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第三話どうなる?

おじいさんがいる近くの草むらまで来たのは良いものの、どうしよう、走っている最中に気づいたことなのだが、この村のオークの気配がしなかった。それがなぜなのかと言うことをいま分かったそう、今ここに、全員集結していたのだから。

「お前が俺の魔石を食ったと言う愚か者か」

「その件につきましては誠に申し訳ありませんでした」

おじいさんはそういうと土下座した。そして、おじいさんの目の前にいる魔物…あれは……

ゴーク!


ゴーク

オークの上位互換であり、オークの2倍の強さを持つ、普通なら魔物討伐隊でも、精鋭たちでないと倒せない


「おいおいさっきまでの威勢はどうした!」

(ガン!)

おじいさんが蹴られている、私のせいで…早く助けないと…でもどうやって助けよう…こんなにもオークがいれば逃げきることは、不可能…

魔石は14個、テレポートすれば良いのだが、ここの村には、謎の結界があり、日常魔法が使用できない…


結界

何者かによって作られた、その範囲内だけでは日常魔法が使うことが出来なくなるものである


どうすれば…

「ボス!こいつは魔石によって大量の経験値を持っています!だからこいつを殺せば魔石の分の経験値が得られますぜ!」

「そうかなら、殺すしかない…」

おじいさん…!

「死ねぇ!」

ゴークの振りかぶった斧は確かに、おじいさんに命中した、ように見えた。斧を振りかぶったため風が起こり、あちこちには砂ボコりがたちまちに起こった、そして砂ぼこりが消えたあとそこにはおじいさんの姿はなかった。

「あ、あ、」

私はまたは、独りになってしまった。

「おじいさん…私のせいで…」

私が泣いている最中に、何か、起こったようだ

「なぜ経験値が入らんのだ!」

ゴークの目の前に人影が、あった。

「まだ、死んでねえからよ!」

「おじいさん!」

胸ぐらを掴まれたゴークは、あっという間に投げられていた。

「な…あの…体重が200kgあるボスを…投げやがった」


ヤバイ!すぐにおじいさんを連れていかないと、オークの反撃が始まる!急がないとと思っていたが、なにやらオークの反応は違った。

「これで、俺らもこの重労働から、解放だ!」

「新しいボスの誕生だ!」

おじいさんはオークらに胴上げされていた。

「今宵は宴だー!」

おじいさんもいきなり起こったことに対処しきれず、ポカーンとしていた。


数時間後

「宴だぁ!」

「新しいボスの誕生にかんぱぁぁぃ!!」

村のオークがご馳走をおじいさんの目の前に置いて、宴が始まっていた。村中のオークがおじいさんの前にきて正座をして、一人一人頭を下げ挨拶をしていた。このタイミングならおじいさんの近くに行ける!すかさず私は魔石を使い、日常魔法の変身をつかった。


変身

頭に思い浮かべた、者に30分間見た目がそのものに変わることができる。


これで、変身して……できた!見た目はオーク、何か強くなったような気がする。よし、この状態のままおじいさんの前まで行こう…


10分後、

「まだ列が進まないな…」

20分後、

「おじいさん倒れてないよね…?」

30分後、

「嘘でしょ!?一人にどれくらい時間かけてるの!?」

魔石を費やしなんとか変身は解けないようにできた。

それから、2時間後

やっとあと一人のところまできた…もう精神状態はボロボロだった、

「待つのがこんなにも辛いだなんて…」

「お次の方どうぞ!」

「おじいさん…」

そこには前に見た通りのおじいさんが座っていた

「ん?もしかしてあの小娘か!?」

「おじいさん!良かった無事で!」

「おぅあんなのたいしたことねぇよ、というかお前も無事で何よりだ」

昔の父のような暖かい眼差しとごつごつとしたおじいさんの手であたまを撫でてくれた。すると、目の奥から熱いものが溢れた。

「泣くな、お前は笑ってた方がかわいいから」

「あ、ありがとうございます」

「ここの奴らも、お前と同じように優しくしてくれる奴がいなかったんだ。だから、さっきのお前みたいに、泣くやつがほとんどだった。わしが倒した、ここのボスは前までは人情が溢れて良いやつだったそうだ、だかある日を境に性格がガラッとかわって皆に厳しい重労働を与え苦しめてきたらしい」

