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THE LAST STORY>RELOAD< ⑦ 後編

挿絵(By みてみん)



THE LAST STORY>RELOAD<


第7話 堤川(チェチョン)戦役。 後編




ーー15中隊通信司令所ーー


『緊急無線及びメーデーを受信!!』と小山(こやま)通信主任が叫ぶ


西野詩音(にしのしおん)は『緊急無線?』と小山に聞き返す

『森岡大隊より、影平大隊がダムの決壊した濁流にのまれたとの緊急無線と中村という21中隊の兵士からメーデーです!』


『影平君は無事なの?』


『連絡..途切れました..』


『嘘でしょ...』


『メーデーは?』


『現在も受信中です!』


『各隊に状況の把握と此所への報告をさせて!』


『了解しました!』


「こちら15中隊通信隊、各部隊に通達、各部隊の現在地及び被害状況を報告施与と西野秘書官の命令である」と小山は繰り返し幾度か詩音の命令を各隊に伝える






その頃、水澤達は眼下を流れる濁流を見下ろし『あの糞ガキ!!』と水澤は言い

桜井から貰った通信機で中村に連絡をとる


水澤の肩口のインカムから詩音の命令を通達する小山の声

水澤は小山への報告は榊に任せ

「こちら水澤だ!中村!!応答しろ!」


「こちら中村!四方を敵に囲まれ身動きがとれない助けてくれ!」


「敵に囲まれてるだと?」


「とにかく早く助けろ!!」


「残念だが、此所からじゃ遠い...自分の運命(サダメ)に従え!!以上!!」


「おい!てめえ見殺しにする..」


水澤は通信を切り替え「こちら水澤です、菅野隊にお願いがあります」


「こちら3中隊菅野だ、お願いとは何か?」


「中村とかいうヤツが危機に陥っている、俺の居る場所からじゃ間に合わないかも知れない

なので、菅野隊に中村の救出をお願いしたい。」


「中村という者のメーデーは受信済みだ、副長の一木君に救出隊を出させてあるから心配はいらない。」


「さすが菅野大尉、仕事が早いな。」


「友軍を見捨てることなど出来るわけないだろう。」


「では、そちらにお任せしておきます。」


「了解した。」



菅野康貴(かんのこうき)大尉は水澤がまだ民間人だった頃に詩音と共に民間人や当時訓練生だった榊達を見捨てることなく守り通した人物で派遣軍内でも15中隊長の梶原隊長と双璧をなすほどの人物で副長の一木義仲(いちきよしなか)は脊振で菅野が自身の代わりに隊を預けるなど信頼の厚い副長である


「こちら佐脇」


「こちら水澤」


「そっちは大丈夫か?」


「今のところ大丈夫です。」


「水澤すまんが、手を貸してくれ!」


「隊長補佐殿の為なら何なりと」


「実は、俺の居る高地は両サイドに深い谷間が..」


「孤立したんだな...」


「両サイドを濁流に挟まれてな。」


「佐脇隊長補佐殿、了解しました!直ぐに行きます!」


「こんな時に悪いな。」


「こんな時だからこそだろ。」


「そうだな。」


「ソウルの借りは返す!」


『榊分隊長!隊長補佐殿が孤立状態にある、助けに行こう!!』


『分隊長はいらんですよ!いつも通りに淳也なり榊で頼んます!変にかしこまれたら自分はむず痒いっすから。』


『なら、淳也!行こうゼ!』


『うっす!榊分隊!佐脇キングを助けに行くぞ!』


『了解!』



水澤達が居る場所から佐脇が居る場所へは一度谷を下なければならない


水澤達は撃ち漏らした敵を撃つ為には尾根から尾根へと飛び移る必要があることを事前に考えていた為


滑車付きのロープと、それを向こう岸に発射し固定する為、ボウガンを用意していた。



矢じりにロープを付けボウガンを発射し、向こう岸の木に矢が刺さりロープがピンっと張る

その上に滑車を付け滑るように水澤は向こう岸に渡る

そして、1度矢を抜き、ロープをしっかり木に結び固定してから榊達に渡るように言う


榊、川中、沢田、黒木、森村、三上、杉本の順に滑車で渡り


更に奥の佐脇達が居る高地が見える場所に出る



挿絵(By みてみん)



