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転生魔術師令嬢は転生した未来で魔術の素晴らしさを広めたい!〜悪役令嬢になんで負けてられるか!〜  作者: 雪道 蒼細
六章 さぁ立ち向かうときだ

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【3】 私は宣言をする!

 「お嬢様‥大丈夫かな」


 ミルティアは一人自室で一人の小さな主人のことを思っていた。

 ミルティアはフローレの逮捕時、たまたまフローレの部屋を掃除していたこともありあの場にはいなかった。

 だからこそフローレが捕まったと聞いた時にはかなりショックを受けたものだ。

 すぐに冤罪だと裁判所に行き訴えようとしたが、そのことについて相談した母に止められたやめた。

 少しだけ補足すると情があって訴えるのをやめたわけではない。

 最初は母を無視していこうとしたのだが、数十回殴られたため行きたくても行けなかったのだ。


 (はぁ…せめて私がもう少し強ければな‥)


 そうすれば母にも止められずに裁判所へ行き提訴することができただろう。

 だがそれをするお金は我が家にはないからそもそもがダメなのだが。


 どうしたものか…。そうぼやいていると部屋のドアがノックされた。

 

 「はーい」


 ミルティアは返事をし、ドアへと向かう。

 もう夕方。それに主人が今現在この学園にいない今、私に何の用なのだろうかと思いつつドアノブを捻った。


 「どちら様…って…え?」


 私は驚き目を見開く。


 だってそこにいたのは思いもよらない訪問者なのだったから。



 * * * *


 「…なんの騒ぎ?」


 ルリアンは物音で目が覚めた。

 少し仮眠をと思い教室でうたたねを寝ていたのだ。

 学園の生徒二人が逮捕されたということもあり、今日は授業が無く教職員は対応に追われていた。私も私で同じ魔術部だったこともあり先生に事情聴取をされた。

 なんとそれが朝方まで続きこちらは寝不足だったのだ。で仮眠を‥のはずだったのに日が完全に落ちているのを見て寝過ごしたなと言葉を零す。

 だがそんなことよりもだ。

 何か学園で事件でも起こったのだろうか。そうとしか思えないほどに騒々しかった。

 夜ともなれば学生は皆寮に戻り、校舎がこんなにも騒がしくなることなど無いはずなのに。


 そう思い廊下へ出てみれば教員たちが急ぎ中庭へ向かっているのが見えた。

 なんとなく気になり私も中庭へ向かう先生たちについて行くことにした。



 (誰かが問題行動を起こしたか?)

 魔術関連で生徒が捕まったばっかだしと心の中でつけたす。



 

 「…っ」


 少し胸が痛み手で押さえる。

 (…もう少し耐えてくれると思ったんだけど‥)

 私は胸を押さえる手を見てそう呟く。

 

 そもそも私は作られた体。きっと定期的にメンテナンスすることを想定して作られた体だったため、生まれてから一度もメンテナンスしていない体にはガタが来るのだ。

 (あと少しだけ‥耐えて。そうすればもうこの体も楽になれるから‥)


 私は深呼吸をし、止まった足を進めた。

 少しずつ呼吸を整えながら、一歩一歩と足を進めていく。



 そして何歩目か分からない所でようやく中庭へと到着した。

 そして皆が上へを見ているのでつられるように私も上を見る。

 (上に何か…?)


 「え…!?」


 屋上に立っていたのは私の今回の協力者でもあるセルフィア公爵令嬢だった。

 柵の外側に立ち私たちを見下ろしている。


 (何をするつもりなの?)

 こんなことをやるなんて聞いていない。

 作戦のうちにもなかったはずだ。



 そして私が中庭について数分後やっと令嬢は口を開いた。

 だが彼女が発した言葉は私の想像をはるかに超えた言葉だった。



 「‥‥私たちは本学園の生徒であるフローレ・ビルディー公爵令嬢とシルディアル・レピス公爵令息の釈放を求めますわ。でなければ私たち全校生徒は全員が学園を乗っ取ります!」



 そうセルフィア公爵令嬢は堂々と学園の屋上で叫んだ。

 彼女を見上げる教職員たちはこれでもかと言うほど口をあんぐりと開けていた。

 その教職員に交じり私はセルフィア公爵令嬢を見上げていた。

 


すごく最近思ったことなんですが。なんか百合っぽくなってない?と思いました。はい。以上です。(そう言うつもりはなかったんですけどね‥)

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