五時限目
今回めっちゃグダグダです。申し訳ございません。
五時限目のチャイムが鳴った。
四時限目、そして昼休みに撮った写真を整理する合間に、窓の外を飛び交う炎を見ていると、頭の中に一つの疑問が浮かんだ。
「他の部員って来てないのか?」
仲人に問いかけてみると、少し驚いたような顔をして返事をされた。
「いや、流ヶ崎先輩も、駒園ちゃんも優勝候補じゃない。ここに来る暇なんてないんじゃないかな?」
「え、そうなのか?」
彼らをどこかで見た覚えはあるが…………はて、どこだったか。
「ほら、校庭のドラゴン。あれ操ってたの流ヶ崎先輩だよ」
仲人が自分の撮った写真を差し出してくる。なるほど、確かに流ヶ崎先輩だ。反対側から撮っていたから気づかなかったようだ。
「駒園は…………ああ、そういえば」
体育館で攻撃してきた女子生徒。そういえば駒園だった。
「なんで今まで気づかなかったのか不思議なんだけど」
だっていつもの可愛らしい小動物的な雰囲気がなかったし…………めっちゃ目血走ってたし…………。そんなに俺恨まれるようなことしたかな?
「だって美絵ちゃんは仲人君に惚れているもの。弥舞君が仲人君を手荒に扱ったのが気に食わなかったんじゃない?」
「ちょ、部長」
よし、氏ね仲人。
すっぱーんという気の抜けた音とともに、窓ガラスを破り吹っ飛ぶ仲人。
これぞハリセン厨二変化、『振り切られる白鞭』である。一キロ以上吹き飛ぶはずだが、学校から出ようとすると、元の場所に戻ってくる結界が作動するらしいので、そのうち戻ってくるだろう。
さて。
「今回もロクなオチがつきそうにありませんね。この分だと」
「そういうこと言っちゃダメ。日々の人生にオチなんてないの。人はみんな、いつかどこかで訪れる自分の中の一つのオチに向かって歩んでいるんだから」
それでは読者が納得しないと思います、部長。
「というかもう五時限目なんだからそろそろ教えてくれてもいい頃だと思いません? 何の目的で〜とか、誰がこんなことを〜とか」
「それならもうわかっているわ」
マジっすか。いいのかそれで。本当に読者が納得しないぞ。あんまりいないけど。
「なんでも生徒会長が、将来、科学と超能力と学園の街を造りたいらしくて…………この学校はその最初の一校となるの」
おい、マジか生徒会長。その割に魔術とか色々混じってんぞ。というか前提条件からして厨二って。駄目だろもう。
「え? じゃあ先生達とかはあれですか。何か、能力とかで操られて――――」
「いいえ、違うわ………………この学校の生徒会長はその性質上、校長よりも遥かに大きい権力を持つの。それで――――――」
なんだかとても見たことのあるような設定なのですが。そしてその権力使ってやることが中二病の蔓延って。いいのか。こんな無法を許して。そして今学校を覆っている結界は刑務所に張れ。
「これならまだ前回の方が良かった気がしますね…………」
「まあこれで色々と回収出来た訳だし? 次の時間で多分終わるから、それに期待ってことで」