の体型はチョット特集だからオーダーメイドじゃないとな、それで良いのか?」

「はい!喜んで」

「良かったんじゃないか、ならそこの書類にサインな」

「はい!」

サインすると、会話の流れに触れていない話題があったと気づく

「あのぉ、シグレ様?給料に関してはー」

「あー そうだな、住み込み代と制服代と礼金と紹介者分も有るから、初給料は四ヶ月後だよ」

「ふぇええええええー?!」

「ちなみに、契約書によって満足にその分働き切れないと奴隷入りよ、よろしくな」

「そんなーーーぁ」

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