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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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再会と甦る記憶

そこで魔石の映像は終わっており、ノワールは映像の空中投影を止め、マコトへと魔石を返した。


「・・・マコト兄様、以上で映像は終わりです。」


「ありがとう、ノワール。

さて、以上が試練の内容と結果だ。

見ての通り、無事に試練をクリアして契約でき、何もかもが全てが上手くいった。」


しかしこのマコトの説明に納得でいない者たちがいた。


ミザリィ、ナタリィ、シェイラの3人だ。


「ちょっ、ちょっと待ってよマコト様!」


「どうした、ミザリィ?」


「さっきの映像には、肝心な部分が抜けている。」


「抜けてる?・・・何か足らない部分があったか、ナタリィ?」


「そうです!

私たちは先にこちらへ来てしまいましたから、その後どうなったのかを全く知りません!

あれからいったいどうなってしまったのですか!」


「ああ、そういうことか、シェイラ。

もちろん今言った通り、何もかもが全て上手くいった。」


「じゃぁ先代の精霊神は無事なんだね!」


「先代の妖精神も分解されなかった?」


「先代の幻精神も留まることができたのですね。」


「そういうことだ。

というわけで3人とも、もう出て来ていいぞ。」


マコトがそう言うと、突然ゲートが開き、そこから3人の女性が出てきた。


しかしその女性たちの姿を見て、ミザリィ、ナタリィ、シェイラは、驚きの声をあげた。


「えっ!?」


「・・・どういうこと?」


「これはいったい・・・」


何故なら、現れたのは美女たちではなく、美少女たちだったからだ。


どう見ても年齢が最初に逢ったときの25歳くらいではなく、15歳くらいにしか見えない。


3人は一斉にマコトの方を見ると、その顔には何があったのか説明を求めているのがわかる。


すぐにマコトはそれを察して、説明をはじめた。


「まぁ驚くのも無理は無いが、3人の姿が幼くなってしまったのは、完全に自業自得だ。

本来は継承前に3人の情報をあらかじめ読み取るはずだった。

だが先走って継承を行ったもんだから、一部の情報が読み取れなかったんだ。

その所為で、これまで生きてきたなかで身につけた力や身体の成長なんかが、一部欠落してしまったんだ。

そのため身体が幼い頃に戻ってしまったというわけだ。」


それを聞いて3人は、あることを心配した。


「じゃぁもしかして、私やリスット、エリアルのことも忘れちゃったの!」


「私やリーフェ、ドリスのことも?」


「私とファム、それにディアザのことも忘れてしまったというのですか!」


どうやら自分たちとの記憶も欠落してしまったのではないかと心配したようだ。


しかしそれは杞憂に終わった。


「それについては問題無い。

先に身体や力は多少分解されてしまったが、記憶は最後に分解される。

だから記憶だけは全て残っているんだ。」


マコトの話を聞いて、3人は安堵していた。


「よかたぁ・・・」


「一安心。」


「ですね。」


「ほらっ、お前たちからも謝れ。

それと今度はちゃんと自己紹介しろ。」


マコトにそう言われ、3人の美少女たちは一斉に頭を下げて謝罪してきた。


「この度はご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。」


「心配かけてご免なさい。」


「私たちの早とちりで迷惑をかけてしまい、申し訳なかったのである。」


その声は先程まで聞いていた声と変わらず、ミザリィ、ナタリィ、シェイラは、目の前の美少女たちが先代たちであることをようやく実感した。


「まぁ無事で良かったよ。」


「その姿も可愛くていい。」


「姿はともかく、大事に至らず何よりです。」


3人が安心したのを見て、続けて自己紹介が行われた。


「ありがとうございます。

では改めまして、私は先代の精霊神、スレイ、と申します。

これからよろしくお願いします。」


「私が先代の妖精神、名前は、リヨウ、だよ。

皆、よろしくね。」


「私は先代の幻精神、名は、カゲン、である。

以後よろしく頼むのである。」


3人の自己紹介が済むと、マコトがこれからのことを付け加えた。


「というわけで、今後は3人も俺たちと一緒に行動することになった。

それとこれからは、武人族の4人と一緒に生活してもらう。」


「えっ!?(×4)」


突然のマコトの決定に驚きを隠せない4人であったが、まずはホムラがその真意を尋ねてきた。


「・・・儂らとともに生活をと言うのは、いったいどういうことなのじゃ?

