表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
60/71

まだまだ王都にて・・・

「こんにちは~、クエストの完了報告に来ました。」

俺たちは、冒険者ギルドに完了報告をしに訪れた。


「冒険者ライさんと、パーティーのみなさま、

手早くご対応いただき、ありがとうございました。

完了確認を行わせていただきますが、

ダークアリゲーターの素材は、

今、お持ちでしょうか?」


「はい、解体を済ませてアイテムボックスに入れてありますから、

いつでも出せます。」


「それでは、そちらの奥に素材買取所があるので、

素材を提出して受け取り票を、こちらにお持ちください。」


「分かりました。」


流石に王都の冒険者ギルドだけあって、

建物が巨大なので素材買取所も中にあるらしい。

(匂いとか大丈夫なのかな?)


「こんにちは~、素材の買い取りを、お願いしたいんですが。」


「おう、お疲れさん。」

奥から、ごついオッサンが出て来た。

(素材買取所と、ごついオッサンはセットなのかな・・・)


「カウンターに出せば良いですか?」


「おう、良いぞ。」


俺は、ダークアリゲーターを解体して、

皮と肉をカウンターに出した。


「お前、解体が美味いな・・・

この皮の状態なんて、本職の皮職人があつかったみたいだぞ。」


「ええ、師匠が厳しかったんで上達しました。」

(全自動とは言えんしな・・・)


「そうか、師匠に感謝するんだな。

それで、全部買取で良いのか?」


「はい。」と返事をしようと思ったら、

パサラちゃんが、俺の服をクイクイと引っ張って、

「食べる。」と言った。


「肉を食べたいの?」

コクコクと頷いている。


聞いてみたら、今夜、ポラリちゃんを救出したら、

一緒に食べたいとの事だった。


「オッサン、肉は10キロだけ持ち帰るわ。」


「おう、じゃあ切り出してやるぞ。」


「さんきゅ。」


オッサンに切って貰った肉をアイテムボックスに入れて、

受け取り票を貰った。

「オッサン、他のギルドは外に素材買取所があったんだけど、

建物内じゃ素材の匂いとか出るんじゃないのか?」


「匂ってるか?」


「そういや、してないな・・・」


「おう、風魔法や水魔法の魔道具で、

温度と空気の流れを調整しているから、

腐ったり匂いが漏れたりしないんだよ。」


「へ~、空調管理システムがあるなんて凄ぇな~。」


「おう、自慢の設備だぜ。」


俺たちは、受け取り票を持って、

再び受付を訪れる。


「行ってきました。」


「はい、確かに確認しました。

素材の状態も良好なようですね、

では、こちらが報酬となりますのでお受け取り下さい。

あと、ポイントを計上いたしますので、

みなさんのギルドカードをお貸しください。」


俺たちは、各々のカードを差し出す。

「みなさん、優秀な冒険者でいらっしゃるんですね、

いずれギルドを代表しるパーティーになりそうな気がします。」


「ありがとうございます。」


俺たちはギルドでの用事を済ませて、

今夜に備えて、宿で一休みする事にする。


「さて、今夜の予定だけど、

ポラリちゃんの救出を最優先にするのは当たり前なんだけど、

男爵の屋敷に今現在暮らしてる、

一般の使用人は傷つけずに気絶させるだけにするように、

傭兵はなるべく殺さない方向で行くように、

自分の身が危険な場合は、その限りでは無いんでヨロシク。」


「アイヨ。」

「分かった。」



その日の深夜、

ヒョローン男爵の屋敷には、

いつもの様にヘナチョーコ侯爵が手配している傭兵たちが警備している。


「しかし、こんな貴族区画で、

空き巣も出ないような場所を見張っているだけで、

結構な報酬が貰えるってんだから、

まったく楽な仕事だな。」


「おう、俺は今回の報酬が入ったら彼女と結婚するんだ。」


「ああ、あの幼馴染っていう可愛い子か・・・

俺は故郷に帰って家でも建てて、畑仕事をやろうかな~。」


「お前、畑仕事なんて出来るのか?」


「命懸けの傭兵家業に比べれば、何だって出来るさ。」


「違ぇね~な、ハハハハッ・・・」


「そう言えば、あの幼馴染の両親には、挨拶済ませてあるのか。」

隣の相棒に声を掛けるが返事が返ってこない・・・


「おい。」

隣を見ると相棒が消えていた。


「えっ!?今まで隣に居たのに、どこ行ったんだ?」

足元を見ると、相棒が居た場所に、

気持ちの悪い黒い粘液が広がっていた。


「うえっ!何だコレ、気持ち悪ぃ~な。

うおっ!」

しゃがみ込んで見ていたら、

突然、粘液から触手が伸びて来て、男を中に引きずり込んだ。


しばらくすると、暗がりからライたちが出て来た。

「パサラちゃん、

今のヤツらのフラグは定番すぎて面白いから、

後で、生きたまま出してやってくれるかな。」


「分かった。」


ライたちは、

見張りが居なくなった門から、堂々と屋敷に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