水澤達と佐脇達の間は濁流が収まることなくゴォーゴォーと音を立てながら流れている


「佐脇中尉、聞こえますか?」


「こちら佐脇、聞こえる。」


「敵の姿はない様子なので」


ビューンと水澤は佐脇達が居る高地へと先ほどの要領で渡り


『隊長補佐殿、助けに来たぞ。』


『お前、どうやって此処に?』


『アレを使って』


『ロープ...つか、どうやって此所へロープを』


『ボウガンに縄付けて飛ばして、この滑車を付けて飛んで来ました。』


『お前、そんなモンまで用意してたのかよ!』


『備えあればなんとやらだよ!』


『そんなモンあるなら、何で俺達にも渡さなかった!!』



『そう怒りなさんな!数に限りがあるので、とにかく脱出しますよん

淳也!そっちにロープを

渡すから木にしっかり固定してくれ!』


『了解ッス!!』


『では、隊長補佐殿、落ちないように気をつけて!』



佐脇と佐脇が率いる部隊員を救出し終えた頃



中村もまた、菅野隊の一木隊に救出されていた。






一方、影平大隊長は...何とか濁流にのまれるのは回避したものの部隊の半数以上を失うという大被害を受けていた。



堤川決戦は失敗に終わったのである。



ーー影平大隊幕舎ーー


菅野隊のおかげで危機を脱した中村は影平大佐に呼ばれて影平大隊の幕舎に来ていた。


『一体、何が起こって、ああなった?』と影平大佐は中村に問う


『突然目の前に北韓軍が現れて...』と言い言葉に詰まる


『現れて、なんだ?』


『その.....』



バッと幕舎の入り口の幕が開き


『おい!中村!てめえ!何をやってた!』と水澤は言って西野秘書官と永嶺秘書官と共に入ってくる


『うるせぇ!だいたい作戦自体に無理があっただろうが!』


『他人のせいにする前にダムで何があったのかを説明したまえ。』



ーー間抜けな勇み足ーー


遡ること数時間前


中村はダムに爆薬を仕掛けて導火線を見張りの為に掘った横穴に部隊員と共に隠れて、爆破の合図を待っていた。


影平、森岡両大隊がユシン、ヤンジヌと戦い始めた頃

ダムに近付く人影を発見し横穴から99式歩兵銃の先を出し狙撃しようとした時

(かたわ)らに居た部隊員に制止されたが、中村はダムには誰も近付けるわけにはいかないと言って発砲し


その弾丸は敵に当たらずにダムの壁に当たり


敵軍に自身の居場所を教えてしまう結果になり


敵軍は中村の居る穴の周辺にロケット弾を発射


中村は穴の奥に逃げるように言い

中村は1人で外に出て敵軍に発砲してダムの方へ走り


敵軍と交戦


だか、多勢に無勢、1人では(らち)があかないと思い部隊員を呼び寄せ


