THE LAST STORY>The beginning< kirari_satoyama story
この物語は
本編との関係性もあるストーリーなので
当方のインスタで書いた
インスタ限定版を少し修正し、短編集ではなく
こちらにアップしました。
THE LAST STORY>The beginning< kirari_satoyama story
蒼空からひらひらと花弁が舞い落ちる
私の名を呼ぶ誰かの声、私の名を叫ぶ悲鳴にも似た声
色々な声が私の中から溢れて散って逝く
あの日、あの場所で私と彼ら彼女らの魂の声
何故?という疑問を差し挟むことさえ許されないし、そんな暇すらなかった。
桜吹雪が舞う頃に彼らの代表として戦う道を選んだ "あの人"は、当たり前という名の不条理に生きて
そうして当然という言葉の影に "私を含め彼ら彼女ら" の運命を背負って戦場へ....。
それは桜の舞い散る季節のことでした。
『俺達は臆することなく今この場に在る
これで終わりじゃない、此処から全てが始まる!』
往こう戦禍の中へ
1人1人、それぞれの人生
時間とは命を削り続け
やがて来る "終わり"に向かって時を刻み続ける
あの彼らの姿は、この狂った世界で唯一輝く存在だった
私は、この地に来て思う
皆様に出逢えて本当に良かったと心からそう思っています。
これは終わりではなく次への始まり
私と私を取り巻く皆さんと彼ら彼女らと全ての人生と全ての魂が舞い落ち散って逝く
その様々な人生に於ける
唯一胸を張って誇れるモノ
それは.....
あの人の言葉
自分達が生きて戦い抜くことで守れる人が沢山いる
絶対に、この糞戦争で死ぬなよ!
人が人を生かし、人が人を殺しもする戦争という世の中で
例え自身の手を身体を血に染めても " 人としての心を失うことをしなかった " そんな姿を..言動も行動も...
ひとえに
" 思いやりの心から生まれた モノ " ではないかと私は思っています。
幾重にも重なりながら道標のように花弁の絨毯が風に巻き上げられる
それはまるで "空へと還った誰かへの餞 " のようでした。
始まりは終わりへの始まり
だけど
終わったら また始まりへと変わる始発駅が終わりなのではないかと私は思います。
私の名を呼ぶ誰かの声、私の名を叫ぶ悲鳴にも似た声
色々な声が私の中から溢れて散って逝く
始まりから終わりへと向かって...。
THE LAST STORY>The beginning< kirari_satoyama story
》fin..《
本編同様に
いいね、ブクマ、感想、評価等
お待ちしてます。