表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
8/71

街にて・・・

普通に歩いていくと3日ほど掛かるらしいが、

俺は、風兎かぜうさぎの靴に魔力をまとって走ったので、

半日ほどで街が見えて来た。


さすがに街というだけあって、

周りを高い壁でグルリと囲われている。


入場門の前で並んでいる人たちが居るので、

俺も後ろに並ぶことにした。

(ここは、スムーズに街に入るために、

丁寧な話し方を心得こころえたほうが良いか・・・)


俺の順番となり、

門番が、「ギルドカードはあるか?」と聞いてきたので、


「いいえ、私は冒険者になるために、この街を訪れたので、

まだカードはありません。」と答えると、


「じゃあ、手続きをするから、詰所つめしょまで付いてこい。」と指示された。


門番は、他の門番に声を掛けてから、俺を詰所へと導くと、

「街に入るのに補償金として、銀貨1枚掛かるが払えるか?」とたずねる。


「はい、大丈夫です。」

俺は、金貨を渡した。


「おお、結構持ってるんだな、

釣りの大銀貨9枚と銀貨9枚だ。」


「はい、確かに頂戴しました。」


「次に、この水晶に手を乗せてくれ。」


占いに使う様な水晶の横に、白い石版が置いてある、

俺が、手を乗せると水晶がピカッと光ったが、

特別、変化は無かった。


「これは、魔道具ですか?」


「おお、真実の石版といって、

罪状があると、石版に浮かび上がってくるんだ。」


門番が何気なく水晶に手を置くとピカッと光った。


門番は慌てて手を外したが、

「今、石版に収賄しゅうわいって「気のせいだ!!」・・・。」


「そうですか?」


「そうだ!」


「分かりました。

私の気のせいだったようです。」


「よしよし、ところで、

お前は、ここタナーカの街の名前の由来を知っているか?」


あからさまに話を変えてきたが、

ここは合わせておく事にする、

「いえ、地方の村から出てきたばかりなので、

存じ上げておりません。」


「そうか、では物分りが良い、お前に特別に教えてあげるとしよう。

この街は昔、ハラペーニョの街という名前だったのだが、

今から300年ほど前に、

見事に魔王を倒し、バラバラだった世界をまとめ上げた、

勇者イチロー・タナーカが最初に現れたのが、この街だったのだ、

それで、勇者様から名前をもらってタナーカの街と改名したのだ。」


(田中一郎って、モロ日本人だろ!)


「は~、由緒正しき街なんですね、

その後の勇者様は、どうなったんですか?」


「伝説では、勇者の国に帰られたとの事だ。」


(地球に帰る方法があるのか?

まあ俺は、向こうで死んでる可能性があるし、

この世界が嫌いじゃないから、どうでも良いか。)


俺は、門番に冒険者ギルドの場所を聞いてから、

詰所を後にした。


冒険者ギルドへと向かう道の途中、

そこかしこにある屋台で、

何かの肉串や、謎の果物を楽しみつつ進むと、

これから向かう方で、何か騒ぎが起こっているのに気付いた。


「こうるぁ~、俺様にぶつかって、服を汚しておいて、

ただで済むと思うなよ!!」

「俺様たちが、踏み潰してくれるうぁ~!!」

某世紀末伝説に登場する、

やられ役たち、みたいな服を着た巨人たちが騒いでいた。


倒れている者に向かって、足を振り下ろすのが見えたので、

俺は、風兎の靴に魔力を纏って、高速で両者の間に分け入った。


電撃を使うと殺してしまう恐れがあるので、

気の力で、はじき飛ばした。


「大丈夫ですか?お嬢さん。」


振り返った先には、ドワーフのおっさんが居た。


「普通、こういう場面は、

獣人の奴隷少女じゃねえのかよ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