表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
69/71

皇国にて・・・

今、俺たちはフェルナリア皇国へと向かう馬車に揺られている、

ライ発電の魔導モーターは順調に働いている、

魔導モーター自体で馬車を動かす程のパワーは無いが、

上り坂でもサクラとバサシが楽々と登れる程度には、

アシストされている様だ。


「しかし、この魔導モーターとは便利な物だな、

通常、この大きさの馬車を2頭引きなんてありえんぞ、

しかも、馬たちは楽々と引いている感じだからな。」


「ああ、上り坂などで、馬の負担が大きそうな時に、

パワーが強くなるように調整してもらったから、

サクラとバサシは、いつも平坦な場所を走っている感覚だと思うぞ。」


霜降しもふり。」

パサラちゃんは、あまり馬が筋肉質になってもいけないから、

このシステムの有用性を語っているようだ、

サクラとバサシの顔が引きって見えるのは気のせいだろう。


「アルビナ王は龍籠りゅうかごで向かうんだっけ?」


「ええ、龍籠を使えるというのは、

一種のステータスになるので、

国賓こくひんとして招かれた場合は、

急ぐ場合じゃなくても使うんですよ。」


「へ~、ザドス王はどうするんだ?」


「私の父は飛龍に乗るのが好きだから、

少数の護衛のみを連れて、

飛龍で飛んでくると思うぞ。」


「おう、さすがは元S級冒険者だけはあるな。」


「フローラの兄さんはどうするんだ?」


「兄は空間魔法が得意なので、

供の者を連れて転移魔法で来ると思いますわ。」


「おお、空間魔法が使えるのか、

ただの引き籠もりじゃなかったんだな。

転移魔法が使える人って聞いた事が無かったんだが、

結構居るのか?」


「いいえ、わたくしも兄以外では、

聞いた事が御座いませんわ。」


「空間魔法が使える人はたまに居ますが、

転移魔法はまぼろしと言われていますね。」


「おおっ!俺の雷魔導と同じあつかいか。」


「そう言う事です。」


「そう言えば、前にルクシア共和国に行った時は、

急ぎの旅だったんで聞きそびれたんだけど、

ルクシア共和国にも国王様って居るの?」


「いえ、国王は居ませんよ、

国民が選んだ元首という代表者が居ます。

ちなみに元首はライも会った事がある、

ポルポートの領主様ですよ。」


「えっ!あの亀オークが!?」


「ああ見えて、あの方は200年程生きていて、

ルクシアの生き字引と呼ばれているんですよ。」


「へ~、人は見かけによらないって本当だな。」


「そろそろ、フェルナリアの首都へ到着しますけど、

この街も久しぶりですわね。」


「そうだな、魔法都市国家ラメールに行った時に、

昼食で寄っただけだもんな。」


「そうでした、勇者サブロー様に声を掛けられたんでしたね。」


「ああ、あの時は大して強く無かったけど、

さすがに上達しているだろうな。」


「そうですね、ミルキー様をめとるぐらいなのですから、

魔王を倒せるぐらいには成長されているんじゃないですか。」


「魔王を倒せる強さって、

どの位、必要なのかな?」


パサラちゃんが俺の服をクイクイと引いたので、

そちらを見てみると、

俺たちをズ~ッと順番に指差して、

コクリと頷いた。


「俺たち全員で掛かれば勝てるって事?」


パサラちゃんがコクコクと頷いている。


「そうか、パサラちゃんのお父さんだったんだもんな、

お父さん凄く強かったんだね。」


パサラちゃんが首を振っているので聞いてみると、

悪しきちからに支配されなかったら、

もっと強かったとの事だった。


「そうすると、

勇者サブローは俺たちのパーティー並みに強いって事か?」


「そうとも一概には言えないんじゃない?

アタイたちみたいな強力な仲間が居るかも知れないじゃん。」


「それはあるかも知れないけど、

本人にも、それなりの実力がなければ、連携が取れないんじゃないか?」


「それは、そうね。」


「まあ、その辺は婚約披露パーティーになれば会えるだろうから、

その時に分かるでしょう。」


「そうだな。」


「ポラリちゃん達とは『山賊さんぞくの親方』で会えるんだっけ?」


「ああ、ドゥーベさんもベネトナさんも、

あそこの料理は大好きだって言っていたから。」


「フェルナリア皇国って亜人に対して差別的って、

前にフローラが言ってなかったっけ?」


「一流のホテルやレストランでは、

そんな事はありませんわ、

ましてやブラッディー・ベアは世界的に有名な冒険者ですもの、

機嫌を損ねてクエストを受けて貰えなくなりましたら、

国に、そのお店が潰されてしまいますわよ。」


「なる程な、ちからを手に入れるって事は、

そう言う事なんだな。」


「何を、他人事みたいにおっしゃっているんですの、

ライさまのパーティーに加えてもらえたおかげで、

わたくしやリーナも国賓こくひん待遇たいぐうで対応されてますわよ。」


「そうなのか?」


「ええ、前に一人で訪れた時とは、

待遇が、天と地程も違いますわ。」


「そう言う、裏表のある国は好きになれないな・・・」


「まあ、どこの国にも多かれ少なかれ差別は存在するからね。」


「みんなが仲よく笑って暮らせる国があれば良いのにな。」


「ライさまなら、きっと作れますわよ。」

「そうだね、ライなら出来そうね。」

「ああ、その時には王妃になってやるぞ。」

「私も・・・」

「うん。」


なんか、みんなの買いかぶりが凄いんですけど、

あと、ルクアが小声で何か言っていたような・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