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次の人生は。

会話は無いです。

俺は古い記憶を思い出していた。


あの頃は必死だったな。


聖王暦1511年のあの日、俺は殺された。

3度目の死、今までで一番、楽に死んだ。

気づいたときには体は地面に落ちて、魂の俺はそのまま空の上に居た。

俺の最初にした事は、糸の魔法や魔力感知、熱感知、光感知、音波感知、索敵、千里眼、超感覚、熱操作、並行作業、並列操作、遠隔発動、増幅、等の魔法を駆使して金目の物や魔道具、魔法書をかき集めた。


3度目の魂生活でやることは自分が気づけないうちに殺せる相手を倒せる肉体と仲間を探すことだった。

そのために旅や戦いに必要なものは片っ端から集めた。

村に置いてた俺の財産も国境の町で集めた物も全部ジェス爺さんの洞穴に隠した。


後で知ったが俺を殺したのは、12魔族に連なる翼人族の族長で翼人王レジィという名前だった。

しかも俺が巨人王を倒したことで翼人族は12魔族に入れたらしい。

その頃から魔族の動きが活発になっていき、俺は情報を集めては間族が攻めるところの財宝や魔道具を集めて回った。


聖王暦1530年に12魔族の鬼人王セリアがフルネイス王国を滅ぼした。

この時も俺は人間が殺されているのを尻目に魔法書を集めた。


聖王暦1536年にスイド帝国が滅びた時も同じだ

この時も俺は集めに集めた。

全部ジェス爺さんの洞窟に隠した。


聖王暦1540年に聖王国アルロイスが勇者を担ぎ上げたが36英雄とかとても魔王を倒せるとは思えなかった。

勇者を担いでる間に各都市が次々と落とされていき。学術国家も落ちた。

この時も俺は学術国家の研究施設ごといくつかジェス爺さんの洞窟に転移させたり色々した。

転移させる時にはかなりの魔力を使って魂が消えかけた。

その時は体が死ぬ時より苦しかった。

俺が苦しんでる間に英雄達は全て倒されてた。


聖王暦1546年に聖王国アルロイスが魔王ラヴォーに滅ぼされる時ももちろん。

せっせと盗みを働いていた。

俺は全ての国の王城から芸術品や金。装備を盗んだ時でもある。


魔王に対抗出来るものが現れない間に魔王は大陸から姿を消した。

俺は奴を倒せる人を探した。

魔王が居なくなった事で人々は力を付けていき、国を興せるまでに回復していた。


聖王暦1600年1月1日に新生聖王国アルロイスが出来た。

でもその国も1年ちょっとしか持たなかった。


聖王暦1601年に真正聖王国アルロイスが奪い取ったみたいだ。

俺はそんなことどうでも良かった。

俺が欲しいのは力だ。

ずっと居なかった、奴に勝てる、肉体が。


俺はずっと待った。

魔法書を託せる仲間を。


(思い出すのにもこんなにも時間が掛かるほど記憶があるのか。

奴はきっと今でも別の大陸で我が物顔で居ると思うと虫唾が走る。

同じ人間の癖に。

俺はあの時、体を鍛えていたらこんなことにはならなかったのか。

俺が最初の体で死ななければ、あいつみたいになれてたのか。

俺のこの気持ちは妬み嫉みだった。

あいつは強靭な肉体を持ち、膨大な魔力を持ち、長い寿命を手に入れていた。

俺はいつか来る、異世界の体、異世界の仲間を待っていた。

待っていたんだ。)


そんな時チェロッス山の近くの森に1000もの生き物が現れた。

俺はすぐに現場に向かった。

会話を聞くとこの世界の言葉だったが、内容は怖いだの生き残るんだだの、言っている。

俺は確信した


(あいつらは飛ばされてきたんだ。この世界に。

あの中で若く使えそうな体を捜そう。それと仲間だこれだけ居るんだ。

強くなれるものは居るはずだ。)


俺は渇望していたものを見つけた。

やっと見つけた。


(こいつらは、自分の体をわかって居ない生きていれば戦い抜けば。

この世界の誰よりも強くなれる体を持っているというのに。

何故そんなにも絶望する。

俺が望んでも手に入れられない体を持ちながら。)


何日か見ていたが生きるために必死にもがくかと思えば。

死にたくないから仕方なく生きるみたいな奴らが多かった。

そんな時、俺が漸く欲しかった若く使えそうな肉体があった。


死んだ肉体を乗っ取り。

魔法を駆使して生き返った俺はまず最初に。


「ここに居る魔物も人も全て殺してやるよ。そして俺の糧になれ。」


俺は1000年近くの人生で漸く最強の体を手に入れた。

魔力を持つ者を倒せば倒すほど強靭になる肉体、倒せば倒すほど増えていく魔力を蓄える肉体を手に入れた。

魔力感知、索敵の届く範囲の全ての魔物や人を殺し魔力を得た。


「まだ駄目だ、こんな力じゃ奴は倒せない。」


俺は未開拓地へ魔物を倒しす旅を始めた。

ちょっと強い魔族達が現れておかしくなっちゃった主人公です。


読んで頂いてありがとうございました。


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