メソポタミアの蛇ノ目
「自分らしさという言葉が私は嫌いです」国語の自習プリントにそう書き残してイギリスへ旅立った狭霧。
クラスメイトの僕は最後に金工室で彼女の苦しみを聴いた。蛇の牙が食い込む痛みとしてその苦しみを知った。
僕はきっと彼女のアイデンティティを保存する役目を与えられたのだと思う。
でも、どうすればいいのだろう?
僕に何ができるのだろう?
それはたぶん、いつか彼女が帰る場所を用意しておくことだ。高校の三年間、僕は川間の地・北千住に籠り、不変のアイデンティティを求めて多くの人々を訪ね歩く。
2016年10月までの作品に加筆。
自意識の問題に踏み込んだ純文学です。
書きたい小説に時間の全てを捧げられる境遇にでもならない限りこの先これ以上の作品は書けないでしょう。今のところ僕の作品の中で一番いい小説です。
モチベーション維持のため完結まで評価は封印しておきます。
→評価解禁しました(2020/1/19)
2019年12月12日より16日までR18制限に引っかかり検索除外状態になっていましたが、一部削除、削減により復活しました。
カクヨムにも投稿しています。
クラスメイトの僕は最後に金工室で彼女の苦しみを聴いた。蛇の牙が食い込む痛みとしてその苦しみを知った。
僕はきっと彼女のアイデンティティを保存する役目を与えられたのだと思う。
でも、どうすればいいのだろう?
僕に何ができるのだろう?
それはたぶん、いつか彼女が帰る場所を用意しておくことだ。高校の三年間、僕は川間の地・北千住に籠り、不変のアイデンティティを求めて多くの人々を訪ね歩く。
2016年10月までの作品に加筆。
自意識の問題に踏み込んだ純文学です。
書きたい小説に時間の全てを捧げられる境遇にでもならない限りこの先これ以上の作品は書けないでしょう。今のところ僕の作品の中で一番いい小説です。
モチベーション維持のため完結まで評価は封印しておきます。
→評価解禁しました(2020/1/19)
2019年12月12日より16日までR18制限に引っかかり検索除外状態になっていましたが、一部削除、削減により復活しました。
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僕はそこにはいない
2019/11/20 07:01
僕たちだけに聞こえる雨
2019/11/21 07:51
飛行士の眠る海
2019/11/22 08:05
(改)
いつか擦り減り変色していくもの
2019/11/27 18:36
(改)
渡り
2019/11/28 06:54
(改)
水元公園
2019/12/02 07:13
前震
2019/12/04 06:44
(改)
泥波
2019/12/05 08:12
遠い声
2019/12/06 08:17
まじりあう境界
2019/12/07 13:58
(改)
なんでもないある日のこと
2019/12/11 21:47
(改)
新しい朝
2019/12/12 08:05
形代は空を巡る
2019/12/16 19:30
東北へ行った海部
2019/12/18 18:26
(改)
非常階段のダイアローグ
2019/12/23 22:40
(改)
時間性は逆転する
2019/12/19 23:47
(改)
正式なデート
2019/12/20 07:51
(改)
水源
2019/12/25 06:45
故郷の喪失、その後の原点
2019/12/26 08:18
雨上がりのイーゼル
2019/12/28 12:58
描かれるということ
2019/12/30 14:11
(改)
砂漠
2019/12/31 18:09
アイデンティティ・プロトコル
狭霧を探し出す
2020/01/02 00:23
怪獣ウナギ
2020/01/02 22:49
(改)
饗応
2020/01/03 16:55
鳥を観る会、語りの余地
2020/01/04 14:39
(改)
それぞれの領域、仕草、反射
2020/01/05 23:18
朝霧
2020/01/06 22:10
(改)
混じり合う二つの世界
2020/01/07 06:46
不変の形而上的形状
2020/01/09 06:44
旅する言語、あるいは血潮
2020/01/09 18:18
ターミナル
2020/01/13 10:34