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来世の体は止まる心臓・抜ける魂・乗っ取りでお送りします

今居る場所は帝国の片田舎、フルネイス王国との国境に近くにある、国境の街の隣の村。

魂だけで考え事しながら、彷徨っているうちに、ここまで流れついた。


俺が、アークロードの奴の近くをウロウロしてた頃の話を少ししておこう。

戦争終結後、すぐの頃は、巨人王との戦争で疲弊している、フルネイス王国を帝国が攻めると噂されていたが。

何十年経っても帝国がフルネイスに攻め入ることは無かった、むしろ援助までしていた。

援助の内容は気分のいいモノでもないので語らないが、人口は順調に増えていった。


その間に帝国はドンドン周りの国を飲み込んでいった。

聖王歴1480年、聖王国アルロイスとその属国、それと帝国、それだけしか大陸に国は無くなっていた。

国とは呼べない位の小部族などは沢山あったが国は全て帝国が潰した事になる。



いや~、それにしても魔法だけにかまけてたなぁ。


俺は大陸の行く末より、来世?次の宿主?乗っ取り計画?を考えていた。


次の体は屈強な体がいいな~。


この世界には獣人が居ない代わりに知能の高い人型の魔物が居る。

巨人王がその魔物に入る。

普通の巨人は、いびつで腕がデカく長いのや足が長くデカいのが居たりするが、巨人王は形は人間だった。

知能もあったが高いとは言えなかったな、会話も出来なかったしな。


敵だから当たり前だけど、王と名乗るからにはこっちも名乗りを挙げようとしたのに無視して攻撃するために突進してきたもんな~。

体は屈強だけど魔物はダメだよねぇ。


そんな事を考えてると、何やら剣戟の音のようなものが聞こえてきた。

村の外れで子供達が騒いでいた、10歳位の子達が木剣でカンカン、カンカン音をさせながら訓練なのか遊びなのかわからないが1:1を3組でやってました。


まあ特にこの子供達は別に関係無いんだが、無いんだが、気づいたら体の鍛え方の参考になるかと追跡が始まった。

毎日、毎日、訓練をして居た


「くそぅ、また負けた毎日同じことしてるのになんでこんなに差が付いちゃうんだろう。」


一人の男がその場に座り、ぼやいていた。


「俺は負けたくないから、打たれる前に打ってるだけだ。」


10歳位だからかうまく説明出来ないみたいだ、攻撃は最大の防御的な事だろうか。参考にしてみよう。


「休憩終わり、もう一本だ。」


「今度も勝ってやる」


そんな感じで時は過ぎていった。


あの時の子供達は立派に成長して村に残る者、帝国の兵士になる者、冒険者になる者等。

6人は其々の道を歩き始めた。

子供の頃に一番強かった者は帝国の兵士になり。

子供の頃一番弱かった者はこの村の冒険者として、村で生活を始めていた。


俺はもちろん冒険者になった、青年を見ていた。


青年はギルドに登録しに来た、国境の近くにある村だからか、ギルドも村にあった。

村だとギルドが無いことも多い。

国境に近いとなんでギルドがあるかというと国境付近というのは野盗が犯罪を犯して国境を越えて逃げる事が出来るから。

国境付近の村では兵士を村に置かない代わりに冒険者ギルドを置いて自衛をしている事が多いのだ。


名前 :ミスタ


性別 :男


年齢 :15


出身地:大湖の村


出身国:スイド帝国


特技 :剣術


その他:特に無し


村の名前で気づいたかもしれないがここはでっかい湖がある。

水には困らないし、泳ぐことで柔らかい筋肉も作れる。

まあ、ここでの生活は大体狩りと漁業だ。

野菜も穀物も作るけど、野菜は森で取った方が早いから森で育たない穀物を作るほうが多い。

話がそれたのでギルドに戻そう


ギルドはまず、初めて登録した者に、ブロンズカードを渡し説明をする。


「青銅のブロンズカードは錆びやすく壊れやすいのでお気を付けください。

ちなみに青銅のブロンズカードは見習い扱いとなります。

依頼は見習いの欄からお選びくださいね。

ここからはこれから先の説明になりますが、今お聞きになりますか?」


俺はギルドのカウンター側から見ていたがカウンターのおばさんはカウンターに貼ってあるカンペことカンニングペーパーを堂々と読んでいた。

まぁこれを言われたら、言う言葉は一つだ


「お願いします」


ミスタはそう答えた、まあそうだろうね


「昔は皆、鉄のアイアンカードから始めていたんですが、タダでカードがもらえるからとアイアンカードを売ってしまうということがあったんです。

まあ鉄製ですから10b位で売れたんですよ。

今はそんなこと出来ないですけどね。

それから見習いカードの青銅つまりブロンズカードが出来たんです。

売れないんですけどねその時の名残でブロンズカードは今もあるんですよ。」


またおばさんはカンペを読んでいた。

まだまだカンペ続いてるね。

確かにこれを覚えるより読んだほうが楽だよな。


「なぜなら、アイアンカードからは街の外での活動が出来るのです。

ブロンズでまず村の中で依頼をしてもらって、アイアンになる実力があるか見るため。

ブロンズカートはそのまま今もあるんです。」


カンペと少し違う言い方をしたな。

とはいえカンペを見てる俺しか本文はわからないから、ミスタにはわからないからいいか。


「ブロンズカードは依頼を3つ連続で達成されるとランクアップ出来ます。

アイアンになると冒険初心者として扱われます。

アイアンカードの上は銅のカッパーカードになります。

カッパーカードは一人前の冒険者という扱いになります。

カッパーの上がシルバーカード、シルバーはこの村にはシルバーは一人だけですね。」


ここにはシルバーカードは一人だけなのか村に一人居るだけでも十分じゃないのか?

