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THE LAST STORY>Frontline Pusan<

当方のインスタ限定版の転載です。

挿絵(By みてみん)


ーーーーー


THE LAST STORY>Frontline Pusan


15中隊 副長補佐 藤井より

大宰府司令部へ

無茶言わんでください我々は疲弊しきってます!

至急増援を送ってください!

このままでは、持ちこたえるのは不可能です!


〝兵力が足りない自力で敵を排除することを命ず

以上、参謀部付け将校 岡村田〟


THE LAST STORY

Frontline Pusan


あの顎先野郎!俺達を見殺しにするつもりか!

対馬海峡をなんとか撃沈されずに渡航したらしたで準備も整わないまま前線送りな挙げ句に武器弾薬も足りてねぇ


ふじかずさん、そう怒りなさんな野郎は最初からそのつもりで俺達を半島送りにしたんだからよ


だからといって佐脇!お前はこんなところで死んで良いのかよ?


いらん心配はする必要ねぇさ

なんとか国に引き返せるように

梶さん(梶原隊長)がにっしぃー(西野副長)に頼んで姪っ子の西野秘書官に掛け合ってる


まあ、西野秘書官も佐藤閣下(山口参謀総長の先任者)が大邱を目前にして戦死したのがかなり堪えてるらしいがな


ふじかずさん

とにかく、今は有るモノで最善を尽くすのみだろ?


それもそうだな


どのみち前進は出来ない

煙幕弾と擲弾筒を使って敵を撹乱しながら敵が混乱して同士討ちしてる間に引き下がるしかない


全隊員!

全面に煙幕を左右にぶちこみ、中央に擲弾筒をぶちかませ!


――釜山府――


西野の秘書官の尽力のおかげ様でなんとか我が隊は撤退することが出来ました

心より御礼申し上げます!


叔父さまにも15中隊の皆さんにも死んでもらいたくなかっただけ...御礼はいらないわ

西野詩音は伏し目がちに言って撤収用の船に中隊を案内する


撤収の最終決定を下したのは〝山口参謀総長〟よ

大邱入りは叶わなかったけれど...いつか誰かがそれをやってくれると私は信じてる


いつの日か..再び半島へ


―Frontline Mount Sefuri―

そして

―In the outpost―

―Frontline Kirishima―


と我々は転戦する


北韓軍を追い出す為に。

そして西野秘書官の言うように再び半島へ攻め上がる為に。


それを実現する為に奴に出逢ったのかも知れない。


まあ、ちょこまかと動き回るモンだから三崎希望軍医

稲葉華凛軍医、里山 星看護官は手を焼いてるらしいけどな(笑)


例えそれでも、俺達は賭けるしか道はなかった。


この糞戦争を生き抜きおわらせる為に。


ちょこまかと動き回る野郎は、こう言っていた

『もし、この糞戦争で胸を張って語れる事があるのなら俺達は、敵を何人、殺して来たことじゃあなく

なん人の人々が救われたか?救えたか?だけだろ?』



俺達は敵と

戦っているんじゃあねぇ!

戦争を相手に戦っているんだ!


THE LAST STORY


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