表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
35/71

島にて・・・

ライたちは、ようやく龍神島りゅうじんとうへとたどり着いた。


「じゃあ、俺は、ここで船底の修理をしてお待ちしてます。」


「ああ、頼むぜタブラン。

さてと・・・俺たちは、一体全体どっちに行けばいいんだ?」


「あちらの様ですね、ライさん。」


ルクアさまが指差す方向に、『海龍王あちら』の矢印看板が立っていた。


「分かり易くて、良いですわね。」

「海龍王って、親切だね。」


「・・・・・。」


ライたちは、看板の矢印に従って歩いて行った。


「あの、洞窟のようです。」


(おお、ここは俺考案のアノ魔道具が登場だな。)


「パパパパ~ン!懐中魔電灯~。」


「あら、その魔道具は、タナーカの街の冒険者に流行ってましたわ。」


「これって、ライが考えて作ったんだってさ。」


「まあ、便利そうな魔道具ですね、

ライさんて、すごい発明家なんですね。」


「いや~、それ程でも。」

(地球の知識の受け売りだが、悪い気はしないな。)


「では、俺を先頭に行きましょう!」

懐中魔電灯を点けて、洞窟に一歩踏み込むと、

洞窟の壁自体が発光して奥まで明るくなった。


「うわ~、明るい!魔道具いらなかったね。」


「ちょっと、リーナ!

ラ、ライさま、わたくしには少し暗いから、

ライさまの魔道具が欲しいですわ。」


「・・・俺は、後から付いて行きます。」

俺は、懐中魔電灯を消して殿しんがりについた。


洞窟を奥まで進むと、大きな地底湖が広がっていて、

潮の香りがするところを見ると、海と繋がっている様だ。


「あそこに、何かあるよ。」


岩で出来た台座の上に、石版の様な物が乗っている。


「なになに、『海龍王に願う者よ、その資格を示せ。』だって、

どう言う意味かな?」


「そちらの、黒ずんだ部分に、血を付けるのだと思いますわ。」


(エルフのフローラは、長生きしてるだけあって物知りだ。)


「ライさま、今、何か失礼な事を、お考えになりませんでしたか?」


「いや、気のせいだろ。」


ルクアさまが、懐刀で指先を傷つけて、石版に血を付けてみる、

すると、石版が光を放って、

地底湖からブクブクとあぶくが発ってきた。


「王家の血を引く者よ、いにしえ盟約めいやくしたがって、願いをかなえようぞ。」


地底湖の中から、青く美しいうろこを持った龍が現われた。


「うお~、ちょ~かっちょいい!

これこそ、本物の龍だぜ!」


「海龍王さま、アルビナ王国のルクレツェアと申します。

父の病を治すために『龍の涙』を、お与え下さい。」


「うむ、良いぞ。」


「えっ?頂けるのですか?」


「うむ、『龍の涙』なら、いくらでも有るからな。」


海龍王さまは、水晶玉の様な物を、たくさん持っていた。


「それが、『龍の涙』なのですか?」


「そうだ、この玉の中に入ってるのが『龍の涙』だ、

そもそも、『龍の涙』とは何か知っておるか?」


「いえ、存じ上げません、不勉強で申し訳ありません。」


「いや良い、『龍の涙』とはな、

簡単に申せば龍の力が凝縮した物じゃ。」


「龍の力ですか?」


「そうじゃ、我々龍族は戦いが好きな種族なのだが、

300年前に勇者イチローが世界を統一したことによって、

大きな争いが起こらなくなった。

我々は、時どき、たまった力を解放しないと、

心に支障をきたして、破壊の限りを果たしてしまうのだ、

だから、10年ほどきに玉に力を封じるのよ。」


「なるほど、分かりました。」


「しかし、『龍の涙』を与えるのは良いが、

この玉を割るのは至難の業であるぞ。」


「そうなのですか?」


「うむ、何せ我の力を封じておるのじゃ、

簡単に壊れるようでは、その役目を果たさんからのぉ。」


「それは、そうですね、

どうしましょう、困りました。」


「あの~、海龍王さま、質問しても良いですか?」


「なんだ、小さき者よ。」


「『龍の涙』って、熱とか冷気には強いですか?」


「うむ、何物にも影響されないから、万病に効果があるのだ。」


「やっぱりそうですか、ありがとうございます。

フローラ、物を急速に冷やす魔法はあるか?」


「ええ、風と水の精霊魔法を複合したものが、ありますわ。」


「なら、出来るかな・・・

海龍王さま、一つ確かめてみたい魔法があるので、

『龍の涙』をいただいてもよろしいでしょうか?」


「うむ、我も見て見たいから、構わんぞ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