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異世界の悪役令嬢に転生した俺は日本に戻って…  作者: はぴぴ
2章 悪役令嬢は日本へ
18/21

18 結婚

 俺の冤罪は晴れたのだが、タンドスピロン家に戻る気はない。俺はそのまま姿を消すことにした。

 これに便乗してコレミナとエリスとミスリーも俺に付いて来ようとした。でも、コレミナとエリスはあと半年もすれば卒業。サイカトリー王立学園の卒業資格はヒスターニア王立学園の卒業資格と同等に扱われるので、退学扱いになっていたが復学して卒業してから来ることに。

 ミスリーもタンドスピロン家メイドを解雇されていて、再雇用してもらえることになりそうだが、俺のいないタンドスピロン家で普通のメイドとして働いていた三年間は悶々としていたらしく、俺と一緒に姿を消すことにした。


 俺は顔を日本人の綾瀬香に戻して、水沢工業高校で高校生活を最後まで全うすることに。

 俺の高校卒業の学歴も、コレミナたちの学園卒業資格も、その気になればあいかさんが偽造してくれるんだろうが、俺は学費を払ってしまっているので、まっとうな方法で卒業したい。とはいえ、学費の分、旅館でただ働きは続くのだ…。いいんだよ…、欲しいものは、あいかさんという、未来から来たロボットが何でも出してくれるし、お金はあまり必要ないさ。



 ミスリーの部屋は、俺と茜の部屋とつないでもらった。部屋同士が異次元の扉でつながっているだけで、物理的にはつながっていないし、廊下の扉も隣ではない。

 今までも身の回りのことは自分でやってきたんだから、お世話なんていらないんだが。でも、俺のようにレディースメイドや侍女を連れてきている転生者は他にもいるらしい。

 こうして、ミスリーは再び俺の世話をしてくれるようになったのだが、どちらかというと同じ部屋にいる茜のほうが世話の必要な生き物だ…。朝は全く起きずに、俺が念動で浮かせて着替えをさせて、食堂まで運んだり…。ミスリーは光魔法が使えるのだが、茜を持ち上げられるほど魔力がなかったため、この役は任せられなかった…。

 俺のレディースメイドとしてやってきたのに、茜の世話ばかりさせられているミスリー…。当然、茜は何者かと疑問が沸く。寝たままの茜を世話しながらミスリーが口を開いた。


「ところで…。セディール様は、なぜ茜さんと同じ顔に変えたのですか?茜さんとはどういうご関係で…」

「それはね…」


 俺は自分が転生者であることをミスリーに話した。だが、前世が男だったということは話していない。女とも言っていないが。


「なるほど…。それで八年前、セディール様は突然お変わりになったのですね」

「そうね。セディールの好みは一部受け継いでるけど、性格は全く受け継いでないの」

「こういってはなんですが、香様がセディール様の身体に乗り移ってくださってよかったです」

「まあ、私が乗り移らなかったら、あなたはセディールの仕打ちに耐えられず、すぐにやめていたでしょうね」

「そうかもしれません…。それで、香様は茜様と姉妹だったということでしたね」

「えっと…、茜は私の妹よ」


 生前の性別のことは話してない。だが、姉妹と言ってしまったら嘘になる。だから、茜が妹だけ言っておく。今までの説明でも、自分が姉であるということは一言も言っていない。


「香、茜という名前は聞き慣れませんが、どちらの国で暮らしておられたのですか?」

「それはね…」


 転生のことを話したんだ。この際だから日本のことや異世界のことも話してしまった。日本に戻れることも、日本で働いていることも。


「なるほど…。それでセディール様のお料理は、見たこともないものが多かったのですね」

「ふふふ。美味しかったでしょう」

「はい」

「本当はコンソメではなくて、海産物で出汁を作りたかったのよ」

「海の食べ物ですか。サイカトリーでは想像も付きませんね」

「ここの食堂では海産物が食べられるのよ。朝食はお魚と魚介出汁の味噌汁にしましょう」

「はい」


 こうして、ミスリーという仲間を加えつつ、俺と茜は水沢工業高校を卒業した。



 そして今日、コレミナとエリスがサイカトリー王立学園を卒業した。どのように親を説得したか知らないが、穏便に家を出てきたらしい。

 俺は姿を消した身だから迎えに行けない。迎えはあいかさんに行ってもらった。俺が自分の部屋で待っていると…


「「セディール様!」」

「コレミナ!エリス!会いたかったわ!」

「「私もです」」


「よかったね、お姉ちゃん」

「よかったですね、セディール様…」


「セディール様のお顔は、元には戻せないのですか?」

「背丈も私たちより少し低くなってしまわれましたね」


 二人は一八五センチある。俺もそのまま育っていたら一九〇になっていただろうが、十五歳のときに一五五センチまで小さくしてそのまま成長してしまったので、今は一七〇センチだ。