「だから、自分達のボスが倒されたときにみんな喜んでいたんですね」

「あぁそうだ」

「それはそうと…ここのボスになるつもりですか?」

「うーん、わしは人の上に立つのは苦手だからなぁ」

「ヤバイぞ!」

「ウソでしょ!?」

「ああ、俺たちは終わったんだ!」

「なにやら外が騒がしいですね、何かあったんでしょうか…」

「小娘!早く外へ行くぞ!」

「は、はい!」

外に出ると、逃げ惑うオークたちが見えた

「何が起こった!?」

「あ、ボス!大変ですゴークの親分が目を覚まして、みんな殺されるかもって思って慌てているんです!」

「おじいさん、どうしますか!?」

「あいつと話してくる」

「あいつって…ゴークの親分のことですか!?」

「ああ、そうだ」

「ボス!あんた頭おかしくなってしまいましか!?俺らと早く逃げましょう!」

(ブォン)

あ、おじいさんの鉄拳制裁…

「人に向かって頭がおかしいとは何事だ!というか俺はお前らのボスになるつもりはない!」

「そ、そんな…」

「ゴークのやてはどこにいる!教えろ!」

「さっき戦った場所にいるときいています…」

「そうか……小娘行くぞ!」

「はい!」


「え…」

見るとそこには椅子に座り、哀愁感を漂わせる悲しい背中を見せたゴークが一人でいた。前までの面影は一切ない。

「おい、さっきは投げてすまなかったな…」

「俺も最初の頃は、みんなとこの村のことだけ考えていたんだ、そしたらある日、竜がやってきてお前らの洞窟の魔石を毎日食わせろ、さもなければお前らごとこの村を消し去ってやろう…って言われて仕方なくみんなを守るためだったんだ、なのに段々とみんなにきつく当たってしまい、おれはこの村で孤立した、もう何もかもおしまいだ、ボスの座は奪われ、村の奴らの信頼もなくし、竜に送る献上の品も用意できなかったし…竜に襲われて終わ…」

あ、くる

(ブォン)

「いてえな、何すんだよ!」

「わしがお前の心配をしてやっているのにそれを無視して、会話始めやがって!」

「も、申し訳ない…」

「謝ればよろしい」

「で、小娘!竜ってなんだ?」


凄まじく高い攻撃力を持ち、胴体は細長く、空を飛び、あの勇者でも苦戦したと言われているほど強いモンスター


「…です、」

「…なるほどな、じゃあその竜ってやつがこの村を悪くした、現況なんだな?」

「はい!そうです」

「なら、竜倒せばいっか」

「えええ!?」

さらっと言っちゃったよこの人…

「た、倒すことができるのですか!?」

「多分」

「それなら良かった」

「そんで竜はどこにいる?」

「あそこの山のしたにある洞窟にいます」

「よーっし、じゃあ一人でいってくるわ」

1人!?空はかなり厳しいんじゃないか…

「おじいさんそれはすこ…、あれ?おじいさん!?」

「あの人なら、もう走って行っちゃったよ」

「行動はや!」


「ぐぐぐぉぉお!ダレダワタシの眠りを妨げるものは!」

「お前かあの村で毎日のように魔石くっているやつは!」

「その通りだが…貴様勇者か?」

「いや違う」

「だろうなぁこんなにもよぼよぼな野郎だったら、足がすくんでここまでこれないよな!」

「ふぅ、長話はまた今度にしてくれ…」

「大丈夫だ、お前に今度はない!」

竜の口から光るものが見えた、そう、竜の咆哮である

「ゴークとは比べ物にならないほど強いな…」

「当たり前だ!あの平和ボケのカス野郎に私と同じ実力ではたまったもんじゃないからな!」

「そういうところ、わし嫌いだわ」


「おい!裏山の方で何か音がするぞ!」

「やりあっているな、竜と…」

「大丈夫ですかあのおじいさんは!?」

「分からないが、一つだけ分かることは、あのおじいさんは…確実に強いことだ」

裏山から何か投げられた…あれは…竜!?

「ウソだろ!?あのおじいさんは化け物か!?」

「多分化け物です」


そしてその竜の形はだんだんとこの村に近づいていき、激しい音を立てながら落ちてきた。

そしてその竜のからだの上に一つの影があった…それはおじいさんだった

「なかなか竜強いな」

私は、最強の存在を仲間にしたらしい…

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