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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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ルフェの秘密6

振り返ったルフェは、怪訝そうな表情であったが、まずはマコトの言う追加条件を確認することにした。


「・・・条件?どんな?」


「最終的に答えてもいいかは、俺の判断で決める、という条件だ。」


「それは、私が良いって言っても、マコトが駄目って言ったら、答えないってこと?」


これに対するマコトの答えは、ルフェの予想外のものであった。


「少し違う。

俺が答えても良いと思った質問に対しては、ルフェが駄目だと思っていても答える。

逆にルフェが答えても良いと思った質問でも、俺が駄目だと思ったら答えない、ということだ。」


「・・・そこに私の意思は?」


「無いな。

まぁ多少は考慮するつもりだ。」


「多少って・・・ちょっとそれは横暴じゃない。

それに最終判断は、私じゃなくてマコトが決めるってことでしょ?

最初に私が判断する意味が全く無いじゃない!」


「ちゃんと意味はあるぞ。」


「どんな意味があるっていうのよ!」


「それは・・・」


「それは!」


「・・・実際に質疑応答がはじまればわかる。」


「えーっ・・・はぁ、わかったわよ。

とりあえずマコトは、自分や私にとって不利になることはしないだろうから、そこは信用してるわ。」


「ああ、そこは任せてくれ。」


「頼むわよ。」


「さて、それじゃぁそろそろ戻るぞ。

その前に、ホムラ、もういいぞ。」


マコトの言葉で、籠手に変化していたホムラが、元の姿に戻った。


「・・・ふぅーっ・・・」


少し疲れたような表情のホムラだったが、他の3人と同様に、その表情からは先程までの暗さは感じられず、むしろ迷いが晴れていた。


するとそこへ武人族の3人がやってきて、ホムラに詰め寄ってきた。


「ホムラ!(×3)」


あまりの迫力に、ホムラが思わず後ずさってしまうほどだ。


「なっ、何じゃ、3人ともそのように血相を変えて?」


そこから3人の質問攻めがはじまった。


「どうだったのですか!」


「だっ、だから何がじゃ?」


「お前だってわかっているだろう!」


「だから何がじゃ!」


「決まっているではありませんか!

先程の籠手へと変化したときの感覚を覚えているのか、と聞いているのです!」


「ああ、そのことか・・・」


「それで、どうだったのですか!」


「あれは・・・無理じゃな。」


「そんなことは無いはずだ!

実際に体験したホムラなら、完全に再現することは無理でも、その足掛かりくらいは掴めているはずだ!」


「まぁ普段ならそうじゃのう。

だがさっきの籠手への変化、儂にもマコトが何をやったのかさっぱりじゃった。

あれは儂の理解の範疇を大きく超えておった。

どう足掻いても今の儂では、自力で再現することは無理じゃ。」


このホムラの答えに、真っ先にアーシアがマコトへと名乗りを上げた。


「ホムラが何もわからないなんて・・・でしたらマコトさん、次は私を変化させてもらえませんか?」


それを見てイクスとノーラも、負けじと名乗りを上げた。


「あっ、ずるいですよ、アーシア!

マコト、私もお願いします!」


「イクスも抜け駆けするな!

というわけでマコト、私のことも変化させてみてくれ!」


今度はマコトに詰め寄ってきた3人だったが、そこへ後ろから軽く頭を叩かれてしまった。


「いたっ!?(×3)」


それは少し呆れた顔のルフェだった。


「貴女たち、それくらいにしておきなさい。」


「・・・何をするのですか。」


「・・・痛いじゃないか。」


「・・・邪魔をしないでください。」


しかし3人が逆に恨めしそうに睨んできたので、ルフェは更に呆れながら言葉を続けた。


「はぁ・・・さっきマコトが私に言ってたこと聞いてなかったの?」


「それは・・・聞いてましたが・・・」


「それでも実際にあれを目にしてしまってはな・・・」


「それにホムラだけずるいですし・・・」


どうやらホムラだけ変化を体験できたことが、3人は羨ましいようだ。


「なるほど、ホムラだけ贔屓されたと思って拗ねてるんだ。」


図星を突かれ、3人は開き直った。


「いっ、いいではありませんか。」


「私たちだってマコトの女なんだからな。」


「当然の権利です。」


「でもそれは貴女たちのためにならないって、さっきマコトが言ってたでしょ。

それでも我儘を続けるつもりなの?」


更にルフェから正論を突かれ、3人は何も言い返せなかった。


「うぐっ・・・(×3)」


そしてその場はおとなしく引き下がった。


「・・・わかりました。」


「・・・今は引こう。」


「・・・仕方ありませんね。」


「うんうん、聞きわけが良くてよろしい。

それにしても貴女たち・・・」


ルフェはさっきまでの呆れた顔から一変、急に楽しそうな顔で4人のことを見ていた。


その理由がわからず、4人は我慢できなくなって理由を尋ねた。


「なっ、何ですか!」


「どうしてそんな顔で見るんだ!」


「不気味ですよ。」


「なんとも気味が悪いのう。」


これに対して、ルフェは更に楽しそうな表情で理由を答えた。


「いやーっ、4人とも女の子としての人生も楽しんでいるようで、育ての親としては安心したよ。

これは孫の顔を見られる日も、そう遠くないかもね。」


それを聞いて、4人は様々な反応を返した。


「うっ・・・」


「任せておけ。」


「すぐに現実にして上げますよ。」


「うむ、そうじゃな。

期待してくれて構わぬぞ、ルフェお祖母ちゃん。」


イクスを除く3人が、今度は逆に楽しそうな顔でルフェのことを見てきた。


そんな予想外の反撃に、ルフェは慌てて反論した。


「ちょっ、まだ子供を産んだことも無いのに、お祖母ちゃん、は無いんじゃない!

せめてお姉ちゃんとかにしてよ!」


訂正を求めてくるルフェであったが、ここから3人による怒涛の反撃がはじまった。


「じゃが事実じゃ。

皆もそう思うじゃろう?」


「ああ、当然だ。

ルフェは私たちの母なのだから、これから生まれてくる娘からしたら、お祖母ちゃん、なのは間違いない。」


「2人の言う通りです。

そもそも私たちの娘を孫だと言い出したのは、他でもないルフェ自身ではありませんか。

ですがいいではないですか。

実年齢はともかく、見た目だけは若いのですから、これから生まれてくる私たちの娘もきっと親しみやすいと思いますよ。

ねぇ、ルフェお祖母ちゃん。」


完全に立場が逆転してしまい、ルフェは何も言い返せずに、おとなしく観念した。


「うううううぅ・・・わかったわよ!

もういいわよ、お祖母ちゃん、で!」


「うむうむ、ルフェも納得してくれてよかったのう。

これで儂らの娘たちも、気兼ねなくルフェお祖母ちゃんに甘えられるというものじゃ。」


「まったくだ。

頼むぞ、ルフェお祖母ちゃん。」


「おねがいしますね、ルフェお祖母ちゃん。」


「・・・はぁ・・・はいはい、わかりました。

貴女たちに子供が産まれたら、このルフェお祖母ちゃんに任せておきなさい。

・・・ところでさっきから気になってたんだけど、どうしてイクスだけは黙って暗い顔をしているの?」


ルフェの言葉通り、何故かイクスだけは会話に参加せず、膝を抱えてうずくまった状態で、1人黙って落ち込んでいたのだった。

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