 俺は転生のこと、茜のこと、日本と異世界のことなどを話した。


「なるほど…。でも、私は今のセディール様が好きです!だから、私と結婚してください!」

「私とも結婚してください!」

「コレミナ…、エリス…」


「私も!」

「茜まで…」

「小さい頃に約束したでしょ!」


「ヒスターニアでは同性婚も重婚も認められてるわよ。でも、全員が全員と結婚する必要があるわ」

「ということは、コレミナさん、エリスさん、私と結婚してください!」

「えっ?あっ…、はい…」

「はい!セディール様の妹ぎみなら喜んで!」


 コレミナは少し躊躇していたが、エリスは軽いな。


「ミスリーさんも一緒に結婚しようよ!」

「私はただのメイドですし…」


「ミスリー、私と結婚してください」

「セディール様…。はい…、喜んで…」


 一緒に結婚しようよなんてセリフは聞いたことない。でも、ここではそれが許されている。許されてなくても別にいいのだが。


「じゃあ、結婚式の日にちを決めてね。衣装は聖子さんのお店で作ってもらってね」

「はい!」

「それじゃあ、私は行くわ」



 五人で地下を通って聖子さんのお店へ。 


「やあ、あいかちゃんから聞いてはいたけど、なんだか人数が多いね」

「すみません。私たち五人で結婚することにしたんです」

「私たちは四人で結婚したけど、私たちより多い強者がいたとはね」

「じゃあ…、五かける四わる二で十人の子供を作るの?」

「えっ?」

「まあ、結婚は全員でしなきゃいけないけど、子供は全員分作る必要はないよ。そもそも、同性婚の妊娠は公開している技術じゃないからね」

「なるほど…」

「まあ、誰と誰の子を作るか、結婚式までに決めておきなね」

「はい」

「じゃあドレスを作ろっか」

「はい」


 俺たち五人は聖子さんとスタッフにすごい勢いで脱がされた。

 まず、コレミナとエリスとミスリーは無重力ブラももらった。


「こ、これは…、胸の重さが…」

「飛び跳ねても揺れすぎて痛くならない…」


 コレミナとエリスの胸はHカップ。俺のIカップに次ぐ学園二番目の巨乳。この世界の胸当てでは二人の大きな胸を支えることはできなかっただろうから、さぞかし困っていたことであろう。これは世界を救うチートアイテムなのだ。

 ちなみに、二人とも十分大きいので、胸が大きくなる魔法は使ってないが、仕事のときはGカップまで小さくしなければならないので、調整機能は付いてるらしい。


「セディール様…、わ、私の胸が…、セディール様と同じサイズに…」


 ミスリーはCカップだったのをIカップまでアップ。そりゃ感動するよな。


「それなら私もセディール様と同じIカップにします!」

「私も~」


 コレミナとエリスは便乗してIにしてしまった。


「はいはい、仕事とき以外は、PでもZでもお好きにどうぞー」


 Z…。Iでもかなり邪魔だが、Zなんて生活できないよな…。でも胸が大きすぎていろいろなことができなくなるほど、自分に酔いしれることができる気がする…。今度みんなでどこまで大きくできるか試してみよう…。


 胸の大きさをそろえたら、次はスタイルが気になる。ミスリーは寸胴とかではないが、俺には遠く及ばない。茜を調整したときのように、スタイリストさん…が出てきて、ミスリーを俺と同じボンっキュっボンっに改造してくれた。茜のときほど大変ではなかった。


