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THE LAST STORY >Moon crisis< 赤坂 安莉 Anri Akasaka Story ④

挿絵(By みてみん)


青白く揺れる光り、それはアタシを照らす道標


何も言わないまま、静かに、ただ見守り続ける


宙に漂う月の名を...。




THE LAST STORY >Moon crisis< 赤坂 安莉 Anri Akasaka Story


第四話 月 虹


 ̄ ̄> 月 < __



背を向けてバンガロー内へと戻った彼


私の知る彼なのか?別の誰かなのか?


西野秘書官が尋ねた薔薇の花言葉と私の知る "薔薇の言葉"


記憶が廻り...あの言葉を思い出す。



【"安莉さんが安莉さんらしく健やかで幸せで、そして今以上に活躍し続けてくれることを祈ります。"】


これには、もう少し続きがあって


【今後一層の活躍を願い、そして今以上に安莉さんが幸せな人生を歩めますように祈ります。】


-願いと祈り-は 似て非なるモノだけれど、そして...前者も後者も..内容が似かよりながらも

想いや願い、そして祈りの込められたモノだと私は思って

日々、自分に出来る精一杯のことをし続けてきたし


誰かに何かを伝え届ける


試行錯誤もしたし、迷って見えなくなることもあった


人は皆、万能じゃないし全て揃って生まれるわけではない


【他人と比べるんじゃなく

自分の出来る

その時のベストを尽くし


他の誰かじゃなく自分だけのベストバージョンこそが大切で他人が自分のことをどう見るかは重要なことではない

自分自身が自分をどう見るかそれが大切なんだよ


自分にしか出来ない事

自分だから出来る事

そんなシンプルな考え方ででもいいじゃない】


幾度か交わした手紙を読む度に

なんだか、そんな風に言われているような気がした。


言葉は発信側の意図と受け取り側の解釈で変わってしまうこともある


咲いている花を見て美しいと感じたり、散るが為に儚いと感じたりするように

その時々で解釈や感じ方が変わってしまう


だけれど言葉は時に人を笑顔にし人を幸せな気持ちにさせてくれるし

もちろん自分自身も幸せにする。


月の光りのように、夜道を照らす道標となることもある。




 ̄ ̄> 虹 < __



あれ以来、バンガローの外に彼は出て来てはくれない

私や森下さんが、お見舞いにと訪ねたら

稲葉軍医から彼の都合で面会謝絶中と言われた


都合って何ですか?って聞いたら


『今は誰にも逢いたくないって言ってるから、ごめんなさいね』


そう言われて..戻るしか出来なかった


話したいことも、聞きたいこともある


だけれど、顔も姿も扉を隔てた壁一枚の向こう側に居て声も聞こえなければ

当たり前だけど姿も見れない


その時、ふと思った

スタジオのカメラ越しの向こうに居る視聴者の姿が見えないから

どんな風に伝わっているのか?不安だった頃に似た感情が私の中に蘇る


自身は傷を負いながら、私達の無事を喜び

"俺の事は気にするな"という彼の感情や想いは、私も森下さんも..わからなかった。



人の心は見えないけれど、心遣いは見える


気遣ってのことなのか?別な何かなのか?


この時の私達には、わかりませんでした。



人の心は幾重にも武装し繕うことは出来るかも知れない


空に架かる虹のように、色々な色彩を持つ


七色に煌めく虹が、足元から..遥か彼方の誰かに繋がっているように...。



 ̄ ̄> Smile < __




この先の見えない戦争の出口は、きっとある


止まない雨はないし、明けない夜はない


当たり前が当たり前でなくなり

普通と思ってた日常が変わった

生きることがこんなに大変だなんて思いもしなかった


少し深呼吸してから目蓋を閉じる



【大丈夫、大丈夫】そう心の中で思ってから目蓋を開き笑顔をつくる



笑顔は人も自分も幸せにする


だから口角上げてみて、心も上がるから

生きている今を大切にしようと思った。



そして、貴方が笑ってくれる日も..お話してくれる日も必ず来ると思っています。





THE LAST STORY >Moon crisis< 赤坂 安莉 Anri Akasaka Story


第五話 STARDUST へ


つづく。


※この物語はフィクションです。登場する人物、団体は実際の人物、団体とは何ら関係ありません。


____


THE LAST STORY >Moon crisis< 赤坂 安莉 Anri Akasaka Story




 ̄_ ̄_ ̄_


> D r e a m <


今を生きていくことだって

立派な夢

明日を生きれなかった人の

夢

生きていれば恩返しできる

やり直せるし励ませる感謝できる笑顔になれる

いつか希望を持って、まだ生きたいと思える

自分に出来ることがみつかる

祈ることができる

想うことができる

どんなささいなことでも

行動することができる

自分に出来ることを精一杯やる


今日を生きたかったあの人の大切な夢

夢の続きを一生懸命生きる


しあわせも後悔も、全部自分が決めること。


自分自身がしあわせだなぁって思えればそれでいいし、自分が後悔していなかったら


それでいいんだよ。


人と比べることじゃない


自分の人生なんだから


進むために迷ったり悩んだりして何かと辛いけど、

いつか思い返した時に正しい答えだったと、間違いではなかったと感じられればいい。


そう思えるように毎日を精一杯生きていこう。


そうする事でしか示す事が出来ないんだ

きっと、それが生きてるってことだから。


THE LAST STORY...




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