街にて・・・
領主さまから依頼されたクエストを終えて、
タナーカの街へと戻ったライたちは、
まず冒険者ギルドへ顔を出していた。
「「「ただいま~、ロザリア。」」」
「お帰りなさい、皆さん。
大変な、ご活躍だったようですね、
この街にも噂話が聞こえて来てましたよ。」
「おっ、そうなのか?
それは、何だか照れるな・・・
あっ、これ依頼書ね、領主さまにサイン貰ってあるから、
確認してくれる。」
「・・・・・はい、確かにご確認いたしましたので、
これでクエスト完了となります。
あと、皆さんにギルドランクに関する、ご報告があるのですが、
お時間よろしいですか?」
「ああ、大丈夫だぜ。」
「それでは、まずフローラさんですが、S級昇進の話が来てます。」
「私がS級!?何かの間違いでは、御座いませんの?」
「いえ、間違いではありません、
ライくん達との魔獣討伐の積み重ねに加えて、
ルクシア共和国にて、海軍が手を焼いていた海賊を討伐した事によって、
冒険者ギルドの名を上げる働きをしたのが、高く評価されたようです。」
「そう言う事ですの。
私がS級なんて夢のようですわ、
これも、ライさまとリーナの、お蔭ですわ、
ありがとうございますですわ。」
「いや、フローラの今までの努力の成果さ。」
「そうよ、フローラの強さは本物よ。」
「続きまして、ライくんとリーナさんだけど、
ライくんはA級に、リーナさんはC級に昇進です。」
「おお!やっとA級だぜ。」
「私もC級だって。」
「2人とも、おめでとうございますですわ。」
「「ありがとう!」」
その夜は、『馬の骨亭』の主人兼シェフのテツジーンさんにお願いして、
メタルドラゴンのステーキを焼いて貰って、
3人で祝杯を挙げた。
次の日、ライたちはピッカリーの武器屋を訪れた。
「父ちゃん、ただいま~!」
「おっさん、帰ったぜ。」
「ただいま、戻りましたわ。」
「おう、お帰り!
お前たち、暴れてきたらしいじゃねえか、
ワシの耳にも入って来たぞ。」
「いつも通りなんだけどな。」
「がはははっ!ちげえねぇ!」
「おっさん、新しい素材が手に入ったんで、
また武器を作ってもらえないか?」
「どれ、見せてみろ。」
オリハルコンの塊は巨大なので、
とりあえず半分に解体して出す事にする。
「おめぇ、こりゃオリハルコンか!?」
「さすが、オッサンだな、一目で見抜くとは大したもんだぜ。」
「こんなもん、どこで手に入れたんじゃ?」
「メタルドラゴンを倒してから素材に解体したら、
ソレに、なったんだよ。」
「メタルドラゴンを倒しただと!?
相変わらず、めちゃくちゃなヤツじゃな。」
「いや~、それ程でも。」
「褒め取らんわ!」
「それで、何を作るんじゃ?」
「え~と、俺は大剣と長剣、フローラがスピア、
リーナがウォーハンマー、ルクアさまがメイス、
王様と領主さまはバスタード・ソードだそうです。」
「なんじゃ、王様たちにも作るのか?」
「ああ、オリハルコンを手に入れたのがバレちゃって、
みんなの分の製作費を出すからって言われたんで、
それなら良いですよって言っちゃったんだよ。」
「まあ、偉い人に恩を売っておくのは良い事じゃからな。」
「ちなみに、メタルドラゴンの肉も売ってくれって言われたんで、
半分だけ譲って来たよ。」
「ああ、幻の肉と言われてて、
食べたら若返るとか、寿命が延びるとか、
魔力が増えるとか言われているからのぉ。」
「オッサンにも、あとで、ご馳走するぜ。」
「それは、楽しみじゃの。
それはそれとして、ライよ、全部の武器を作ったとしても、
かなりの量のオリハルコンが余るが、どうするかの?」
「それなんだけどオッサン、
最近、大型の魔獣と戦う時に、足止めするのに苦労してるんで、
オリハルコンでロープみたいな物が出来ないかな?」
「うむ、オリハルコンは魔力を通さなければ、
軽くて柔らかいから、糸状への加工が出来るじゃろうな、
どれ、やってみるかの。」
「頼むぜオッサン。」




