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雷撃(らいげき)の冒険者  作者: シュウさん
15/71

店にて・・・

「オッサン居るか?」


「おお、ライか、ギルドでクエストの話は聞いたかのぉ?」


「ああ、今、登録を済ませて来たぜ。」


「それは、助かるぞい。」


「そんで、クエストの内容は?」


「おお、この街の特産で、アダマンタイトと言う金属があるんじゃが、

知っとるか?」


「確か、とても重くて、硬い金属だよな。」


「そうじゃ、それで、

この度、この街の領主様が王都に行くことになったんじゃが、

王様への献上品として、

アダマンタイト製の剣を持って行くことになったんじゃ、

ところが、生憎と材料のアダマンタイトが品切れでの、

そこで、ライには、ワシの娘と一緒に採りに行って欲しいんじゃ。」


「娘さんと?

俺は、鑑定のスキルがあるから、

場所さえ教えてくれれば、一人で採ってこれるぜ。」


「ちょっと待っておれ・・・

ここに、2つのアダマンタイトがあるが、

どちらが上質の物か分かるか?」


オッサンの両手には、直径3センチほどで、長さが20センチほどの、

黒光りする金属棒が握られていた。


鑑定してみたが、

両方とも、アダマンタイトの棒としか表示されない。


「これって、違う物なのか?」


「ああ、右手に持っておるのが上質の物じゃ。」


見た目じゃ、全然、区別が付かない。


「娘には、子供の頃から鍛冶仕事を教えているから、

鍛冶の腕前は、まだまだじゃが、金属の目利きは一流じゃぞ。」


「そう言うことなら、一緒に行って貰うとするよ。」


「そうか、では、呼んできて挨拶させるから、

ちょっと待っておれ。」


オッサンは店の奥に向かって、

大声で話掛けた。


「おお~い!リーナは居るか!

ちょっと、店まで来いや!」


「あいよ~!」返事が返って来た。


少しして、店の奥からドワーフの幼女が出てくる。


「アタイに何か用事?」


「おお、冒険者のライを紹介するぞい。」


「オッサン、娘って幼女なのか?」


「誰が幼女だ!」

むこずねを蹴ってきた。


「俺は、いつも魔法で障壁を張ってるから、

幼女の蹴りくらいじゃ・・・

うおおおおぉ~!痛って~!

折れてる?ねぇ、折れてるんじゃない!?」


恐るべきことに、

ただの蹴りが、俺の障壁を、ぶち抜いて来た、

幸い骨には異常が無かったが、

言葉使いには十分、注意しようと誓った。


「娘は、こう見えても18歳じゃぞ、

小柄なドワーフの中でも、ひと際、小柄じゃが、

ちからはワシが若いころ以上じゃ。」


「そういう、大事な情報は、もっと早く欲しかったぜ。」


「アタイは、父ちゃんの娘のピッカリーナだ、

親しい人はリーナって呼ぶから、

アンタも、そう呼んで良いぜ。」


(ピッカリーナって・・・)


「おう、俺はライだ、リーナ、よろしくな。」


「ライ、よろしく!」


「それじゃ、顔合わせも済んだことだし、

採取の予定を立てるかの。」


「ああ。」

「あいよ。」


「アダマンタイトが採れるのは、

街から一日半ほど行った所にある、昔の鉄鉱脈の鉱山跡地での、

鉄を掘り尽くしたので廃坑になってるんじゃが、

その廃坑の一つに、メタルモンキーという魔獣が住み着いておって、

その住処すみかの、奥の方にアダマンタイトがあるんじゃ。

メタルモンキーは、魔法や打撃が効かないから、

メスや子供も連れて猟に出かけておる、

昼間を狙って採取してくるんじゃ。」


「了解した。」

「分かったよ。」


「そんじゃ、いつ出発するか?」


「アタイは準備してあるから、いつでも良いよ。」


「それじゃ、

俺は、帰りがけに店に寄って、野営の準備や食糧を揃えるから、

明日の朝に出発で良いか?」


「ああ、いいよ。」


「じゃ、明日の朝、店に迎えに来るから待っててくれ。」

俺は、オッサンの店を後にした。



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