英語の月の名前のお話
中学校の英語の授業中に聞いた、英語の月の名前の話。史実にはまっったく基づいていません。
信じちゃダメです。
頭の片隅に残って、少しだけ覚えやすくなれば良いなと。
昔むかーし、ローマって国があった。
ローマは色んな国をまとめて出来た国だったから、使っている暦もバラバラで、不便だった。
そこである時
『ここらで一発、暦を纏めちゃおうぜ!』って事になった。
偉い学者さん達が選ばれて、新しい暦を作ることに。
そこで、学者さん達は、まず1年をキリ良く10ヶ月に決めた。
わかりやすいよね、10ヶ月。
1年は365日。10ヶ月で分けたら、奇数月を37日、偶数月を36日にしたら、ピッタリじゃん? わかりやすいじゃん?
4年に一回、閏年として、最後の月を1日増やせばOK.
次は、月の名前を決める事になった。
やっぱカッコいい名前が良いよね!
ローマ神話の神様の名前から取ったら、カッコよくね? 強そうじゃね?
って事で、皆で色々考えた。
1月: JANUS(ヤヌス、出入り口や扉の神様)
から取って、January.
年の初めだし、新しい扉を開くってカッコよくね?
2月: FEBRUUS(フェブルウス、月の神様) から取ってFebruary.
2月にはこの神様に関わる慰霊祭があるから、この名前にしよ。
3月: MARS(マルス、戦争と農耕の神様)から取ってMarch.
雪解けだし、戦争の季節だよねー。あ、農耕も大事!
4月: APHRODITE(アフロディーテ、愛と美の女神様)から取ってApril.
春は恋の季節❤️ ピッタリだね!
5月: MAIA(マイア、豊穣の女神様)から取ってMay.
野菜の種蒔きしたり、いろいろ農作物の為にする時期だし、豊穣の神様お願いします。
6月: JUNO(ジュノー、出産の神様)から取ってJune.
出産シーズンだし、神様の加護が欲しいよね。
で、ここまでは考えたんだよ。学者さん達は頑張った。
んで、ここでチカラ尽きた。
もう面倒くさくなった学者さん達、『もう数字で良いじゃん…』となった。
なので
7月: Septem(7のラテン語)を付けてSeptember.
8月: Octo(8のラテン語)を付けてOctober.
9月: Novem(9のラテン語)を付けてNovember.
10月: Decem(10のラテン語)を付けてDecember.
投げやり感漂う名付けですね。ま、わかりやすいのがポイントです。
日本人的には、Octoはタコの英語がオクトパス、足の数8本で覚えやすい。
Septem, Novemは英語で7がseven, 9がnine, 頭文字が同じで覚えましょう。
Decemは理科で使うデシリットル、10ミリリットル=1デシリットルで10と関連付けて覚えてください。
で。
ここまで来て、ようやく終わりが見えてきた〜ってところに、シャイニングスマッシュかました奴がいた。
そいつの名は、ジュリアス・シーザー。
皇帝の名前ですね。
こいつが、
「俺の月を作れ!」
と命令した。
学者さん達、綺麗にまとまった暦を、一人の為に崩す羽目になった。
最初は10月の後ろ、11月としてくっ付けようとしたんだが、
「俺の名前が最後だなんて、舐めてんのか?」
と脅され、泣く泣く、ジュリアスのJulyを神様の名前を付けた月の後に入れる事になった。
お陰でSeptemberからDecemberは、一つずつ後ろにずれる事になった。
1月33日、残った2日は1月と7月に設定した。7月になったのは、皇帝の圧力です!
さらに、シーザーの後継者のアウグストも、自分の月を作れと命令してきた。
仕方がないので、アウグストのAugustをJulyの後ろに持ってきた。SeptemberからDecemberは、またもや一つずつ後ろにずれる事になった。せっかく数字で分かり易かったのに、返ってややこしくなってしまった。
今度は12ヶ月になるので、日数も1ヶ月30日、元の奇数月(1,3,5,9,11)を31日にすれば、まあ問題ない。
とおもったら、アウグストからクレームが着いた。月の日数は、自分たちの月、7月と8月を1番多くしろ、となった。31日が3ヶ月重なるのはちょっと、って事で、あれこれいじって、結局1,3,5,7,8,10,12が31日、足りない2日は2月から取って来て、その代わりに閏年は2月を1日増やす事に決定。
こうして今の暦が出来ました。
月の名前がずれたのも、31日が規則正しくないのも、2月が他の月より短いのも、ローマ皇帝の所為です。
良く「octoって8って意味じゃなかった?なんで10月なの!」って聞くので、ローマ皇帝の所為です、と言いたかっただけかも。