敵軍と交戦状態になり、交戦中に敵軍は穴を出たところを狙いロケット弾を発射しようとした

それを阻止しようと中村は乱射を繰り返したが、飛ぶロケット弾を撃ち落とすことなど出来るはずもなく


ロケット弾は穴に向かって一直線に飛び着弾


ガラガラと音を立て穴が潰れ、そして土砂に埋まった爆破用のコントローラは土砂の重みに耐え切れず


カチッとスイッチが押され


その瞬間、激しい爆破が起き爆風に自身が来た方向に中村は飛ばされてドスンと背中を打ち倒れる


頭をブンブンとふり気を取り直した中村は眼前の光景に、がく然とした


ダムは爆発で決壊し、物凄い勢いで水が濁流となり流れている


そして、木製のグライダーのような形の飛行機から落下傘を着けた北韓軍が降りて来る


自身以外に生き残った部隊員をかき集めて臨戦態勢に移るが、想像を超える数の敵に囲まれ身動き出来なくなり

銃で応戦しながらメーデーを発信


一木隊が駆けつけ、急死に一生を得た中村だったが、作戦の失敗の責任を問われる立場にもなってしまっていた。


前述のように事の詳細を中村は話し


『要するに、お前が発砲せずに、先に影平さんなり、森岡さんに警報を出してたら影平大隊は無傷でいられたってことだよな?』


『どちらにせよ、敵軍が現れた時点で作戦は失敗だったろ!!』


『例え失敗だったとしても、お前の行動は軽率過ぎる、何故、仲間の忠告を聞かずに発砲し、味方を危機にさらした?』


『最初は、少数だったから、俺だけでも充分やれ...』


『この愚か者めが!!』と影平大佐は怒りをあらわにし怒鳴る


『だってよ、オヤジさん、さっきも言ったように最初は少数だったんだゼ..それに、まさか上から降りて来るなんて誰も思わないだろ。』


『戦場では、いや戦争にまさかは付いて回るモノだ、ソウルでも、まさかは起きた。』と水澤は言って


『その先訓に学ばなかったの?貴方は?』と水澤に付いて来た西野秘書官が聞く


『西野秘書官、この中村の軽率な行動は、この影平がよく戒めて...』


『中村軍曹は本日、只今をもって階級を剥奪し二等兵に降格処分とします。』


『西野秘書官、この若者は私がよく言い聞かせておきますので、どうか寛大な処置をお願い申し上げます。』


『影平大佐の願いを聞き届けては、兵の士気が緩み何をしても良いという印象を与えます。』


『なら、詩音さん、俺も処分する必要があるだろ?』


『貴方を処分する理由はないわよ。』


『ソウルの一件と言い、今回と言い、俺の策が失敗に終わった。処分するに値することだと思うが。』


『ちょっと待って、水澤君は参謀総長閣下のお墨付きをもらってる人物でしょ、そこのバカ軍曹とは違うじゃない』と永嶺秘書官は水澤に言い処分を受けるのは中村の方だと主張する。


