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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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ルフェの秘密5

するとその方向で、突然大爆発が起こった。


ただ爆発の威力が1方向にしか向いていなかったため、その余波が皆へと向かってくることは無かった。


しかし音だけは別だ。


威力相応の大轟音が、その場の全員を襲った。


「うっ!?(×3)」


武人族の3人は、マコトの警告で慌てて耳を両手で塞いだものの、完全には防げなかったようだ。


「なっ、なに!?」


ルフェは音自体の影響は受けていないものの、突然の大轟音に慌てて音がした方向を見ると、その結果に訳がわからず混乱している。


そんな中、マコトとシルフィナは、涼しい顔で結果を眺めながら満足していた。


「どうやら問題無いみたいだな。」


「さすがはマコト様、お見事です。」


2人だけで納得していると、ルフェが説明を求めてきた。


「いったい何をしたの、マコト!」


特に隠すつもりはないようで、マコトは自分が何をしたのか説明をはじめた。


「何って、今言った通り、溜め込んでいた力を解放しただけだ。」


「それはさっき私が、マコトを殴ったときに込めた力、ってこと?」


「そうだ。」


「それっておかしくない?

私が込めた力は、あんな爆発なんて起こさないわよ。」


「溜めた力をそのまま使ったらそうだろうな。

だがあの力をホムラがそのまま溜めることはできない。」


「だけど実際には力を溜めてたのよね?」


「ああ、だからホムラが溜められる力に変換してから溜めたんだ。

ホムラは火属性だから、今回は扱いやすいように爆発系の力へ変換してみた。」


「つまり私の力を、ホムラが扱える状態に変換してから溜めた、っていうこと?」


「正解だ。」


「でもホムラに、そんな能力ってあったっけ?

イクスは契約者の力を自分の力に変換することができたけど、それだって契約者っていう制限があるわ。

しかも外部供給ではなく内部供給のみ可能だったはずよ。

契約者以外の、それも攻撃時の力を奪って自分の力にするなんて、私が知る武人族の能力を大きく超えているわ。」


「これについては、ホムラ個人の限定された能力というわけじゃない。

武人族としての基本能力と、俺の技術が合わさった結果だ。」


「どういうこと?」


「まず今回ホムラが変化したこの籠手は、見た目は何の変哲もない籠手に見えるだろう?」


「ええ。」


「だが実際には、目に見えない細部が特殊な構造をしている。

それによって、単純な強度だけで相手の攻撃を防ぐのではなく、受けた衝撃や力を分散しながら吸収し、余剰分を受け流す機能を持っているんだ。

しかも吸収と同時に自分が使用可能な力に変換し、更に余剰分を受け流す際には、威力や効果を減衰させる機能もある。」


「それってマコトが、力を別の力に変換させる仕組みを解明した、っていうこと?」


「まぁそうなるな。」


「そんなことが可能だなんて・・・しかも私のあの力を変換するなんて、あまりにも理不尽な技術ね。」


「確かにな。」


当然ルフェは、その技術についての説明を求めようとした。


しかしマコトの表情が、今は説明するつもりは無い、と言っていたので、その言葉を呑み込んで話を先に進めた。


「・・・ちなみに武人族としての基本能力っていうのは、さっき説明してくれた密度と強度の関係のことよね?」


「その通りだ。

この基本能力があって初めて、相手の攻撃力の分散、変換、吸収、減衰、受け流しができるようなる。」


「そうは言っても、マコトの技術があってこそでしょ?

