表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
47/364

ルフェの秘密7

これに対する3人の対応は、なんとも冷たいものであった。


「ああ、これは気にしないでくれ。」


「いつものことですから、そのまま放っておいてください。」


「うむ、その内元に戻るからのう。」


するとこの3人の対応に頭にきたのか、落ち込んでいたイクスが顔を上げて文句を言いはじめた。


「・・・どうせ私だけ、まだマコトと子作りできていませんよーだ。

3人はいいですよね、マコトとたくさん子作りができて。」


そんなイクスの話を聞いて、ルフェが3人に理由を聞いてきた。


「どういうことなの?」


特にマコトからは口止めされていないため、3人はその理由を説明しはじめた。


「私たち3人は既にマコトと子作りしているんだが、どうやらイクスはその前にやることがあるらしい。」


「やること?」


「そうです。

どうやらイクスは、私たちには無い秘めた力を秘めているようです。」


「じゃからその力を使えるようになるまでは、子作りはお預け、と言う訳なのじゃ。」


その説明で全ての状況を察したルフェは、呆れた視線をイクスに向けていた。


「なるほど、それで拗ねているというわけね。

ホント、そういうところは相変わらずお子様なのね、イクスは。」


これにはイクスも落ち込んでいる場合ではないと思ったのか、激しく反論してきた。


「別に拗ねてなどいませんし、もうお子様でもありません!」


「そうやってむきになるところが、お子様って言ってるのよ。」


「むむむむむぅ・・・ルフェはいつもそうです!

私だけ子供扱いして・・・私だってもう人生経験豊富な大人なんですから、対応の改善を要求します!」


更にむきになっているイクスの姿に、ルフェはやれやれと思いながらも、昔もこんなことがあったなぁと、懐かしく思っていた。


しかしこのままでは今の面倒くさい状態のイクスに、いつまでも付きまとわれるのは間違いないと、ルフェは過去の経験から確信していた。


そこで仕方なく、ある提案を持ちかけた。


「別にイクスだけに言っているわけじゃないわよ。

今のイクスの言動がお子様だから言ってるのよ。

でもそうねぇ・・・もし自力で私に一撃を入れられるようになったら、そのときは1人の女として対等に扱ってあげるわ。」


この提案に、イクスはすぐ飛びついた。


「いいでしょう!

その試練、すぐに超えてみせます!

そして絶対にお子様扱いを卒業してみせます!

首を洗って待っていなさい!」


こういったところがお子様なのだと言いたいのを我慢し、ルフェは自分の話を終わりにして、次のイクスに迫る問題を教えてやった。


「はいはい、いつでも挑戦待ってるわよ。

・・・ところでイクス、そっちへの言い訳はどうするつもりなの?」


そう言いながら、ルフェがイクスの後ろを指差した。


これに対してイクスは意味がわからず、とりあえず後ろを振り返ってみた。


「言い訳?

ルフェ、何を言って・・・」


そしてイクスが目にしたのは、笑顔を浮かべたシルフィナの姿であった。


自分の方をイクスが見たので、シルフィナがいつもの口調で口を開いた。


「ルフェさんとのお話は終わりましたか、イクスさん?」


そんなシルフィナの姿を見ながら声をかけられたイクスは、思わず叫びかけたのを何とか堪え、恐る恐る尋ねてみた。


「ひっ・・・なっ、何ですか・・・しっ、シルフィナ・・・」


緊張した面持ちで答えを待つイクスであったが、シルフィナの口から出たのは、思っていた内容とは違っていた。


「いえ、新たな目標ができたのは、とても喜ばしいことです。

困難な道ではありますが、私もイクスさんがルフェさんに認められるよう、微力ながらお手伝いしますね。」


このシルフィナの言葉に、イクスは安堵し、同時に強力な援軍を得たことを確信した。


だが更なる厳しい訓練が待っていることを悟り、喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、このときのイクスはわからなくなってしまった。


そのため表情と言葉からは、感情が抜け落ちてしまったようになり、そんな状態で返事を返していた。


「あっ・・・はい・・・よろしくお願いします・・・」


しかしシルフィナの話には、まだ続きがあった。


「ただ・・・マコト様の話を聞き入れず、ご迷惑をおかけしたことは、見過ごすわけにはいきません。」


一気に地獄へと叩き落とされたため、イクスはすぐに状況を理解できなかった。


「・・・えっ?」


更にシルフィナの話は続く。


「そしてこれについては、ノーラさんとアーシアさんも同罪です。」


「・・・えっ?(×2)」


「更に3人の暴走を止められなかったホムラさんも、連帯責任ということで同罪とします。」


「・・・えっ?」


自分たちにも突然飛び火し、3人もすぐに状況を理解できずにいた。


そんな4人に構わず、シルフィナから判決が告げられようとしていた。


「というわけで、皆さんにはお仕置きを・・・」


シルフィナの雰囲気が変わったため、これから何が行われるのか理解した4人は、急速に実感が湧いてくると、恐怖のあまり小さな悲鳴を上げて後退った。


「ひぃっ!(×4)」


しかし変わったのは一瞬だけで、すぐにシルフィナの雰囲気が普段の穏やかなものに戻った。


「・・・と、いつもでしたら考えるところなのですが、今回は全員不問としましょう。

こうなることは予想されていましたし、事前にマコト様からも、大目に、と言われておりましたので。」


このシルフィナの言葉に、緊張して構えていた4人は一気に脱力した。


「よっ、よかったぁ・・・(×4)」


安堵する4人であったが、そこへ間髪入れずにシルフィナが釘を刺してきた。


「ですが・・・次はありませんよ。

そのことを肝に銘じて、今後はくれぐれも同じことを繰り返さないよう、気をつけてくださいね。」


これに対して、4人は反射的に姿勢を正しながら、慌てて返事を返していた。


「はっ、はいっ!以後、気をつけます!(×4)」


その姿に満足したのか、シルフィナもそれ以上は何も言わず、今後のことをマコトに尋ねた。


「よろしい。

ではここでいつまでも立ち話をしていても仕方ありません。

一度皆さんのところへ戻りましょう。

ルフェさんへの質問は、そこでということで。

それでよろしいでしょうか、マコト様?」


それまで黙って静観していたマコトは、余計なことを言って話をぶり返すようなことはせず、シルフィナの話に合わせて答えた。


「そうだな。

それじゃぁ戻るぞ、皆。」


「かしこまりました、マコト様。」


「そうね。」


「・・・はい・・・(×4)」


マコト、シルフィナ、ルフェは、来たときと変わらず普段通りであった。


だが武人族の4人は疲れ果てた表情で、ゲートへと入っていったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