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THE LAST STORY>RELOAD< ⑮ 後編

THE LAST STORY>RELOAD< ⑮ 後編 には

今まで以上の暴力的シーンと描写、言葉の受け取り様によっては不快に感じる表現等が含まれています。


予め御理解と御了承をお願い申し上げます。



挿絵(By みてみん)



THE LAST STORY>RELOAD<




第15話 Tragic reality 後編












ウォンジュに先行して到着した21中隊の中村達は降伏した北韓民族防衛隊を捕らえ


奴らが犯した罪の現場へと連れて行く




中村は北韓の民兵の1人を電柱に縛り付けて無表情なまま頭を撃ち抜き



民兵の中には、女性や子供も含まれていたが、中村は気にもとめずに

また1人、また1人と縛り付けては撃ち殺して行く




そして、隊員に命じ女性を物陰に連れて行かせて『好きにして良いぞ!』と言い




泣きながら許しを乞う女性を犯させる


その狂気の現場の空気にのまれた21中隊員らは同じように女性やまだ若い女の子をレイプし始める。






『お前らの犯した罪は、この程度のことで許されることじゃない!お前らは日本人に対して核を使った大罪人だろ?死ぬ前に生き地獄を味わえ!!』






ウォンジュの街は狂気の世界と化し惨劇の街に変貌してしまった。






>>>>>>>>




中村達が狂気じみた行為を行っていることを知らぬまま15中隊黒装部隊がウォンジュへと突入を開始する




だが、空気がいつもの戦場と違うことに水澤は気付き部隊の進行を止とめる




戦闘中とは違う規則的な銃声と悲鳴が聞こえた瞬間




『総員!突入開始!!』と水澤は号令し




『了解!!』と答え黒装部隊は突入開始




水澤の黒装部隊はウォンジュ市内へと高機動戦闘時と同じスピードで市内へと向かう




そしてウォンジュ市内にたどり着いた時


南韓人なのか、北韓の民兵なのか判別のつかないほど

四散した肉片や下半身を失い内臓が飛び出した遺体


全裸状態で頭を撃ち抜かれた女性の遺体などがあちこちに転がっている


そんな眼前の光景に榊は



『ちげぇだろ..こんなモン..』と呟くように言い




水澤は民兵を電柱に縛り付けている中村に向かって




『中村!!てめぇ!!何してやがる!!』



『よお!15の金獅子!!久しぶりだなぁ!』




『てめぇ!下らないバカ騒ぎをやめさせろ!!!』と沢田が中村に言う




『何が下らねぇんだ?』




バン!と縛り付けていた民兵を撃ち殺す




その行為に激昂し『ゴルァ!!てめぇ!!ブッ殺してやる!!!』と言って中村に殴りかかろうとする




『沢田!やめろ!』




『でも、こんなモン許せねぇ!!』




『良いから..やめろ!』




『総員に告ぐ!21中村隊を捕縛し降伏した北韓軍を助けろ!』




『はぁ?北韓軍を助けるだと?バカかてめえは、北韓は敵だろうが!』




『うるせぇ..てめぇはもうしゃべんな!』




『てめぇこそ、しゃべんな!アホ!!』




『水澤さんに対してアホだと?殺すぞ!このガキ!!』




『三上!降伏した北韓軍を助けに行け!』



『でもこいつは...』




『いいから早く行け!女、子供の命がかかってんだぞ!!早く行け三上!!』




『この次はねぇからなバカ村!』




そう言って三上は21中村隊員を押し退け殴り倒し救出にあたる






『血迷って敵味方の判別も出来ねぇのか?金獅子さんよぉ?』




『お前は、もうしゃべんな!』




『あ?何だって?』




『もうしゃべんなって言ってんだよ!!!』




ひらりと宙を舞い中村の背中を蹴り飛ばした水澤は前のめりに倒れた中村の背中を踏みつける




『例え戦争中とは言え、人として間違いを犯すことは許されてねぇ。』




『バカ野郎が..コイツらは南韓人を犯し殺してんだぞ!それに..日本人に対して無差別な攻撃、そして核まで使った相手だろうが!』




『まあ〝戦争に綺麗事は通じねぇし、綺麗だの汚いだの論じることも出来ねぇ〟だけどな〝綺麗だの汚いだのとは違う、やって良いことと、やってはいけねぇこと〟がある!