『だいたい、水澤とかいうのがソウルで失敗したから、今回の作戦をやることになったんじゃねぇか!全部、お前が悪いんだよ!!』


『そうだな、全ての責任は俺にある。だから、処分するなら俺だけにしてくれ』


『ソウル攻略の失敗というか、中断はソンジェに責任があることでしょう?何故、貴方が処分される必要があるの?』


『本当そう、私が総長閣下に殴られたことを言った時、総長閣下は水澤君の働きが日本を救ったと言ってたじゃない。』


『あの日に言ったろ?俺だけじゃなく、協力してくれた人達のおかげだと。』


『確かにそうかも知れない、だけど、それとこれとは全然関係ないことでしょう』



水澤は詩音の方に向き、自身の階級章を外して


『これを詩音さんに預ける、今回の作戦の失敗は俺の責任として、受け止めておくよ。』


『水澤君、キミは...』


『影平大佐には、今回の作戦のみならず、九州からずっと世話になり続けて何の恩返しも出来ず申し訳ないと思っております。

せめて、恩を返せることとするなら、中村は影平大佐の申し出通りにし、処分は自分が受けることで、そのご恩に報いたいと思います。』


『水澤君!貴方に処分を下すことは、参謀総長は望んでいないことだと言うことを忘れたの?』


『だが、大勢の犠牲を出した責任は誰かが負わなければならない。だから処分は俺が受ける。』


『受けるじゃなく、受けて当然だろうが!』


『中村!黙りたまえ!』


『この作戦の失敗の責任の所在は我が大隊にもある。敵の動きが不思議な程にスムーズに罠に入っている違和感を各部隊に通告しなかったからな。』


『その違和感は俺も感じていた。だが、走り始めた以上は立ち止まるわけにもいかないと思い黙っていた。』


『懸命な判断をしたの間違いでしょう。』


『影平大佐、水澤伍長は無罪とします。ですが中村!貴方は作戦の失敗の責任を受ける必要がある。』


『ふざけんな!コイツが処分を受ける必要があるだろ?それに責任を取ると言っただろうが!』


『中村!静かにしたまえ!』


『俺が受けるべき処分だ。詩音さん、永嶺さん、ここは俺の願いを、頼みを聞いてくれ!頼む!!』そう言って水澤は土下座をする。


それを見て永嶺秘書官は『水澤君...。』と言葉に詰まる。


『そんな風に土下座しないで、顔を上げて立って水澤君...。』と詩音は水澤のそばに寄り立たせようとする


『こんなヤツ、営倉にぶちこめば良いんだよ!参謀総長や、その秘書官に気に入られてるからって調子に乗って、はしゃいでるから、二度も失策をやらかすんだろ!』


『その失策の原因を作ったのは中村、キミだろう!!まだわからんか!バカ者めが!!』


『責任の所在は私が決めます!』と詩音は強い口調で言う

このままじゃ(らち)があかないと思った水澤は

『詩音さん、永嶺さん、ちょっと外に一緒に来てくれ』と言って二人を外に連れ出す。



『こう言う言葉を知ってる?』


『何?』


『人を責めるは下策、心を攻めるが上策。』


『それを言うなら、城を攻めるは下策、心を攻めるは上策。三国志の馬謖(ばしょく)の言葉でしょう。』


『さすが博識な詩音さん、本当はそうだけど、それを人に置き換えてね。』


『改心すると思うのあの子が。』と永嶺秘書官が呆れ顔で言い


『若さ故に過ちを認めることを出来ないなら、学ばせるしかないだろ?』


『貴方と歳は変わらないでしょ?』と詩音は言う


『心の方は、ガキだぜ野郎は。』


水澤の決意と決心は変わらないと悟った詩音は『わかったわ、貴方の望むようにするけれど、また同じ過ちを繰り返したら許さないわよ。』


『そん時は煮るなり焼くなり詩音さんの心のままにされたらよきです。』



再び幕舎に戻り



『中村軍曹、今回だけ影平大佐の顔を立て、処分は取り消します、だけど、今後二度と同じような過ちを犯した場合は営倉行きにしますので、心に留め置いておくように。』


『水澤伍長、今回の作戦の失敗の責任を取り二等兵に....降格..処分にします...。』と詩音は涙声になり言葉を詰まらせながら水澤に処分を下す命令を出す。


『謹んでお受け致します西野秘書官殿!』


水澤の気持ちは理解出来ても納得が出来なかった永嶺秘書官は『ちょっと西野秘書官、水澤君は何も悪くないでしょ?それに参謀総長閣下さえ処分を下さない程の功績を...』


『永嶺秘書官!私の決定に異議を申し立てるなら、それなりの手順を踏みなさい!!』


