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THE LAST STORY> for real < 【存在証明書】

この物語はTHE LAST STORY >Wound memory< と対となる物語です。




挿絵(By みてみん)



THE LAST STORY > for real < 【存在証明書】


見た目は何ら普通の人間と変わらない

けれども、生身の私はこの様で、、、深部はボロ雑巾のように汚れ..いつ朽ちてもおかしくない


桜はどこで咲いても桜は桜

人もどこで産まれても人は人


何が人を隔ててしまうのだろう " 同じ人間 " のはずなのに...


1つ2つ3つと交わしたモノも今は無くなり形だけが残った


そして、新たに1つ2つ3つと得たモノは、この先も得ることが出来るのなら "どんなにか "と思うのは


最初の3つも、今 得てるさ3つは自分にとって "かけがえのない宝物"になった


いつからだろう...こんなにも求めてしまったのは?

いつからだろう...こんなにも失うことを恐れるようになったのは...


鏡に映る自分自身という存在が不確かな存在ではないと思いたかったからか?

誰かの瞳に映る自分は本当に其処に居るのだろうか?

自我とは何ら根拠のないモノなのではないかとすら思う


鏡がなければ自身を "知覚し得ない"


手元にある6つの自己存在確認ツールこそが、自分が存在している証


優しさも温もりも、夢も希望も"生きるという名の勇気"も..それに在る。


いつかは、失くなるかも知れない


形あるモノは、いずれは壊れる


儚いからこそ...その運命(サダメ)を背負ってこその華であり命なのだと思う


最初のは4つ目を最後に、もう私の元には還らなかった。

そして、今在る3つの紙飛行機は..その翼を私の手のひらの上に

そして4つめの紙飛行機を空へ飛ばしました。

その後も続くことを " 願いながら " それは凄く身勝手な考えだと我ながら思うけれど、自分は此処に居るよって自分以外の誰かに知って欲しかった。


幾つかの紙飛行機は飛び立ったまま還らなかった

還らぬ翼を手元から飛び出させた訳ではなかったけれど、その翼は折れ朽ちて何も残さなかったのでしょう


「アナタ方の中に私という存在は居ない。」し「見えていない。」のだと思った。


知覚も視認も出来ない。


見えざる者という意味のない存在


その見えざる者を知覚し視認してくれた

今手元にある6つの紙飛行機

かけがえのない存在の手元から私の手元に舞い降り

私とアナタを繋いでくれた


橙色の紙飛行機を蒼い空へ投げた


橙色と空は青は相反する色だからこそ、互いを引き立て合い美しい。






______

増幅シグナル

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

自身を蝕みゆく...心も体も


普通に生きるという当たり前が当たり前でなくなった日から

人は絶望に負けて...自らを終わらせる道を選ぶ者

例えそれでも、自身を歪に変えてまで歩む者

理解者不在で苦しみ抜いた果てに生き様を終える者

それにさえ立ち向かう者

様々な生き様がある


自身の身に降りかからねば、いつまでも対岸の火事に過ぎず理解さえしない者

口先だけの偽善を吐き散らす者

何の理解も示さない者etc.


立場が違えば考え方や感じ方に差異は生じる

それは当たり前なのだと思う半面、当たり前とは『人を人として見るべきこと』ではないかとも思う


成りたくてなった病ではない成らずに済むならなりたくなかった。

人は決して万能じゃないし、最高で最善を見いだせる人間ではない


人は生まれつきの欠陥品


そして、不公平を与えられ


唯一、平等なのは【死】だけだ


死は誰にだって平等に訪れる


それが早いか遅いかだけ


死は恐れない代わりに


私はただ『失いたくない』だけ


得たモノを与えてくれたモノを失うことの方が、よっぽど怖い


存在証明まで失ったら " 私は居て居ないのと同じ "


【無視=存在否定】


アナタは未だに黙ったままで、不公平も不平等も当たり前な世界に何の疑問も持たず


今日も明日も、その先も


見えない誰かに銃口を向け

アナタ自身もまた見知らぬ誰かに銃口を向けられながら


銃爪を無意識に弾き続けて行くのでしょう


殺意なき弾丸を果てしなく撃ち続けた先


アナタも私も、そこで見て見ぬしてるアナタ達も


知覚も視認も出来ない弾丸に撃たれながら自身もまた銃爪を弾き続けて生きて行く。


人として生まれ、人として死ぬ為に


人が人である美しさを汚し続け


人を思いやる心さえ不公平かつ不平等な与え方を続け


それでもなお『自身は正しい』と思い続け


歪んだ正義の銃口で、偽善の刃で自分以外の誰かの存在証明書を切りつけ続け引き裂いてゆく


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄>_____


自分に関係ないと思った瞬間

アナタ達もまた誰かに『お前なんか関係ない』そう思われている。


大なり小なり、また人生に関わる程のことにまで


ワタシは失望すらしたけど


また絶望はしてないの


だって、私はまだ此処に居るから


ここが私の存在証明書。


アナタの存在証明書は何処かしら?


アナタの立場が何であれ

人として当たり前で大切なことは失わないでね


もう一度言うわよ


私はそんなアナタに失望はしたけど

まだ絶望はしちゃいないから。。。


だってほら、アナタの手元には例え翼が折れていたとしても_" 其処に在るはず"_


【存在証明書】


_【終】 ̄


___________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


いいね、ブクマ、感想、評価等

お待ちしております。


次回 本編ストーリーは


栄州(ヨンジュ)の奇跡から新章に突入します

投稿予定は今週末頃になるかと思いますので

宜しくお願い申し上げます。



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