それって本当に、今のその娘たちの力って言えるの?」


「俺はあくまで今の4人の力でもできることをやってみせただけだ。」


「でもマコトが補助しなくちゃ使えない力なら、その娘たちの今の力とは言えないと思うわ。」


「まぁそこは否定しない。

確かに自力でこの形態になることは、今の4人には無理だからな。

だがそれは必要な技術を知らないだけで、理解さえすれば、今の4人でもルフェと同等以上の力を発揮することが可能だ。

俺はその可能性を示しただけだ。

それは実際に体験したからわかるだろ?」


「つまりマコトは、まだこの娘たちは技術を知らないだけで、それを使いこなす能力は既に備わっている、そう言いたいのね?」


「そういうことだ。」


「・・・まぁいいわ、今回はそう言うことにしておくわ。

でもその力、技術って言うのはちょっと怪しいところね。

どちらかと言えば、技術よりも能力って言う方がしっくりくるわ。

だってあまりにも武人族の力に依存しすぎていると思うもの。」


「そこは考え方の違いだな。

俺は技術と言うのは、複数の多種多様な種族の者たちが使えて初めて確立する、と考えている。

確かに特定の個人や種族にしか使えないのなら、それは技術ではなく能力に分類されるだろう。

しかしこの技術は、武人族以外にも使いこなせるものだ。

現に俺は使いこなすことができる。」


「マコトが使いこなせても、それで他の種族たちもって言うのは、どうかと思うわね。

ちなみに私もその技術を身につけることができるのかしら?」


「可能性はある。」


「なるほどね・・・まぁ言いたいことはわかったわ。

でもわからないわね。

既にこの娘たちに必要な能力が備わっているなら、何でその技術を教えないの?」


「ルフェがそう思うのも当然だな。

確かにこのホムラの形態は、使い方次第でルフェと同等以上の力を発揮することができる。

しかし勘違いしないでもらいたいんだが、4人ともまだ成長途中の段階だ。

そしてこの技術を真に使いこなすためには、今の4人の力ではまだまだ未熟だ。

今はせいぜい使うための最低ラインを超えたといったところだからな。

そんな状態で技術を教えてしまっては、そっちにばかり気がいってしまい、基礎が疎かになりかねない。」


「なるほどね。

慢心しないように、ってわけね。」


「ああ。」


「いくつか聞いてもいいかしら?」


「何だ?」


「もし現状の4人に、マコトができる限りの力を上乗せしたら、その娘たちはいったいどれくらいの力を発揮できるの?」


「それは俺の限界での話か?それとも4人の限界での話か?」


「両方よ。」


「まず俺が4人に全力で力と技術を上乗せした場合、1秒ともたずに消滅するだろうな。

つまり何もできない。

そして4人がギリギリ耐えられる限界まで力と技術を上乗せした場合は、1撃のみ耐えられるだろう。

威力については、大抵の存在なら跡形もなく消滅させることができる。

しかしその場合は、命は落とさなくても、最悪再起不能になるはずだ。」


「じゃぁ今後4人が成長していったらどうなるの?」


「最終的には、俺の全力にも平然と耐えられるようになるだろう。

4人はそれだけの潜在能力を、まだまだ秘めている。」


「教える方としては楽しみな逸材、ってことね。」


「その通りだ。」


このマコトの答えに、黙って2人の話を聞いている武人族たちからは先程までの暗い表情が消え、とても嬉しそうだ。


「最後に1つ教えて。」


「何だ?」


「マコトから見て、私は今以上に強く成長することが可能かしら?」


「成長できる部分とできない部分がある。

技術的な部分と力の威力については、まだ成長の余地がある。

だが力の本質を上げることは無理だろう。」


マコトの答えがルフェには既にわかっていたのか、それほど落ち込んではいないようだが、複雑な表情をしている。


「やっぱりそっかぁ・・・予想どおりね。

ついでにもう1つ教えて。」


「最後じゃなかったのか?」


「別にいいじゃない。」


「まぁ構わないが、それで何だ?」


「最終的に4人と私、どっちが強くなれるかしら?」


このルフェの質問には、武人族たちも興味津津のようだ。


「総合的な潜在能力は、4人の方が上だ。」


「じゃぁ後はこの娘たち次第、ってことね。」


「そういうことだ。」


「ありがとう。

今はそれだけ聞ければ十分よ。

何かあれば、また後で聞くわ。」


「そうか。

それで、結局どうするつもりだ?」


「何が?」


「どうして模擬戦を行ったか忘れたか?」


「ああ、そういえばすっかり忘れてたわ。

そうねぇ・・・じゃぁこれでどうかしら。

質問は受け付けるけど、回答は答えられるものだけ、っていうのはどう?」


「いいんじゃないか。」


「決まりね。

じゃぁ早速戻って・・・」


「だがそこにもう1つ条件を追加だ。」


再びゲートへ入ろうとしたルフェだったが、マコトにこう言われて足を止めたのだった。

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