お前は、そういうこともわからずに、相手がしたからという言い訳にを武器に無益な殺戮をし、自分たちが正義の部隊だと思い違いをしているかも知れんがそれは違う。』




『何を言ってんだよ!コラ!!とにかく足を退かせボケ!!』




『お前が北韓と同じことを今していた。お前?いつから北韓軍に入ったんだ?』




『わけのわかんねぇことぬかしてんじゃねぇ!先に始めたのは奴らの方だろうが!忘れたんかよ!』




『さっきも言ったろうが!!敵がしたからといって同じことをして良い理由にはならない。お前らの行為は糞北韓軍と同じ汚ねぇやり方だろうが!』




水澤は中村を地面に押し付けていた足を上げ、中村の横腹を蹴り仰向けにする




水澤は九州の山地で安莉とまりあが日本兵に襲われていた時のことを思い出して




『ずいぶん前に似たようなことがあったが、西野秘書官は自身がしたことじゃないにも関わらず謝罪した。

本来なら、そういう姿こそが在るべき姿だと思わないのか?』




『知るかよボケ!!相変わらず秘書官さまの自慢かよボケ!!』


中村は腕をついて立ち上がろうとする




その中村の横顔を蹴り飛ばし『詩音さんが秘書官だろうとなかろうと関係ねぇ!俺が言いてぇことはな!人として間違いを犯すんじゃねぇってことだ!!!』




横顔を蹴られて転がっている中村を更に蹴り飛ばし電柱の方に転がって行く


そして中村が撃ち殺した民兵の横に中村が転がってぶつかり




水澤はゆっくり近づいて行く


>>>>>>>


その頃、榊達は北韓の女性民兵を囲み強姦しようとしている21隊員に


『女の扱いも知らねぇのかよ!このチェリー坊や共!!』


ガツンと川中が回し蹴りを入れて21隊員を蹴り飛ばし


『男ならなぁ、女は優しく扱うモンなんだよ!』と言い榊が膝蹴りを腹部に入れ背中にエルボーを叩きこみ


『戦争だからってな、何しても許されるわけじゃあねぇんだよ!』と言い黒木が裏拳を飛ばし殴る



榊達に殴る蹴るの暴行を受け苦しみ『痛い痛い』と21隊員達はのたうち回る


『痛いだと?本当に痛てぇのは、痛てぇとすらいえねぇことなんだよ!それが今、お前らがやってることの被害者の声にならねぇ叫びなんだよ!わかってんのかてめぇらは!!』と森村が怒鳴りつける



『弱い弱い弱い、お前ら本当に弱い連中だな、まあ、だから自分より弱い相手にしか威張れねぇし、強がれねぇウジ虫なんだろ!』と言い三上はのたうち回る21隊員の1人を掴み上げ相手の鼻先に頭突きを入れ手を離すと同時に腹部に蹴りを入れてぶっ飛ばす



