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THE LAST STORY >Wound memory<

以前、傷の記憶としてアップした話の改定版です




当方は、なろう新参で活動期間も二週間程度なので、色々と試行錯誤しながらの更新となっております。




挿絵(By みてみん)



THE LAST STORY >Wound memory<




このストーリーは水澤(みずさわ)の過去の




お話です。










 ̄ ̄ ̄ ̄




THE LAST STORY >Wound memory<








それは、この糞戦争が始まる前のこと




俺は、ドラッグストアーで働いていた。




そんなある日、身体の不調が幾日も続きバックヤードから商品を荷だしてい最中に倒れしまった。












店内に居る他のスタッフが同じように荷だしの為にバックヤードに来た時には、俺の意識はなくなりかけていた。








俺を発見したスタッフは慌てて俺の名前を呼んだらしいが記憶にない








俺が次の記憶として残って居るのは白い天井とピコンピコンという機械の音ぐらいだ












その日を境に俺は普通という日常を失った












医師が言うには、発見が遅かったら亡くなっていたかも知れないらしい








日々の激務と、自覚症状の出にくい肝臓の病、疲労が蓄積し心機能を圧迫していたらしく




倒れた時は心不全に近い状態だったらしい








俺は自分の身体が自分のモノでありながら、もう自分のモノではないように思った








意識が回復し、幾日かの入院生活を経て退院した








だが、俺には、もう普通という日常を送ることさえ出来ないことに絶望し、今度は精神を病んでしまった。












仕事することも、誰かと遊びに行くこともなくなり








自宅療養という軟禁生活を余儀なくられて




幾度となく自身で自身を終わらせようと試みたが




その度に邪魔にあい成功することはなかった。




自宅療養というニートは、ただの役立たずだ




自身で自身を終わらせ切れないまま




どんな季節だろうとハイネックを着る




そうすることで、首吊りあとを隠せるからだ








それに、その跡を医者にみられようもんなら、完全に世間から隔離されることになる








そうなれば、俺は俺でなくなると思っていた








色々な矛盾と葛藤の日々に彩りが蘇る日が来るなんざ




思っても見なかった








そう、あの娘達との出逢いが俺を変えた








実際に逢うことなどない相手でも、俺の中の何かが確かに鼓動を刻み












そして、柄にもなく手紙なんぞを書いたりもした




返事なんざ期待してなかったが、意外にも返事を貰えた








俺は思ったさ、俺が俺でまだ居られるし、居て良いんだと








それから、幾度かのやり取りが続いき












魘うなされて、燻くすぶった日々を変える出来事が起きた。
















そう、この糞戦争が始まった。








俺は心の何処かで、破滅を願っていたのかも知れない




この糞戦争を生き抜くんじゃなく〝死に場所〟に定めたはずだった



俺の持つ黒薔薇のレリーフのネックレス

黒薔薇の花言葉は "決して滅びることのない愛、永遠の愛"


そして【「憎悪」「恨み」】を意味する


俺は世間を憎悪し恨んだ




だけど、実際に出逢った二人の為に生き抜く必要に否応なしに迫られ





決して滅びることのない愛、永遠の愛を希望として

貴女に捧げたい。








だからこそ、今、俺は戦場に居る








守りたい人が居る、守らなければならい人が居る








その為には、この糞戦争を終わらせて




もう一度、俺は俺として自身のプライドを取り戻す。
















人として生きて、胸を張って死ぬ日の為に。
















THE LAST STORY >Wound memory<








―おわり―









いいね、ブクマ、評価、感想等


お待ちしております。




本日、更新したのは、以前に更新した傷の記憶の改定版ですm(__)m




※9月20日(水) 後書き改稿。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 誰もが絶望を覚える時はある、 でも大切なのはそれをどうやって乗り越えるかだ
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