表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
63/71

王都にて・・・

「さて、無事に王都へと潜入せんにゅう出来たわけですが、

エルザさん、王城へと通じている秘密の地下通路とか無いですか?」


何故なぜそれを!?」


「いや、割と定番ですので・・・

よく、外部の石碑せきひとかが、城の礼拝堂とかと繋がっていたりするんで。」


「そこまで知っているとは、ライ殿は何者なのだ!?」


「よく、今まで間諜かんちょうとかに、城に侵入されなかったですね。」


「ああ、城の衛兵たちは優秀なので、

忍び込んだところで、すぐに討ち取られるからな、

だから、今回も父の部屋を見張っているのが、

侯爵の子飼い傭兵って事でホッとしているのだ。」


「なるほど、それは朗報ろうほうですね。」


俺たちは王都の外れにある石碑へと、やってきた。


「確か・・・ここを、こうすれば・・・」

エルザさんが何らかの操作をすると、

石碑の台座の部分に地下へと降りて行く階段が現われた。


(このシチュエーションにはアレだ!)

「パパラパッパパ~!魔導懐中電灯!」


「「「「し~っ!静かに!」」」」


「すいません。」


「しかし、ライ殿が出した、この魔導具は便利だな。」


「はい、タナーカの街では冒険者の必需品となっております。」


「私にも一つ都合して頂けないか?」


「では、それを進呈しますよ、

俺は開発者特権で、タダで何台ももらいましたので。」


「おお、ライ殿が作ったのか、貴殿きでん多才たさいだな。」


「ええ、ライさまは時々凄い発想をされますわ。」


(時々は余計だ。)


「おっ!そろそろ城の入口だから用心してくれ。」


「「「「了解。」」」」


地下通路が突当った壁で、

エルザさんが何らかの操作をすると、

再び隠し扉が開いた。


開いた扉から城の中へと入ると、

俺たちをジッと見つめている衛兵さんが居た。

(いきなり見つかった~!?)


「姫さま、こんな所で何しているのですか?」


「何故、仮面を付けているのに私だと分かった?」


「こんな事をするのは姫しか居ないからです。」


「なるほど、そう言えば子供の頃は、

お前たちの眼を逃れて、

城から抜け出すのは至難しなんわざだったからな。」


「何をおっしゃっているのやら、

姫の所為せいで警備責任者の胃に何回穴が開いた事か覚えていますか?」


「そんな昔の事は忘れたな。」


「私はヒョローン男爵が、ヘナチョーコ侯爵に組しているのは、

あの頃の恨みからじゃないかと思うのですが・・・」


(警備責任者ヒョローンかよ!)


「そうか!あれはヒョローンだったのか。」


(エルザさんは忘れてるし・・・)


「ここに、いらっしゃるという事は、王の救出にいらしたのですか?」


「そうだ、父の病を治す薬を持って来たのだ。」


「それは、朗報です。

侯爵が連れて来た傭兵たちは、

味方にブラッディー・ベアが居るのをかさに着て、

かなり城内で横柄おうへいな振る舞いをしていたので、

恨みを持っている者が大勢いますからね。」


「おお、そうだ、

ブラッディー・ベアが反乱軍の味方をするのは今日までだぞ、

ヤツらに捕えられていた令嬢を、私がお連れしたからな、

夫妻は、どこの部屋に居られるかな?」


「それは、素晴らしい情報ですね、

ヤツらに仕返しが出来ると皆に伝えて置きましょう。

それと夫妻は『大熊の間』にいらっしゃいます。」


「そうか、分かった。

一応、ヤツらへの仕返しは、父の救出後にしてくれよ、

何らかの動きがあると思うから、それまで待機していてくれ。」


「了解しました。」


俺たちはポラリちゃんの両親が居る『大熊の間』を目指した。


コンコン!

部屋のドアをエルザさんがノックする。


ガチャ!

「お前は誰だ!」

熊の獣人がドアを開けて、

仮面を付けたエルザさんを見て誰何すいかした。


「私ですよ、ドゥーベ殿。」

仮面を外してエルザさんが話しかけた。


「これは、エルザ殿!どうして、こちらに居られるのですか?」


「取り敢えず、ここは人目に付くので、

部屋に入れて頂いても構いませんか?」


「ええ、もちろん構いません、中へどうぞ。」


俺たちは部屋の中へ入れて貰った。

部屋の中には熊の獣人の女性が居たので、

ポラリちゃんの、お母さんだろう。


「して、要件は何ですか?」


「捕らわれの身となっていた、お嬢さんをお連れしました。」


「お父さん!お母さん!」

仮面を外してポラリちゃんが声を上げた。


「「ポラリ!」」


「エルザ殿、ありがとうございます!」


「いえ、こちらこそ、父の部下が大変ご迷惑をお掛けしました。」


「今回の反乱はヘナチョーコ侯爵主導では無いと思いますぞ。」


「いつも一緒に居ると言う美女ですか?」


「おお、ご存じでしたか。」


「ええ、侯爵は反乱が起こせるような性格ではありませんから。」


「あの女には気を付けた方がよろしいですぞ、

冒険者の勘が、

あの者は見た目通りでは無いと、ささやきかけて来ますからな。」


「ドゥーベ殿の勘では看過かんかできませんな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