まだ他国にて・・・
パサラちゃんの話では、
現在に置いては、
謎の不治の病と言われている『ナントナーク病』が、
300年以上前に魔族領で多くの被害者を出していた、
『ドウデモイイデ症』に症状が酷似していると言うのだ、
この病は『ジタクケイビ虫』という寄生虫が原因で、
引き起こされる病で、特効薬が開発されるまでは、
多くの魔族が命を落としたらしい、
ちなみに特効薬は、無駄にヤル気が出るという副作用があるらしいが、
『シュウゾウ菌』から抽出されたワクチンで完治したとの事だ、
『シュウゾウ菌』は現在でも回春薬の材料として使用されているので、
医療ギルドに情報を流せば時期に、不治の病が一つ駆逐されるだろう。
「ザドス王は『龍の涙』で回復できるとして、
お兄様方は残念だったわね。」
「ああ、私たちを逃がす為に、
敵の主力を引き付ける囮になったんだ。」
「でも、S級冒険者のエルザ達に対抗するような戦力が、
反乱軍にあったの?」
「ああ、敵にS級冒険者が2人居たんで、分が悪かったんだ。」
「S級が2人って、もしかして『ブラッティー・ベア』ですの!?」
「ああ、そうだ。」
「フローラ、『ブラッティー・ベア』って、パーティー名なのか?」
「ええ、そうですわ、
熊タイプの獣人夫婦で2人ともS級なんですの、
でも、強さも然る事ながら、
その正義感は高く評価されている方々ですから、
とてもじゃありませんが反乱軍に加担するとは思えませんわ。」
「彼らが反乱軍に組しているのは、何か理由があるようなんだ、
母たちを連れて逃げる私を、わざと見逃したようだったからな。」
「なる程・・・その辺も調べてみる必要がありそうですね。」
「そうだな。」
話が、ひと段落したあたりで、
この城の主であるドベシ伯爵がドアをノックした。
「エルザ、入るぞ。」
「はい、伯父上。」
「おじゃましております。ドベシ伯爵様。」
「うむ、お初にお目に掛かる、
この街の領主でドベシ・ビシバーシと申す。
此度は姪のエルザが世話を掛けるようで、非常にかたじけないな。」
「いえ、エルザには、
私たちも何度も、お世話になってるのでお相子です。」
「そう言っていただけると、わしも助かります。」
「して伯父上、如何いたしました?」
「うむ、逆賊のヘナチョーコめから連絡が入り、
案の定、王と国璽の交換を要求してきおったわ。」
「交換の期限と場所は?」
「一週間後に、
王都と、ビシバーシの街の中間にあたる、
アベシの街でとの事だ。」
「王様の、救出作戦の期限は一週間て事か。」
「王様のお体を考えれば、王都に居る間に救出したいですわね。」
「アベシの街と、王都まで行くには、
どれぐらい時間が掛かるんですか?」
「馬車を使って、アベシまで1日、王都まで3日程ですね。」
「じゃあ、王様が王都から移動する前に、
俺たちも出発した方が良いな。」
「そうね。」
「そうですわね。」
「ルクア、私も一緒に連れて行ってくれないか?」
「エルザ、お母様たちは良いの?」
「伯父上、母たちを、お願いできますか?」
「ああ、任せて置け、王を頼むぞ。」
「はい!ありがとうございます。」
「これで、こっちはS級が2人と、
S級並みのライが居るから、戦力的には俄然有利になるわね。」
「まあ、はっきり言って、パサラちゃんの殲滅魔法を使えば、
一網打尽だとは思うけどな。」
「ええ、ライたちのパーティーは過剰戦力だと思いますよ。」
「それ程なのか・・・」
「今の私たちなら、ロックマイマイも瞬殺ですわ。」
「ほう、それほどの冒険者パーティーが居るとは知らなんだな、
パーティー名は何と申すのだ?」
「はい、『リーナと愉快な仲間たち』です。」
「「「おい!」」」
「パーティー名は、
まだ、ありませんが、
アルビナ王国のタナーカの街を中心に活動しておりますので、
何かの際はご連絡下さい。」
「おお!勇者イチロー縁の街と言われる、タナーカに居るのか。」
「はい。」
「では、指名依頼の際は、ライ殿宛てに連絡すれば良いな?」
「ええ、お願いします。」
「よし、じゃあザドスの王都に向けて出発するか。」
「はい。」
「分かりましたわ。」
「アイヨ。」
「うん。」
「ライ殿、お願いする。」