「私がセディール様と同じ体型に…」


「それなら私もお願いします!」

「私も!」


 コレミナとエリスは十分ボンキュっボンだが、こうなったら俺と同じでなきゃ済まないよな。


「私も最近お姉ちゃんと差が出てきちゃったから、再調整お願いします!」

「じゃあ、私も身長をセディール様と同じに!」

「私も!」

「それでは私も…」


「あなたたち…」


 結局、俺と同じ身長一七〇センチでIカップのボンっキュっボンっが四人できあがった。四人ともこの体型で暮らしていくらしい。


「ここまでやったら…。茜さんだけセディール様と同じ顔なんて、ずるいです!」

「そうです!私もセディール様と同じ顔がいいわ!」

「僭越ながら、私も…」

「え、えっと…、みんなでお姉ちゃんになりましょう!」

「「「はい!」」」


「マジか…」


「あ、私だけ髪が短いから、お姉ちゃんと同じ長さにしたい!」


 こうして俺と顔も体型も同じだけど、髪色だけが違う五人が出来上がった…。ところが…


「恐縮ですが、あなたはセディール様ですか?」

「いえ、私はミスリーです」

「すみません、あなたはセディール様ですか?」

「私は茜だよ」


 コレミナは赤、エリスは黄、ミスリーは淡い明るい水色、俺は闇ような黒。茜はそれなりに光沢のある黒。

 茜と俺の黒も、見た目が違うし、それ以外は明らかに違う色にもかかわらず、異世界人は髪の色から何かを判断することができないように意図的に操作されているみたいだな。

 ミスリーが髪色と魔法の属性を結び付けられないのは知っていたが、属性以外でも判断材料にすることができないようだ。


「じゃあさ、これから作るドレスは、それぞれの髪色に合わせよう。茜ちゃんは香ちゃんと被らないように白にするけどいいかな?」

「はい!」


「あとは、普段は髪に色違いの髪飾りでもしておきなよ。髪飾りの色なら判断材料にできるんでしょ?」

「「「はい」」」


 顔や体型の調整が終わると、その効果をエンチャントした指輪を受けとった。以前と同じ、不可視機能付き。指輪はあとに備えて小指にはめるものとなっている。



 こうして迎えた結婚式。髪色だけが違う同じ顔の五つ子の結婚式。血が繋がってないからといっても同じ顔の五つ子の結婚式。異様すぎる…。


 右翼曲折あって、俺たち五人の胸のサイズは、IカップではなくてTカップになっている。それに合わせてドレスも調整した。


 俺たちは壇上の神父さんに永遠の愛を誓い、指輪を交換しあった。四人分の指輪をはめるのは大変だ…。右手と左手の中指と薬指にはめることにした。そう、これがあったから、体型変化の指輪は小指用なのだ。

 今まではめていたお守りの指輪は外した。その代わりに結婚指輪に同様の効果を持たせてくれた。


 この世界に神父さんという職業はない。あいかさんの飛ばされた別の異世界から連れてきた神父さんらしい。別の異世界ってなんだ…。なんと一〇八歳らしい。まだ七十歳くらいにしか見えない…。


 客席には農園に暮らす百人くらいの人々。皆に祝福をもらい、五つ子の結婚式は幕を閉じた。



「さて、誰が誰の子を宿すか決まったかしら?」

「すみません、全員の組み合わせの子を作ることは決めたんですが、誰が誰の子ってやるとけんかになってしまいそうで…」

「分かったわ。じゃあ、五人で十つ子を宿しなさい」

「はぁ?」

「ストレージを使って胎盤を繋げてあげる。全員で一つの胎盤を共有して一つの胎盤で十つ子を育てなさい」

「そんなむちゃくちゃな…」

「聖子さんたちはそうしたのよ。本人たちには内緒だけど」

「前例があるのね…」

「産むときも瞬間移動で誰がどの子を産んだか分からないようにしてあげる。あなたたちはみんな香ちゃんのことが一番好きみたいだけど、区別できないようにしてあげるわ。みんな平等に愛してあげてね」

「「「「はい」」」」

「じゃあ初夜を楽しんでらっしゃい」

「「「「「はい…」」」」」


 初夜といったって、俺たちは女同士。性行為で子供ができるわけじゃない。タイミングを見計らって、あいかさんが受精卵を着床させてくれるらしい。知らないうちに子供を妊ませることができるなんて、普通に考えると恐ろしい…。


 でもまずは、みんなでシャワーを浴びてから。


「セディール様…、とても狭いです…」

「狭くて…、とても良いです…」


 この教会には大浴場があるが、コレミナとエリスが来てからというものの、大浴場には行かず、部屋に備え付けのシャワールームを使っている。シャワールームはそれなりの広さがあるのだが、さすがに五人が同時に入るには厳しい。だがそれが良い!

