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筆記試験の次は実技試験

実技試験会場には元々何かの大会とかで使うのか、観客席があったのでアルはそちらからこちらを見ている。


今実技試験場には40人ほど居て筆記試験には興味なさそうな少し鍛えた体をしている者が多かった。


「すみません実技試験会場では何をするんですか?」


試験官っぽい人が居たので声を掛けてみる。


「ここでは持久力、筋力、得意武術と全武術を見ている。」


全武術とか聞いたことないし、得意武術と全武術ってかぶってないか?


「全武術とは?」


「剣術、槍術、弓術、魔術に総合武術の5つだ。」


魔術も武術の一つなのか、興味深いな。


「じゃあ剣術の時には魔法を使ってはいけないんですね。」


俺は色々聞いてみたが全部答えてくれた。


「そうだ、魔法は魔術の時か総合武術の時だけに使う。もちろん持久力も筋力でも魔法は無しだ。」


「わかりました、ありがとうございます。」


「試験官が居るから聞けばその試験が受けられるぞ。ちなみに俺は槍術の試験官だ受けるか?」


「はい、お願いします。」


俺はまず槍術試験から受けることにした。

ちなみに槍なんて生まれてこの方受けたことがない。


「確認だが、お前の得意武術は?」


「たぶん魔術か総合武術だと思います。魔法がメインなので。」


そう答えて俺は槍を構えると試験官は「始め」と声を掛けて俺に掛かってくるように指示してきた。


もちろん一瞬で決着がついた


「もう少し、体を鍛えたほうが良い、というよりまるでダメだ」


「すみません魔法を使わないと何もわからないもので」


そう俺は魔法を全部解いた索敵もだ。

俺は完全に暗闇で音を頼りに動いたに過ぎない。


「そんなマスクをしているか」らだ。


と言う言葉は声が出さずに口だけ動いたところで試験官は気づいたようだ。

俺の目が見えないことに。


「少し待ってろ。」


そう試験官が言い残すと観客席に居た誰かと話をしていた。

聴力強化と超感覚で盗み聞きをしてみると。


「すみません、学院長。

目の見えない受験者が居るようなのですが。

普段から魔法を使って生活しているようで、魔術以外の試験でも魔法を使って試験したほうが良いかと思います。」


「そうか、そういう事情なら仕方ないだろう。

むしろ常時魔法を使って生活をしている者を不合格にしては賢者達に何を言われるかわかったものじゃないからな。

オード許可しよう。」


アレが学院長で試験官の名前がオードか。

学院長って若くね40そこそこって所だぞ。

お爺ちゃんとか想像してたのに。


「ありがとうございます。」


俺の試験の話なのに試験官には気を使わせてしまったな。

試験官が戻ってきて俺に


「もう一度だ、次は攻撃魔法はダメだが目の変わりに補助する魔法は使っていいぞ。」


「わかりました、ありがとうございます。」


俺はそう言うと、魔力感知、熱感知、光感知、音波感知、索敵、聴覚強化の魔法を使って試験管の動きを確認しながら前に出る。


魔法を使わず音だけを頼りに動いた時とは違い。

体の筋肉の動き魔力の流れを魔力感知と音波感知そして聴覚強化で確認しながら、魔力も通ってない槍は索敵と音波感知で確認する。

熱感知は目の前から消えても熱は消えないので索敵と併用して感覚を研ぎ澄まさせている。

光感知は使ってるが今はあまり必要なかったかもしれない。


「さっきとは動きが全然違うな、だが槍の扱いがなっちゃいない。」


試験官が楽しそうに言って来るので。


「初めて持ったんですよ。なっちゃいないのは勘弁してください。」


こう答えたが少し集中が切れてしまったようだ。

刃の付いてないほうで殴られそれを槍を盾にして防いだら次の瞬間刃が首に突きつけられていた。

わかっていても動けなかった、殴られる前に予想出来てればちがったかも知れないが、防いだ瞬間に体に力が入って次の動きに反応できなかったのだ。


「経験が足りないな、まあその若さじゃ仕方ないだろ。

武術ってのは面白いぞ、経験からこうした後はすぐには動けないから次で決められるとかわかってくるからな。」


確かに今回は詰め将棋で次の手で防がないといけない王手をされて防いだら積んだようなもんだ。

武術も読みあいなんだな、初めて知ったよ。


「ありがとうございました。次の試験を受けてきます。」


そう言ってオード試験官のところを離れ次の試験官を探した。


「すみません、試験を受けにきました。」


「そうか、ここは持久力を受ける試験だ、そのまま走って来い。」


「はい」


そのままとはきっと魔法を使ったままということなのだろう。

さっきの学院長が試験官に伝えてくれたんだろう。

あれなんでここ学園なのに学園長じゃなくて学院長なんだ?

この学園のトップは別に居るのかもしれないな。

学術国家のトップが学院長で学園のトップに学園長が居るのかもしれない。

居ないのかな?


まあ持久力試験の持久走は特に話すことがなく、延々と走らされただけだった。

俺は2時間走ったところで喉がカラカラになったので走るのをやめた。

持久力を試すというより水分補給しないと死ぬよこの試験。


持久走を終わらせて休憩していたら、皆10分も走るとすぐにゼーハー言って倒れていた。

あれ皆早くないかなんでそんなにすぐばてるんだ?

