表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/111

THE LAST STORY>RELOAD< 最終話 ①

挿絵(By みてみん)



THE LAST STORY>RELOAD<




最終話 この汚れた世界に愛を注いで。①






ーー平壌ピョンヤン制圧作戦ーー








半島派遣軍主力部隊と祖国統一義勇軍は北韓へ進軍




仁川インチョン沖に進出し停泊している護衛空母いぶき、同型艦そうりゅうから航空部隊が次々と発艦し要塞化していた開城ケソンを空爆


21式特殊潜水艦、翼竜、祥竜よりSMBMミサイルの攻撃も同時に行われ開城に居たユシン、ソンミン、ヤンジヌ隊は再起不能な程の損害を受けピョンヤンへと退却を開始






平壌まであと2時間程度の距離となった頃、派遣軍主力部隊に大邱テグからピストン輸送してきた20式戦車100輌、火砲800門が到着し、仁川空港やその周辺には南韓軍部隊が展開し




他にも南韓国軍の駆逐艦やフリゲート艦を集結させ、軍事境界線付近にはK3戦車、装甲車それぞれ1000輌を投入


だが、南韓軍の機械化部隊の稼働率の低さから軍事境界線付近に半島派遣軍は野砲やロケット砲部隊も戦闘準備をし南韓軍に代わり北進をし平壌攻撃開始に備える。




開城を空爆のみで終わらせた派遣軍は平壌へ退却するユシン、ソンミン、ヤンジヌ隊の残存部隊を追尾捕捉し航空戦力のみで殲滅し平壌にたどり着けたユシン、ソンミン、ヤンジヌ隊は僅か数百人程度だった。






平壌まで1kmの地点に派遣軍主力と祖国統一義勇軍が到着




15中隊の梶原隊長は水澤達の黒装部隊を先に平壌へと進軍させる。




>>>>>>>






平壌市内に到着し潜伏した水澤は


「こちら水澤、現在位置平壌の大通りにあるキムソンイルの銅像がある地点より300m。敵兵の数は少なくとも700、多くて1000名程と思われる、あと、99式戦車が複数あり」


その通信を受けた佐脇隊長補佐は


「99式だと?中国の99式戦車か?」




「いいえ。おそらく九州で捕獲した日本の99式と思われる」




九州侵攻が残した負の遺産かも知れない




日本の戦車を自ら破壊しなければならないとは...


がしかし、それも戦争といモノ




「了解した。敵に捕獲された日本の戦車は全て破壊しろ。」




「了解。こちらには01式対戦車誘導弾とAKRがあるので、全両破壊します。」




「そうか···。任せたぞ水澤!」




「了解!」






水澤達は黒装部隊は遊撃部として主力部隊を援護し破壊工作などで敵部隊の撹乱を行うことになっている。既に爆弾の設置も完了し、攻撃開始でやって来ると思われる敵の増援部隊を妨害する。こうして派遣軍主力と祖国統一義勇軍が平壌へ侵攻するのを援護するのだ。




>>>>>>>




15中隊後方部隊、通信隊


『フルパワー!Dシステム及びサーチセンサー起動を確認!作戦開始まであと1分』と桜井が言う




この作戦が戦争終結に繋がると思うと各員に緊張感がみなぎっている。




『砲撃撃点の送信を完了!』と安莉が言い『砲撃開始5秒前、4、3、2、1』とカウントを始める




『弾着、今!!』




ヒューンと空を切り裂く音と共に




ドドドドドドォォォーンッ!!!






200門以上の榴弾砲、カノン砲、迫撃砲が一斉に発射される。




発射が途切れることはなく的確に標的に着弾し続ける




水澤らの上空にはMLRSから発射されたミサイルやイージス艦から発射された巡航ミサイルが平壌を目指して無数に飛んでいる。




平壌へと20式戦車部隊が突入を開始、20式戦車80両が派遣軍主力部隊の前進を援護することになる。




99式自走榴弾砲部隊50台も発車し平壌に続く1本の道を派遣軍主力と祖国統一義勇軍兵が列を成して前進する。






>>>>>>>






先行し潜伏していた水澤らしかけた爆薬が起爆し無数の隠れていた敵兵が吹き飛び体のあらゆる部分が散り散りになり空を舞い地に堕ちる




その混乱に生じて捕獲された99式戦車を01式対戦車誘導弾とAKRで攻撃し、あっという間に99式戦車は、ただの鉄屑と化した。






地下から飛び出して来る敵兵に反応して川中が狙撃をしバタバタと敵兵が倒れて行く




爆発で生き残った兵士も榊らの銃弾に倒れる。






川中は銃を構え敵兵に狙いを合わせる。


20式とM16SARIを改造した川中狙撃銃の有効射程距離は以前の3㎞から5㎞先の敵も狙えるようになり、その威力も向上し


頭を撃ち抜くと頭ごと吹き飛ぶ程の威力を発揮する






障害物に隠れ、こちらを銃撃している敵兵に狙いを定める。




バスンッ!




以前の銃声とは比べモノにならない発射音と同時に弾丸が発射される。


障害物ごと敵兵を撃ち抜きその後ろにいた敵兵に貫通した弾丸が命中し1発の銃弾で二名同時に仕留めて見せる。




『独り占めせずに俺らの獲物残しとけよ!陽二!』




スコープを覗いたまま『考えとくよ!』そう答え




バスンッ!と発砲し






胴体に被弾した敵兵は内臓がそこらじゅうに飛び散り、上半身と下半身が分断される




バスンッ!




敵兵の足に被弾し、足を吹き飛ばされ、膝から下が完全に吹き飛んで悲鳴をあげている。




『菅野教官は足を斬られてもそんな無様に悲鳴上げたりしなかったぞ!今のは菅野教官の恨みだと思え


!!』と独り言を言いながら




バスンッ!と発砲し頭を吹き飛ばす。








『俺の狙撃から逃げられるヤツなんざいねぇんだよ!』




スコープを覗き次の獲物を探す。




ピピピッと川中のスコープに反応が出る




その反応した方向に川中は銃を向けると、派遣軍主力部隊と祖国統一義勇軍の部隊がピョンヤン市内に突入して来る。




味方の到着に『主力が来ました!』と川中が水澤に言い




『よし!あとは主力部隊に任せて地下に突入するぞ!』




米国戦略研究所とペンタゴンからのピョンヤンの地下要塞の情報をソウルで受け取っていた派遣軍は少数精鋭の水澤の黒装部隊にキムウンジョンの捕縛を任せ


捕縛が難しい場合は殺害してでもかまわないので


とにかくキムウンジョンの身柄を抑えるよう山口喜久やまぐちよしひさ参謀総長より命じられていた。
















THE LAST STORY>RELOAD<




最終話 この汚れた世界に愛を注いで。② へと








ーーつづくーー


いいね、ブクマ、感想、評価等

お待ちしております。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