儂らは事前に何も聞いておらぬぞ。

まずは一緒に生活する儂らへ説明と許可を求めるのが筋と思うがのう。」


これに対してマコトが説明を続けた。


「それはすまなかった。

とりあえず理由は3つある。

まず今回3人は、武人族よりの武精族のような存在へとなった。

そこで近い存在である武人族と生活することで、物質世界に慣れてもらおうと思ったからだ。

武人族の4人の方が物質世界については先輩だからな。

特に今回3人は、予定外のこともあって本来の力が大きく失われている。

それを取り戻すためにも、似た存在である武人族と生活するのがいいと考えたんだ。」


「次に3人が、今後武人族にとって戦力増強の鍵となるからだ。

そのためには普段から一緒に生活することで、お互いのことを理解する必要がある。

これについては、この後詳しく説明する。」


「最後に、これが一番の理由なんだが、3人がそれを自ら強く望んだからだ。

そしてもう1人、それを最も強く望む奴がいる。

おいっ、いつまでそうしているつもりだ。

いい加減隠れてないで出てこい。」


マコトが、いまだに開いたままのゲートへ向かってそう言うと、中からスタイル抜群の長い銀髪美人が白衣姿で出てきた。


その表情は最初緊張して苦笑いをしているように見えたが、覚悟を決めたのか武人族の4人に向かって気さくに挨拶をしてきた。


「あははははっ・・・やあやあ、久しぶりだね。

1人足りないのは残念だけど・・・4人とも元気にしてたかい?」


一方、武人族の4人はというと、女性の顔を見て驚いた表情を浮かべながら、声が出ず固まっていた。


そんな武人族の4人の姿に、銀髪の女性が軽い口調で決定的な事実を口にした。


「あれあれっ、直接逢えば希薄になった私の記憶が甦るはずなんだけど・・・もしかして私の顔も声も思い出せない?

それともあまりにも昔のことすぎて忘れちゃったかな?」


その言葉が引き金となり、武人族の4人は一斉に銀髪の女性へと全力で飛びかかって抱きついた。


「ルっ、ルフェっ!(×4)」


ルフェと呼ばれた銀髪の女性は、4人を優しく抱き止めると、順番に名前を呼びながら優しく頭を撫でた。


「・・・イクス・・・ノーラ・・・アーシア・・・ホムラ・・・4人とも元気そうで安心したわ。」


懐かしい雰囲気を直に感じ、4人は目の前の女性がルフェ本人であることを確信した。


「やっぱりルフェです!」


「ああ間違いない!」


「まさかまたこうして再び逢うことができるなんて!」


「うむ、まさに奇跡じゃ!

人生何があるかわからぬのう!」


そして同時に、これまでの想いも吐き出してきた。


「ですが、今までどこに行っていたのですか!」


「それに何故私たちを置いて消えてしまったのだ!」


「私たちがどれだけ不安で心配したと思っているのですか!」


「全て納得する説明をしてもうらうぞ!」


突然自分たちを育ててくれた女性が目の前に現れたため、4人は泣きながら疑問をぶつけた。


そんな4人を優しい目で見ながら、ルフェは全てを説明することにした。


「まぁまぁ4人とも、まずは落ち着きなよ。

ちゃんと全部説明するからさ。」


しかし4人は中々泣き止まず、今度こそ絶対に逃がさないと言わんばかりに、ルフェのことをガッチリ抱きしめて放さない。


そのためルフェは無理に引き剥がそうとはせず、4人が落ち着くまで好きにさせてやった。


そしてその場にいた皆は、子供に戻ったような姿の4人を、黙って温かい目で見守っていたのだった。

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