ミスタも何か思ったのかおばさんに聞いていた。


「え?この村にずっと住んでるけど、シルバーの冒険者が居るなんて話初めて聞いたんだけど。」


「うん?あぁそうだね。今の若い子は知らないかもね。ジェス爺さんって私は呼んでるんだけどね。

確か、今年で90歳だったかな、全く、しぶとい爺さんだよ。

それで居て未だに現役だってんだから、何考えてるんだか」


90歳で現役冒険者ってなんだよ。俺はすごいを通り越して呆れた。

今、聖王歴1485年だから1395年生まれかすごいねもうすぐ一世紀だよ。


「そんな人居たんですか。今も現役って事はその人に教えを乞う事は出来ますか?」


ミスタはなんか冒険者の説明と違う事を聞き始めた。

そして言葉遣いが丁寧になっていた。


「いや、そんなことは爺さんに直接聞きな、もう説明は聞かなくていいのかい?」


おばさんも自分で話しておいて修正してきた。

流石に先に進めたかったのだろう。


「悪い、続きを」


ミスタも冷静になったのか言葉遣いも戻った。


「更にシルバーの上がゴールドカードがあって、その上もあるけどその説明は今する事無いしいいね。

ランクの説明は終わりだよ。」


おばさんはカンペを読みながら語尾はですます口調じゃなくなり。

素で話していた。


「次に任務失敗ですがブロンズの段階ではギルドが依頼主に補填します。

ですがアイアンから失敗した場合はご自分でお支払い下さい。

依頼主に報酬の半分をギルドへの迷惑料で報酬の5倍を支払ってもらいます。

疑問はわかりますが、これは昔簡単に失敗してくる冒険者が多かった為に、生まれたペナルティなので、申し訳ありませんがご了承ください。

以上で説明を終わります。」


ここは大事だからかまたカンペを一言一句、そのまま読み上げていた。


「依頼失敗はしたくないな」


ミスタはぽろっと心の声がそのまま口から出たようだ


「そう思ってもらえると、助かるよ。」


ギルドとしても依頼失敗は信用に関わるから、あまりあって欲しくないんだろうな。


そんなこんなでミスタは冒険者になって、冒険者としての内容は割愛させて頂きます。


ミスタは村一番の冒険者になり、父親にもなっていた。

奥さんは、ミスタが護衛で国境の町に行った時に見つけて連れてきた冒険者の娘だった。

村の良さを説明し続けてミスタはフクシャを口説き落とし奥さんにしたんだ。


俺はなんで村の良さで奥さんが口説き落とされたのかよくわからない。

それとミスタと奥さんの蜜月には興味がないので、隠してあった、俺の財宝を取りに行った。

財宝は村の近くというか村の地下深くに埋めた。

ちょっと寒かったかな、オヤジギャグはまだまだだな。


俺が財宝を持ってきて隠してる間に、ミスタとフクシャの間に子供が出来ていた。


子供が生まれた時は俺も感動してしまった。

産まれたては可愛いとか思わなかったが3歳位になって女の子の成長は早いと思ったね。

同年代位の男の子と飯事をして居た。


「魚取ってきなさい、魚取ってこないと今日のご飯は芋だけよ。」


3歳でそんな飯事するもんなのか、いや~末恐ろしいね。


「わかった、行ってくるよ。」


言われた男の子はそう答えて魚を取ったフリをして帰ってきた。


「ママ今日はこんなにおっきな、魚を取って来れたよ。」


「大きな魚ね今日はこれを晩御飯にしましょ。」


飯事は延々と続いていた。

俺は何をしてるんだろう、ずっとミスタの生活をストーカーしてミスタの子供の成長を楽しむとか幽霊のすることなのか?


そんなことを考えてると。何処かで体から魂の抜ける気配を感じた。

現場に向かうとミスタとフクシャの家だった。

俺は慌てて家の中に飛び込んだ。

今ミスタの家には2人目の子供が居たからだ。


フクシャは子供の近くで縫い物をしていて、子供の現状に気づいてなかった。


フクシャの子供はうつ伏せの状態で心臓を止めていた。

もう魂も無い、俺は決断した。

俺が赤ん坊の体に入る。

俺はミスタと、ミスタの家族をストーカーしていたのも、この日の為のような気さえする。

俺はミスタの第二子である、赤ん坊の体を乗っ取り、出来うる限りの魔法を行使した。

その結果、何とか息を吹き返した。

魔力で心臓を動かす荒業までして、脳に正常化の魔法を掛けたり。

通常正常化は毒とかの状態異常に使う魔法だけど、今回は脳を正常に戻す為に使った。

前の体の時に持ってたら、目も治ってたかもしれないけど、まあこの魔法を手に入れたのは学術国家なのでそこは仕方のないことだ。


俺はミスタとフクシャの子供として、三回目の人生が今、始まった。

名前付けるのに困って

今回名前に由来というか元ネタがあります

気づかないでくださいお願いします


読んでいただきありがとうございます



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