『今からお前は、俺のサンドバッグになれ!』と沢田は言って

右、左、右とパンチを入れ倒れそうになる21隊員の胸ぐらを掴み『誰が倒れていいなんて言った?サンドバッグならサンドバッグらしく耐えて見やがれ!!』

21隊員の腹部に強烈なボディーブローが炸裂し21隊員はその衝撃に足が浮き上がり白目を向いて後ろに倒れる。


『チッ、役立たずなサンドバッグが!』と言い白目を向いて仰向けに倒れている21隊員の脇腹を蹴り飛ばす




>>>>>>>


水澤は蹴り飛ばした中村を見下ろし


『てめぇの横に居る奴はお前の仲間だ。あの世とやらがあるなら仲良くしやがれ!!』

水澤は刀を抜き切っ先を中村の顔の前に向ける



『味方殺しは営倉行きだぞ!水澤!!殺れるモンなら殺ってみろ!!!』


『軍法を知りながら、この様は何だ?中村!!お前らのしたことは〝ただの虐殺〟だぞ!わかってんのか?』




『銃を持った敵は女だろうと子供だろうと敵だ!!!』




『俺が見ている限り銃を持った敵はいなかったが、銃を持ったバカな野郎なら居たがな!!』




『ふん!所詮、お前は俺1人殺せねぇんだろ?秘書官さまが居るとはいっても味方殺しは重罪、庇い切れるわけねぇからな!』




『言い残すことはそれだけか?中村?』




水澤は中村の頬に切っ先で傷を付け




『もう言い残すことがないなら死ね糞野郎。』




水澤は中村の胸ぐらを掴み上げて壁際へと押し付ける




『短い人生だったな中村。』






そう言って水澤は刀を振りかぶる






『殺れるモンなら殺れ!水澤!!』




『覚悟しろ中村!!』














『やめんか!バカ者!!』






と梶原隊長の怒鳴り声




そして中村と水澤の間に佐脇隊長補佐が割って入り




『やめとけ!汚い血でその刀を汚す気かよ水澤。』




『どけ!佐脇!!』




『隊長の命令である!水澤少尉、刀をおさめよ!』と藤井副長補佐が言う




西野副長は水澤に無言で近づき水澤から刀を取りあげ


『今後、むやみやたらに抜刀した場合は刀を取り上げ帯刀を禁ずる。わかったな水澤少尉』



チッと水澤は舌打ちをし


『命拾いしたなバカ村!』


そう言って水澤は中村に背を向け事の詳細を梶原隊長に報告し




『第1小隊!集合!!』と大きな声で号令を出す






そこらかしこで、中村隊の乱暴狼藉を止めて中村隊を叩きのめし縛り上げていた小隊員が集まって来る




そして、梶原隊長の前に整列し敬礼する。




梶原隊長は答礼をし『事の詳細は水澤少尉から聞いた。諸君らの活躍なくば何が起きていたか想像するに容易い。皆、ご苦労だった。』




『はっ!』




『第2、3、4小隊が後を引き継ぐ、第1小隊は後方部隊の護衛に回れ。』




『隊長殿、了解しました。』




『第1小隊は、これより後方部隊の護衛に行く、各員装甲車の方へ駆け足!!』






『了解!!』






『くそ野郎!二度と地上に出て来んなよ!お前らは確実に営倉行きだからな!!』と駆け足しながら榊が言うと




『嫌というほど死ね糞ボケ!!』と森村が言う




『敵と見間違えて狙撃してやろうか?バーカ!』と川中が続け様に言い




『お前みたいな糞野郎は初めて見たゼ!下らないことして下らない顔並べてんじゃねぇよウジ虫野郎!』黒木が言い






『ウジ虫が沸く糞虫が!バキュームソンジェと同じだな?てめぇはよ!!』と三上が言い




『今度、俺の視界に入ったらサンドバッグにしてやるからな!ボケ!!』と沢田が言う。








『中村、貴官の身柄を拘束させてもらう。』そう言って梶原隊長は佐脇に目配せする




佐脇はしゃがんでいる中村の胸ぐらを掴み立たせ


『お前は知らねぇかも知れねぇが、水澤はなぁ?九州の山ん中でウチに今所属している女性通信員の赤坂と森下が同じ日本兵に襲われてたところを大怪我を負ってまで助けたんだぞ!!』




そう言って中村を殴り倒して、また胸ぐらを掴み




『あいつとお前とじゃ天と地以上の差がある!二度と、その顔ツラを俺に見せんじゃねぇ!』




もう一発殴り、佐脇は中村の両足首を縛り上げて引きずって行き


ひょいっと中村を抱え装甲車の中へ乱暴に投げ入れる。



>>>>>>>





ウォンジュでの中村達の虐殺行為は敵のみならず、一部の南韓人らの憎悪の対象となることになった。



ウォンジュ虐殺事件を北韓は利用し国際社会に日本は再び半島を侵略しに来た犯罪国家であると主張し


我が北韓共和国は、あらゆる反撃を用意していると発表。




再び核を使うと名言はしなかったものの、核の脅威が再び日本国に再燃するきっかけとなってしまった。




また、南韓のソンジェは日本の行為を強く避難し我々に銃口を向けるのなら、我々は北と手を結ぶことも辞さないと発表






このソンジェの発言にナユン、ツユ、サヤは完全にソンジェと決別を決意し


ナユン、サヤ、ツユの連名でウォンジュ事件での半島派遣軍の活躍と第15中達の黒装部隊の活躍を称賛し国際社会に対して北韓軍が始めた戦争であり、日本も南韓民国もその被害者であることを強く主張し




キムウンジョン及び、日本を批判した南韓軍司令ソンジェを名指しで非難し


祖国統一の旗、水澤がナユンらに与えた統一旗の下に有志を募り始める。








不活発なソンジェを見限る者が続々とナユンらの元に集まり


半島派遣軍、北韓軍、南韓軍の他に第4番目の勢力


ナユン、サヤ、ツユの私兵となった祖国統一義勇軍が誕生し


その祖国統一義勇軍の司令官にカン大尉が就任




祖国統一義勇軍は半島派遣軍との協力関係を強め


元々水澤との個人的な同盟だったモノがナユンらの呼び掛けの下で義勇軍と派遣軍の軍事同盟へと発展して行く。








THE LAST STORY>RELOAD<




第16話 What you need to do to reverse the situation へと




ーーつづくーー



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