『西野秘書官...。』

二人の決意は変わらないと思い永嶺秘書官は、それ以上は何も言わなかった。



『中村軍曹、水澤君に礼を言え。』


『はぁ?何でだよ!』


『そのようなこともわからんから取り返しの付かない失敗するのだ!!バカ者めが!!』


『影平大佐、その中村君にしっかりと指導をお願い申し上げます。』


『水澤君、キミの男気に礼を言う。』


『元々、ソウルの失敗が尾を引いただけだよ大佐殿。』


こうして、今回の作戦の失敗の責任を水澤は一身に背負い


影平大隊の幕舎を後にする






ーー15中隊榊分隊幕舎ーー


咥えタバコスタイルで水澤は幕舎に戻り


『水澤さん、お疲れ様ッス..って階級章は?』と榊は水澤の階級章がないことに気付き聞く


『ばぁか!水澤さんが俺達と同じ軍曹になるから新しい階級章を西野秘書官にもらうから伍長の階級章はとってんに決まってんだろ!』と川中が答え


『ああ、なるほど!さすがッスね!伍長になって直ぐに昇級って』


『違げぇよ、二等兵に降格になるだけさ。』


『またまた冗談を』と榊と川中は二人同時に言う




『冗談なら、どれほど良かったか。』と言いながら永嶺秘書官が入ってくる。



『永嶺さん、俺は別に階級にこだわる気はないゼ。』


『永嶺さんって呼び方はやめてくれる。』


『これは失礼、永嶺秘書官殿、自分は階級なんかに』


『そうじゃなくって、西野秘書官の事は詩音さんって呼ぶじゃない?なのに私は名字なんて差別してない?』


『そっちかい!』


『で、私のこと何て呼んでくれるわけ?』


『...ゆ..優華さん?』


『なんて?』


『優華さん!!』


『呼び捨てでかまわないけど?』


『それはさすがに秘書官様を呼び捨てには..』


『私が許可します。水澤君?わかった?』


『はいはい、優華さん』


『だから!!』


『優華、キミに説明して欲しいんだけど?』


『ふふっ、ゆーかって呼んだわね?』


『呼べって言ったの優華だろ?』


『そそそそ、そう言う感じが良いわ。では、説明します。』


影平大隊での事を永嶺秘書官は榊達に説明する。


『あのガキ!!ぶち殺してやる!!』と榊が怒り心頭な感じで言い

『おお!行こうぜ!みんな!!』と川中が言って


『おい。ちゃんと優華さんじゃない優華の説明聞いてたか?俺の顔に泥塗る気かよ?』


『でもなぁ、水澤さんに全責任押し付けて、野郎は何のお咎め無しって不公平過ぎっしょ?』と黒木が言う


『公平、不公平を論じるんじゃなく、水澤君の男気と西野秘書官の涙を無駄にしちゃダメでしょ!』


『涙声で処分下すんだからなぁ、詩音さんって本当、女の子女の子してる時あるよな?』


『いや、たぶんそれは、西野秘書官は水澤さんに気があるじゃないッスか?』と川中が言うと


『詩音さんに限ってそれはねぇよ、詩音さんは人一倍、責任感が強くて自身の信念を曲げることを嫌う人だからな。』


『自身の本心に背いてまで、水澤君の男気に応えた西野秘書官は参謀部の誇りよ。』


『優華もな。』


『あら、ありがとう。』


『何だ何だ?永嶺秘書官も水澤さんに気があるってか?』と川中が茶化す


『お黙りなさい!!』


『す..すんません。』


『本当、つくづく男ってバカね。』


『バカはソンジェだけで充分なんだけどな。』


『アイツは相当ッスよ本当!!』と沢田が言い


『次はバキュームカーで突っ込んでやろうぜ!』と三上が言って


『おお!やってやれ!やってやれ!』と皆が(はや)し立てる


挿絵(By みてみん)


『こんなでも、水澤君の頼れる仲間なんだね。男の友情って素敵だと思うわよ。』


『榊分隊は、どこの分隊にも部隊にも負けねぇよ!』



なんだかんだとありながらも、水澤達の絆は強く

堤川(チェチョン)決戦は失敗に終わったとはいえ、誰1人として下を向く者はいなかった。


だか、一方で奥の手という札を切った為、次の一手を打つには時間を要することになったことも事実であり

半島派遣軍は大幅な方針転換を余儀なくされるのだった。





THE LAST STORY>RELOAD<


第8話 哀しき刺客。


へと



ーーつづくーー




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