表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
34/71

まだまだ他国にて・・・

その日は、チムタンと、兄のタブラン、妹のコリミアを招いて、

街の食堂での夕食となった。


その席で、ライはタブランに聞いてみる。

「タブランは腕の良い船乗りなんだって?

俺たちは龍神島に行きたいんだけど乗せてもらえないかな?」


「受けた御恩を、お返ししたいのはヤマヤマなんですが、

今、龍神島の辺りは海賊の縄張りになってるんですよ。」


「それなら、心配はいらないぜ、

俺たちは、こう見えても、S級並みの冒険者なんだ、

海賊ぐらい一網打尽さ。」


「そう言う事なら、ぜひ!ご協力させて下さい。」


ライたちは、ようやく島へ渡る手段を確保する事が出来た。


翌朝、港へ行くとタブランが出港の準備を進めてる。

「もうすぐ終わりますので、もう船に乗り込んで下さい。」


タブランの船は、港に入れない大型船が沖に停泊した際に、

港まで荷物を運ぶ船で、水魔石と風魔石を使って進むそうだ。


「準備が終わったので、出港します!」


「へ~、結構速いんだな。」


「ええ、今は荷物を積んでないから、かなりの速度が出せます。」


そのまま、1時間ほどの船旅していたが、

遠くに島らしき物が見えてきた頃合いで、タブランが警戒を呼び掛けた。

「そろそろ、海賊の縄張りなんで気を付けて下さい。」


「さっそく、来たようですわよ。」

エルフのフローラは目が良いので、先んじて見つけたようだ。


「タブラン、船を止めてくれるか。」


「分かりました。」


しばらくすると、ライたちの目にも海賊船が見えてきた、

海賊船は大きな物は無く、中型船を30隻ほど集めて、

機動力を生かせているようだ。


「おう、お前ら!良い女たちを連れているな、

その女たちを置いていけば、命だけは助けてやるぜ。」


「フローラ頼めるか?」


「はい、分かりましたわ。

サウザンツ・アロー!」

フローラが唱えると、無数の矢が海賊たちの船へと降り注いだ。


「「「「うわああああ~っ!」」」」


「まさか、あの海賊団を一撃でなんて・・・

ライさん達って、凄い冒険者なんですね!」


「わっはっはっ、良く言われるよ。」


「そんじゃ、海賊の後始末は海軍に任せて、

俺たちは龍神島に急ぐとしよう。」


「はい、分かりました。」


島が段々近づいた時、リーナが言った。

「何か、こっちに飛んでくるみたいよ。」


「なんだ?黒く霞んで見えるな。」


「あれは!鉄飛てつとうおです!」


「鉄飛び魚?」


「はい、魚なんですが、鉄みたいに硬くて、

水面を100メートルも飛んでくるんです、

運の悪い船乗りが、毎年、何人か大怪我したり死んだりします。」


「そうか、リーナ頼めるか?」


「アイヨ!」


リーナはアダマンタイトの盾を構えると、

船に向かってくる鉄飛び魚をガンガン跳ね返している。


今度は、船底にゴン!と衝撃が走った。


「今度は何だ?」


「たぶん、暴れウツボだと思います。

気性が荒くて、自分の縄張りに入った者に、

体当たりをして来るんですよ。」


ゴンゴンという衝撃が何回か続くと、

船底にヒビが入って海水が漏れ始めた。


「タブラン、水が漏れてきたぞ。」


「その辺にある、板切れを乗せて、

重しを置いとけば、取り敢えず島まで持ちます。」


「おっけ~。」


ライはヒビに板を乗せて踏みつけると、

重しに使えそうな物を探した。


「そうだ!リーナ、ウォーハンマー貸してくれ。」

アダマンタイト製のウォーハンマーなら、

重しとして十分だろう。


「アイヨ!今、手が離せないから、放り投げるよ。」


「いいぜ。」


リーナが放ったハンマーを、ライが受け止めたかに見えた瞬間、

暴れウツボの体当たりで船が少し揺れた。


結果、ハンマーはライの手を、すり抜けて、

股間を直撃した。


「トム!ヤム!ク~ン!」


「と、突然なんですの?ライさま、大声を出して。」


「い・・・痛さの余り・・・お、大声を出さなきゃ・・・

耐えられないんだ・・・

チョーゲンボー!チョーゲンボー!」


「ちょ、ちょっとライさま、イメージが崩れるから、

止めて下さいませ。」


「こ、この痛みは、女には分かんねえぜ・・・」


「ふ~ん、そんなに痛いんだ。」


「おう、地獄の苦しみだぜ。」


「じゃあ、ドワーフキックする時は、

手加減してやるね。」


「すんなっ、ちゅうとんじゃ~!」


「ぷっ、ははははっ!

ライさん達って、凄いのか凄く無いのか、良く分かりませんね。」


「それも、良く言われるよ・・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