 学園の寮のシャワールームに三人で入っていたときと同じくらいの密着度なのだ!とくに、Tカップまで膨らませてある胸のおかげでぎゅうぎゅうなのである!


「お姉ちゃん…、私と再会する前はこんな洗いっこしてたなんて…」

「セディール様…、私の手の及ばない学園でこのようなことをしていたとは…」

「えっ…、これはちが…」

「そうなんです!セディール様は身体を洗ってくださるのがお上手なんですよ!」

「とくに…、ここの洗い方が…」

「あっ…、エリスちゃん…、ほんとうに上手…」


 こんなやりとりを、結婚式の前からずっとやっているのだ。

 ベッドも同じだ。茜と二人ではちょっと広すぎたベッドだが、五人も入ったらぎゅうぎゅうなのだ。そして俺の隣のスペースの取り合いでけんかになってしまったので、順番は毎日クジで決めることに。四人で結婚した聖子さんたちもそうしていたらしい。

 しかし、今日は初夜…。


「今日は私がセディール様の右です!」

「じゃあ、私はお姉ちゃんの左~」

「ずるーい!私が右よ!」

「わ、私は左です!」


「はいはい、みんなけんかしないで」

「でも…」


 裸になっても髪飾りは外さないようにしている。でないと、コレミナとエリスとミスリーは、誰が誰か区別できないから。でも、区別できないならできないなりに、誰でもいいような…。まあ、それはさておき、


「今日のためにあいかさんに用意してもらったものがあるのよ」

「いったいなんでしょう…」


 俺は部屋に備え付けのベッドをストレージにしまって、あいかさんに作ってもらったそれをストレージから取り出した。


「これはなんですか?」

「これはね、こうやって使うのよ」


 五人がぎゅうぎゅうになって入れるくらいの円筒を横に向けたベッド。内周はベッドの素材でできている。

 そこにまず俺が入ってみせる。


「セディール様が、筒の中央に浮いています!」

「そうよ、これは無重力ベッドよ。みんな入ってきて!」

「私はセディール様の右!」

「私は左!」

「じゃあ私がお姉ちゃんの上!あれ、前っていうのかな?」

「えっ…、前って何ですか…」


 そう、無重力で俺は浮いているので、俺の隣というのは、左右だけではなく、前後左右の四方にあるのだ!その気になれば八方…は無理か…。

 とはいえ、左右は対称だが前後はやはり不公平だよなぁ…。茜はこのシステムの仕組みに気が付いて、前を選んできた。


「心配しなくても、私がときどき寝返りを打つわ。じゃあ最初はコレミナが右、エリスが左、茜が前、ミスリーが後ろね」


 本当は寝返りを打つ必要はない。重力はないので、どこを向いていても負荷は同じだ。だから、寝返りを打つというのは前にいる人を替える行為なのだ。


「お姉ちゃん、遠い…」


 実は前面は胸二つ分の距離があるので、少し顔が遠かったりする。


「セディール様のうなじ…」

「セディール様…、ぎゅうぎゅうです…」

「セディール様の肩を胸で挟んでしまいます!」


 これが本当のカプセルホテル。

 直径はシャワールームと同じくらいに設計。あのぎゅうぎゅう感がちょうど良いのだ。


 少し遠い茜を抱き寄せて…、深い口づけ。


「おね…、んー……」


「そろそろ寝返りを打ってください!」

「ちょっ、勝手に回さないで…」

「コレミナずるい!左回りよ!」

「いいえ、次は私の番です」

「じゃあ、ルーレットにしよう。どこで止まるかは運次第!」

「きゃー…そんなに速く回さないで…」

「ぎゅうぎゅう過ぎてあまり回りませんねえ。手を止めたらそこで止まってしまいます」

「私の前で止めちゃえ!」

「それは八百長ですよ!」

「エリス!脚を絡めたら回らないじゃないですか!」

「コレミナこそ胸を挟んだら回らないでしょ!」


 ぐるぐる回されてよく分からなくなりつつあるが…、次はエリス!


