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真紀ちゃんと二人三脚でがんばるよ

料理に関して賛否両論あるかもしれませんが温かい目で見守っていただけたら幸いです。

この作品を見つけてくださりありがとうございます。







小さなある国のとても田舎に、土地は小さいが土壌が豊かで人々が幸せな土地があった。


また、ここを治めていた男爵家も貴族と言うより民と一緒に混じって土いじりしている方が落ち着く。と言う様な気さくな領主様だった。


この領主様には田舎に置いておくには惜しい美貌を持つ奥様と奥様にとてもよく似た

お顔立ちのお嬢さんがいた。


領主様は3人で畑仕事をするのが大好きで、3人とも年中お顔は日焼けして真っ黒だった。


ある日、領主様が畑を耕すのに牛を引っ張って来た。いつもなら牛は大人しく引かれているのだが、今日はその様子が違っていた。


とても興奮していて何だか鼻息も荒かった。領主様の一瞬の隙を見て何とお嬢さんに向かって突進した。


お嬢さんは間一髪飛び退いたが、着地した場所が悪かった。足首を捻り上体が倒れそのまま後ろへ倒れ込んでしまった。


ガンッと音がしたと思ったら倒れたお嬢さんの意識は無かった。


両親は慌ててお嬢さんの体を運び出し、家へ連れ帰り医者に見せた。


「・・・特に異常は見当たりません。もうしばらく様子を見て下さい。」と呆気なく医者は診断した。


「そんな。。。」と手を取り合う2人。


2人の心配をよそにお嬢さん、もう

いい加減に名前で呼びましょうか?


オフェーリア、は夢を見ていた。


空を見上げると大きな翼の物が飛んでいる。羽ばたいた様子が無いのにどうなってるの?


大きな湖にお船が浮かんでる。どうやって進んでいるの?


大きな箱が走ってる?どうなってるの?


私はどこにいるの?お父さん、お母さん。


お部屋?の中で変なお洋服着た人がいる。

動かない。死んでるの?

あっこちらを見た。


その瞬間色々な情報が入って来た。ちょうど死の狭間にいる2人の意識が繋がった。


「貴方だれ?」と変なお洋服のお姉ちゃんが聞いて来た。

「オフェーリアよ。お姉ちゃん。」

「お姉ちゃん、どうしたの。頭が痛いの?」と聞いてみた。「ううん、私死んじゃったみたいね。」


そうして話していると、光り輝くお兄さんが見えた。


「困りましたね、、、、。お2人ともまだ死ぬ時じゃありませんよ。」


「っでも実際死んでるのよ!」とお姉ちゃんが言ってた。


「やっと死ねたの。ほっておいてよ。!!」


「うーん、それでは困るんだけど。」


オフェーリアはふと気がついた。


「私、死にそうなの?」ときれいなお兄さんに聞いた。

「・・・いや、危ないけどまだ生きてる状態だ。」そうなのか。



「お兄さん、私があのお姉ちゃんの分まで生きるのはありなの?」

「えっ!それは・・・」


「お兄さん、私はまだ死にたく無いのよ。だって8歳だもん。」


「う~ん、ちょっと考えさせて。」


2人の会話にお姉ちゃんが入って来た。


「貴方8歳だったの?それじゃまだ死ねないわ。私の分まで生きてくれる?私は貴方の中で生きるよ。」


「うん、死ぬよりその方がいい。」


「私の今まで学んだ事、経験した事を貴方にあげる。上手に使いなよ。」


「おいおい、勝手に決めるなよ。」ときれいなお兄さんが口を挟んだ。


お姉ちゃんと2人で口を揃えてきれいなお兄さんに頼んだ。


「本当はダメなんだけど。やってあげるよ。ただし条件がある。」

「条件って?」


「オフェーリアが必ず幸せになり、一緒にいるって言ってたけどずっとそのままって訳には行かないから、オフェーリアが幸せになるのを見届けてからこちらの世界へ行く事。その時は僕が迎えに行くよ。」


2人で顔を見合わせる。2人口を揃えて「はいっ!」って答えた。


その瞬間お姉ちゃんの記憶が入って来た。


入って来た瞬間はちょっと気持ち悪かったけど我慢した。


〔お姉ちゃんの記憶を見てわかったんだけど、お姉ちゃんご飯作る人だったんだ。おいしそうだ。


自分のお店が火事にあって、その火事に巻かれて大切な人を失ってしまったんだ。〕


辛かったんだね。って呟いたら泣きたく無いのに涙がすーと溢れた。


悲しかった気持ちもたくさん入って来た。お姉ちゃんが立ち直るように私も頑張るね。見ててねお姉ちゃん。

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