第九話やっとシルの村へ
翌日の早朝、人間の村を出て、歩いた。
アルの言う通りに、モンスターに遭遇してもゴークの首飾りのおかげで、ほとんどのモンスターが逃げていった。
そして、日がもう落ちる頃シルが村長の魔物の村についた。
「やっとついたな…」
おじいさんはそう言うと、村の入り口で立ち止まった。
「どうして、村の中に入らないんですか?」
そう聞くと、おじいさんは少し悩んだ顔をし、
「一応、シルに連絡しといた方が良くないか?いきなりいったら少し困るだろうし…」
「確かに…」
そう言い、シルに連絡をかけた。
「はい…どちら様…って、リリア様でしたか、どうしました?」
画面に写し出された、暗黒騎士のシル。始めに見たときのように、骸骨が声を出し、喋っているのには、まだ、慣れない…
「はい、村の前まできたので一応連絡をしたのですが…入ってもいいですか?」
そう言うと、シルはニコニコして、
「いいですよ、というかお待ちしておりましたので…そして、村の者には話はつけておきましたので、白い目で見られたり、攻撃はしないと思います。
では、村に入ったらすぐに私の所にきてください。村を案内しますので…」
そして、シルとの接続をやめた。
おじいさんの方を見ると今にも眠たそうにして、待ちぼうけていた。
「おじいさん、中にはいっていいそうです。
そして、村をシルさんが案内してくれるそうなので先にシルさんのもとへ行きます。」
「おう、わかったぞ」
そう言い、おじいさんは立ち上がり、背伸びをし、シルのもとへ向かった。
シルがいる部屋に入ると、
「ようこそ、おいでくださいました。リリア様、泰蔵殿。アルの村からここまでの長旅、大変お疲れだと思いますので、今日は寝床に案内して、明日、しっかりとした案内をいたします。」
と執事のような口調で待ってい暗黒騎士のシルがいた。
「おう、頼むぜ!」
そして、シルに寝床を案内してもらい、その日は長時間歩いたので、疲れて2人ともすぐに寝てしまった。
翌朝起きると、やっぱりおじいさんはいなかった。どこに行ったのか探しに行くと、意外にもすぐ近くにいた。
「おじいさん…朝から何でそんな変な踊りしてるんですか?もしかして病気…?」
「んなわけないだろ!これはなラジオ体操って言うんだ。」
そう言いながらも、おじいさんはそのラジオ体操やらをやめなかった。
「これを毎朝やると1日のいいスタートを切れる気がするんだ。リリアもやらないか?」
おじいさんの言うことは何か正しいような気がして、おじいさんの近くに行き、真似をした。
やり終えると、なぜだか爽やかな気持ちになれた。鼻や口からはいる空気がものすごく美味しくかんじた。
「いいですね…これ…」
「だろ?これを毎朝やってるから俺も丈夫なんだ」
と、おじいさんは誇らしそうな顔をした。
その後朝食を済ませて、シルのもとへ行った。
「昨夜は良く眠れましたか?」
「あぁ、ぐっすりだ」
「そうですか、それは良かった。
では、昨日の行った通りにこのむらの案内をします。」
シルがそう言ったあと、ものすごい勢いで1人の男が入ってきた。
「村長!武装した人間が近づいて来ます!」
「何人だ?」
「1人です!ですがガタイがよく、見るからに強そうです」
シルは顔を曇らせた。
それを見たおじいさんは、
「魔物と人間が争そうから、争いが耐えない
だから、今回は俺が行かせてもらう。」
「いいえ、お客様にそんな事はさせません!」
シルが必死に止めたが、おじいさんは戦いに行くことをやめなかった。
そう、頑固なのだから…
「いや、行かせてもらう大丈夫だ、多分負けない。」
決め台詞のようなものをシルと男にいい、おじいさんは人間の元へ行った。
「私も着いていきます!」
そして、おじいさんの元へと向かった。
「泰蔵殿、リリア様にご武運を…」
おじいさんと共に、武装した人間の元へ向かった。
「なぜ、ここに人間がいるんだ?」
男が訪ねると、おじいさんが答えた。
「俺らは、ここの村の連中に会いに来たんだ」
そして、男は頭の防具をとり、おじいさんの目を見た。
「久しいな、まぁ、一昨日会ったばかりだかな…」
あれは…歴戦の猛将バルガ…
いつおじいさんと、知り合ったのだろう…
「すまない!俺は、お前の事を全く覚えていない!」
そんな元気に言わなくても…
おじいさんがそう言うと、バルガは少し寂しそうな顔をした。
最近、小説って本当に書くの難しいなと実感した初心者です…
やっぱり小説書いて書籍化しているひと尊敬します…