「あっ…、セディ…」


 エリスを捕まえて、熱い口づけ…。


「ちょっと、次は私です!」


 コレミナが俺からエリスを引き剥がそうとするが、もうちょっと待ってな。


「セディール様…、セディール様…、私にもくち…」


 コレミナが泣きそうなので、エリスとの口づけをちょっと早めに切り上げて、コレミナの元へ。


「ああ、もうおしまいだなんて…」

「セディール様…、んー…」


 コレミナとの口づけを終えて、最後はミスリー。まだまだメイド気質が抜けないのか、こういうときは出しゃばらないミスリー。あまり待たせておいたら可哀想だ。


「次は私です!」

「ちょっ、コレミナ!ずるい!」


 さて、一周したら、ちょっと志向を変えて…。


「胸を大きくする!」

「えっ、えー!」


 闇魔法、胸を大きくする…。実は胸を大きくするのとは別に、もう一つ効果が…。胸が感じやすくなるのだ。俺は今まで、闇魔法の小さくするで身体と一緒に胸が小さくなった分を元に戻すだけにしていたので気がつかなかった。だが、今回Tカップにして初めて気がついた。

 コレミナの胸をTカップからZカップにしてやった。胸囲は一六〇センチから一七五センチに。もともとぎゅうぎゅうだったのが、さらに…。これ以上大きくすると圧死しそうなので、いや、上下にずれればいいのだが…。

 そして、コレミナの胸を…。


「セディール様…。とても………」

「ちょっと!私もやってください!」

「じゃあ、次はエリスの番よ」


 同時に二人以上を同時にZカップにしてしまうと、これまた圧死してしまいそうなので、コレミナにかけた魔法を解いて、胸をTカップに戻す。そして、エリスの方を向いて、


「胸を大きくする!」

「きゃー!」


 きゃーとか言って、嬉しそうだ。そして、エリスの胸を…。


「んー…、もっと…、もっと…」

「お姉ちゃん!今度は私!」

「はい、もうちょっと待ってね」

「うううぅぅ」


 エリスにかけた魔法を解いて、茜の方を向いて、


「胸を大きくする!」

「わああぁ!」


 そして、茜の胸を…。


「お姉ちゃん…、すごい…。さすが…」


 俺の背中で泣きそうな顔で待っているミスリー。可哀想なので、茜の魔法を解いて、ミスリーの方を向いて、


「胸を大きくする!」

「は、はい……、んー……、セディール様ぁ…」


 さて、次は…、そのままミスリーを……


「くびれさせる!」

「えっ…、あっ……、うぅぅ…」


 もともと、ボンっキュっボンっにしてあったが、ボンっっキュっっボンっっくらいになったミスリー。

 実はくびれさせるも、感じやすくなるのだ。くびれさせるは、いわば、安産型にするということ。きっと女性としての機能が強化されるのだろう…。

 ミスリーの魔法を解いて…、次は誰にしようか…。


 四人をくびれさせて、今度はどうしようかな。四人ともちょっとお疲れか?


「ねえお姉ちゃん、今度はお姉ちゃんの番だよ!」

「そうですね、セディール様、自分の胸を大きくして、くびれさせてください」


「わ、わかったわ…。胸を大きくする!くびれさせる!」


「ふふふ、お姉ちゃん…」

「セディール様…、素敵です…」

「セディール様のお胸…」

「セディール様の…」


「あっ…、あぁん……、ああああ…」



 四人に回されて、攻められて…。俺はいっきに昇天してしまったみたいだ…。目を覚ましたら、茜の顔があった。


 もう日は昇っている…。んー、なんともない…。ほんとうに着床したのだろうか…。いや、着床したばかりではなんの変化もないか…。つわりとか来るんだろうか…。と思ったら、お守りの結婚指輪にエンチャントされた聖魔法の回復によって、つわりの気持ち悪さは治ってしまうらしい。さらに、回復の魔法は、胎児に万が一のことがあっても治してくれるらしい。

 それだけでなく、胎児のことはあいかさんが毎日内視鏡で見てくれているらしい。内視鏡といっても、ナノサイズのドローンであって、管を通すわけじゃない。受精卵を着床させるのにもナノドローンで見ながらやったらしい。というか、体内がいつでも見られるなら、体外もいつでも監視できるわけで、俺たちが毎日何やってるかなんて、全部知ってるんだろうな…。さくらさん至っては心まで覗いてくるし…。やはり、あの人たちのことは何でもお見通しの神くらいに思っていた方がいいな…。

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