表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
5/71

別の村にて・・・

ゴブリン村で教わった道を3時間ほど進むと、

前方に村らしきものが見えてきた。


「おおっ!やっと異世界の人との、初邂逅はつかいこうになるぞ。

やっぱり、第一印象っていうのは大事だからな、

ここは、性格が明るい人物をアピールしたほうが無難ぶなんだな。」


村では、道を歩いてくる俺に気付いた人が、

何人か、こちらを見て何か話をしてる。


(ここは、驚かせないように、村の入り口の少し手前で止まって・・・)


「オッス!おいらライ!みんなに大人気のナイス・ガイさ!!」


「「「「・・・・・・」」」」


(うう~っ、無言はヤメて~。)

俺は、自分の耳が超赤くなっているのを感じていた。


「あっ、あんた!その格好は、もしかして冒険者か!?」

村人たちが、何故なぜか、とても期待してるような表情で見ている。


「いっ、いや、これから冒険者になるために、

街まで行こうと思ってるんだ。」


村人たちは、ガッカリした表情に変わって、

「違ったのか・・・」

「これから、なるんじゃ・・・」

「もう、間に合わない・・・」

とかつぶやいている。


俺が悪いわけじゃないんだが、

何か申し訳ないような気持になって、

「何か、村で困ったことが起きたのか?」と聞くと。


「いや、冒険者じゃない、あんたに話しても・・・」

と言葉をにごすばかりで要領ようりょうを得ない。


俺は、村人たちの口を軽くしようと考えて、

「俺は、まだ冒険者じゃないが、

神代かみよの森を魔獣を倒しながら、

通り抜ける程度の実力ならあるぜ。」と言いながら、

アイテムボックスから、ブラックウルフの毛皮を取り出した。


「そっ、それは!ブラックウルフか!?」


「ああ、マッドボアもあるぜ。」

マッドボアの毛皮も取り出して見せる。


「おおっ!これほどの力なら、あるいは・・・」

「助けて、もらえるんじゃないか?」

「ぜひ、村長に会ってもらうべきだ!」


俺は、村人たちに連れられて、村長の家へと向かった。


「私が、このドイカナ村の村長をしている、ジョセフです。」


「ゴブリーン3世!?」

そこには、肌の色だけ違う、ゴブリン村の村長が居た。


「ゴブ・・・なんですか?」


「いっ、いえ、こちらのことなんで気にしないで下さい。」

(ゴブリンにソックリなんて、褒め言葉とは思えないからな。)


「そうですか、

では、私の話を聞いてください。

じつは、昨日、この村の少女たちが、

山に薬草を摘みに行っていたのですが、

運悪く、

この辺では見られなかった、オークたちに捕まってしまったのです。

何とか逃れて来た娘の話では、オークたちは10匹ほど居たようでした。

村の若者たちが武器を持って、すぐさま救出へと向かったのですが、

いまだに戻っておりません。」


(ミイラ取りがミイラになった訳か・・・)


「分かった!俺が行こう!」


「そう言わずに、何とか・・・って、行ってもらえるのですか!?」


「おう、オークなんて俺にとっちゃ羽虫みたいなもんだ、

泥船に乗った気で待っててくれ!」


「それでは、沈んでしまうんじゃ・・・」


「そう言えば、一応聞いておくが、

オークって、人と話すのか?」


「?・・・いえ、オークが人と話すとは聞いたことがありません。」


「じゃあ、無問題もーまんたいだ、

オークが出たって場所を教えてくれ。」


「かしこまりました。

村の者に案内させます。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