俺だけが水分不足が原因で走るのをやめたようだ。

俺が困惑していると


「ここは試験用に一部魔力を枯渇させる魔術を仕込んであるんだ。

身体強化を使ってたらわかるようにな。

だからそのままで走らせて見たのに二時間も走り続けるとは信じられん。

しかも魔力枯渇の魔術は特に何もしてなくても魔力を取られてああやって皆普段よりも体力の減りが早いというのに。」


先に言っておいてくれよ。

俺は自分が走るのに必死で魔力の減りも周りがこんなに倒れてるのも見てなかったよ。

自分の魔力を確認してみると半分以上減っている感覚だ。

二時間もそんな中に居てこれだけですんでるだけで十分か。


「ありがとうございました。失礼します。」


困惑している試験官を余所に俺は次の試験に向かった。


「試験を受けに来ました。よろしくお願いします。」


「ここは筋力の試験だ、これを押せ。」


めちゃくちゃ単純明快な試験だった押す力に因ってその力を数値化する魔術が組み込まれてるようだ。

一種のパンチングマシンだな俺は体の重心を下げて前に体重移動する感じで右腕にすべて体重を乗せた。

まあ体重も筋力もない俺なので大した数字は行かないだろう。


結果は2だった、結果の良さがわからないので。


「ありがとうございました。」


と試験官に挨拶した後に観察していたら平均で3だったたまに5が居る程度だ。

しかも皆タックルでたたき出してる。

俺もタックルにすればよかった。

押せって言われたから右手で押しただけだった。


だが俺はポジティブにきっと試験の点数より、これはクラス別けの基準だろうと自分を誤魔化すことにして次の試験に向かった。


「よろしくお願いします。」


「ここは剣術の試験だ。」


「はい」


木剣を渡されて俺は構えた。

結果は槍と似た様なもんだが、打ち込みにカウンターで木剣に打ち込みをされて剣を落として終わった。


次の試験は弓だがもっと酷かった。

弓を飛ばすことすら出来ずに終わった。


後残すところは魔術と総合武術だ。

ちなみに魔術は魔道具もありだ。

魔法を使えない受験者が多いからだ。


「よろしくお願いします。」


「ここは魔術試験だ。魔術で戦うようにちなみに身体強化を使用した肉弾戦はありだから気をつけるように。」


要するに身体強化を使うから動きにも気をつけろってことだろうな。


「わかりました。」


俺は索敵、炎魔法、並行作業、並列操作、遠隔発動を使い。

炎魔法を火柱というか炎柱というか魔法はイメージなので、そういうのをイメージしてそれを試験官の周りに隙間なく発生させた。


俺を試験官から見えなくして上から出てくるか、炎柱をどうにかして脱出した時に、氷魔法で仕留めようと氷の矢を並列作業で量産していた並列操作でいつでも放てるように用意した。


なかなか出てこないので炎魔法と解くと、試験官は腰を抜かしていた。

そして俺のほうを見て怯えていた。

俺の用意した氷の矢に怯えていたのかも知れないが、なんか不完全燃焼だが終わった。


次は総合武術だった。

さっきの魔術試験を考えれば、魔法を使えば勝てる気がするが少し遊び心が出てきた。


「よろしくお願いします。」


「ここは総合武術だ。汚い手以外は試験にある武術なにを使ってもいいがんばれ。」


「はい」


汚い手ってなんだろうさっき魔術でやったことを言ってるのかな。


俺は槍を持ち試験官の前に立った。

試験官が「始め」と言ったので俺はまず風魔法で風の刃を横一文字で放つそれも槍を横一線で振ってから、これで槍から飛んできたみたいに見えるかな。


それを結構簡単に防がれたので。

少し距離を取って槍を手首で回転させながら突きを放ち、そこに回転させた水の塊を風魔法で空気抵抗を無くした常態で飛ばしたこれは横に避けられた。


本当は土でやりたかったが水のがカッコよさそうなので水にしたのに失敗した。

それとちょっとした遊び心で汚い手ってなんだとろうと思って思いついた手を、実践してみた。

熱操作で試験官の持っていた剣の柄を熱して剣を離せない様に氷魔法で手の周りに氷を作り離せないようにした。


試験官が熱がってるところに俺が槍の刃を首に当てて俺が勝った。


「お前汚い手以外と言って置いただろう。」


試験官は俺に怒ってきた。


「総合武術では今日の試験の4つの武術を使うのを総合武術と言うのであればそれは魔法なので魔術です問題ありませんよ。」


「魔術でそんなこと出来る訳ないだろう、剣に何か細工でもしたんだろ。」


試験官がずっと持ってた木剣に俺がどうやって細工するって言うんだ。


「出来ましたよ。現にやって見せたでしょう魔法ですよ。

試験官の貴方がずっと持ってる剣を何時細工するって言うんですか?」


それを言われて試験官は黙ってしまった。

黙るなら最初から言わないで欲しいが一応教えておいて置くか。


「それは熱操作という魔法です。細工も何もしてません、それでは失礼します。」


俺は失敗したなぁと思いながらも思いついたらやりたくなるよなぁ。

と自分を肯定していた。


この日は試験が終わり、300番台は3日後に面接と魔力測定があるらしいので、その日はアルと宿に戻って休むことにした。

魔法の説明とかしてないので書いててわかりづらいと思って書かせて頂きます

一般的な魔法は賢者が誰にでも使えるように魂に刻む技術を開発して生まれたもの

昔は才能のある物だけが使えたのが魔法です、それだけ昔の話は出ません

神聖魔法はその才能を信仰心の強さとして誤魔化して信仰心があれば神聖魔法が使えると説いている設定です。

基本的に魔法は才能があれば使えます


読んで頂きまして誠にありがとうございます

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