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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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夢幻の森の試練7

そしてパートナーたちに向かって、3人は言葉を続けた。


「よしっ、これでようやく・・・」


「うん、ようやく・・・」


「ええ、ようやくです・・・」


このとき3人の少女たちは、自分たちのパートナーが同じことを考えていると思っていた。


そのため3人の少女たちも、今の状況からパートナの考えを読んで同時に口を開いた。


「うん、私がいれば試練はクリアできる。」

「いつでもリスットと遊べるようになるね!」


「試練なんてすぐにクリアしちゃうよ!」

「いつでもリーフェと普通に話せる。」


「試練はクリアしたも同然です。」

「今まで以上にファムと意思疎通ができるようになります。」


しかしどうやらその考えは外れてしまったようだ。


「うん?」


「へっ?」


「ふえ?」


「ん?」


「はっ?」


「はい?」


互いに全く違うことを口にしたため、思わず反射的に自分たちのパートナーの顔を凝視してしまった。


そんな中、リーフェが今の状況を隣にいる2人に確認してきた。


「・・・えーっとぉ・・・今って試練中・・・だよね?」


すぐにリスットとファムが答えた。


「間違いなく試練中。」


「試練中で間違いありません。」


困惑した表情を見せる3人の少女たちに、まずはミザリィが答えた。


「うん、合ってるよ。」


続いてナタリィも答えた。


「そう。」


最後にシェイラも答えた。


「その通りです。」


自分たちの認識が間違っていなかったことを確認すると、3人の少女たちはすぐに自分たちの意見をパートナーにぶつけた。


「じゃぁじゃぁ、試練をクリアするのが先でしょ!」


「最優先。」


「時間もないのですから、2人の言う通りです。」


それに対して、3人は逆に驚いた顔で答えた。


「えっ、何言ってるの?

自分たちのパートナーが進化したんだから、そっちが最優先だよ!」


「当然。」


「2人の言う通りです。」


自分たちが最優先と言われ、3人の少女たちは嬉しさのあまり思わず顔をほころばせてしまったが、すぐに表情を引き締めた。


「でっ、でもでも、妹たちが生まれてくるのに間に合わなくなっちゃうよ!」


「それは嫌。」


「私たちとしても妹たちの誕生には立ち会いたいのです。」


これについては全員の意見が一致しているのだが、ミザリィ、ナタリィ、シェイラの考えは少し違うようだ。


「えっ、それこそ何言ってるの?だよ。

3人とも進化したんだから、ここから一気に決着つけるに決まってるじゃん!」


「だから間に合う。」


「先程までは間に合う確率が低かったのですが、3人が進化したことで間に合う確率は100%になりました。

ですから心配などいりません。」


自信満々にそう断言した3人に対して、リーフェ、リスット、ファムは、ますます困惑していた。


「ちょっ、ちょっと待ってよ!

まだ進化した私たちの力が何なのかもわかってないんだよ!

何でそんなことが言えるの!」


「不可解。」


「そう断言するだけの根拠は何なのですか?」


この疑問に対して、ミザリィ、ナタリィ、シェイラの答えは単純だった。


「そんなの決まってるじゃん!

3人が進化したのは、今の私たちの力に合わせたからでしょ?」


「前の姿のままでは、力を十分に発揮できなかった。」


「であれば、今の3人でしたら私たちの力をこれまで以上に発揮できるはずです。

そして今の私たちであれば、貴女たちの力を限界以上に発揮できるはずです。

既に形勢が逆転しかけている状況ですから、更に戦力アップすれば一気に決着をつけることは難しくありません。」


3人は既に自分たちの勝利を確信しているようで、そこには進化した、リーフェ、リスット、ファムへの期待が込められていた。


しかしその期待に対して、リーフェは過度な重圧を感じてしまったようだ。


「それはそうだけど・・・ねぇリスット、ファム、なんかすっごく期待されちゃってるけど、これって大丈夫?」


リスットとファムに意見を求めると、どうやら2人も同じ気持ちのようだ。


「過大評価。」


「はい、おそらく新たに使えるようになった私たちの能力を期待してのことと思いますが・・・あらかじめ正直に伝えておいた方がいいでしょう。」


「やっぱりそうだよね・・・あのね、ガッカリしないで聞いてくれる。

私たちの新しい能力なんだけど・・・」


リーフェ、リスット、ファムは、進化したことで得た能力について、手短に3人へと説明した。


「・・・これが私の能力になります。

それと進化したことで武器としての形状も変わっています。

まずは新しい武器の形状に慣れてから、使える範囲で能力を使用するのがいいでしょう。」


「説明は以上。

何か質問は?」


現在の状況を考慮したからか、短く簡潔にまとめられた説明だったが、3人の能力を聞いて、ミザリィ、ナタリィ、シェイラは、とても興奮していた。


「すごいすごい!

進化したことで反則級の能力になってるよ!」


「これなら一気に決着がつけられる。」


「完全に予想の斜め上でしたが、嬉しい誤算です。

であれば、後は勝利するだけです。」


その姿に3人の少女たちは、不安を感じているようだ。


「ちょっとちょっと、私たちの話聞いてた?

まだ私たちは成長途中だから能力は制限されてるし、それに今の状態だとその能力だって半分くらいしか使えないんだよ!」


「それに進化の弊害もある。

今の私たちはさっきまでと全然違う。」


「おそらくしばらくの間は、変化した私たちに戸惑い、再び状況が逆転してしまうでしょう。

そのためにも3人には、早く進化した私たちに慣れてもらう必要が・・・」


全ての能力が使えず、しかも武器としての形状が変わってしまったことで、しばらくは不慣れな状況が続くと考えたのだろう。


だがミザリィ、ナタリィ、シェイラは、そうは思っていないようだ。


「何言ってんの。」


「慣れるは必要ない。」


「ですね。」


そう言われて、3人の少女たちの頭に不安がよぎった。


「慣れる必要がないって・・・じゃぁどうするつもりなの!」


「まさか・・・私たち無しで戦うつもり?」


「それは駄目です!」


慌てる3人の少女たちであったが、それは杞憂であった。


「そんなわけないじゃん。」


「当然一緒に戦う。」


「一気に決着をつけるためにも、貴女たち3人の力が必要です。」


「だったらどうするつもりなの!」


「意味不明。」


「私もわけがわかりません。」


自分たちのパートナーが何を考えているのかわからず、3人の少女たちは更に不安になっていた。


そんな少女たちに対して、パートナーの3人は強硬手段に出ることにした。


「こういうことは説明するよりも実際に体験した方が早いよ。

だからおいで、リスット。」


「来て、リーフェ。」


「ファム、私を信じてください。」


3人は手を伸ばして、自身のパートナーを呼んだ。


それに対して不安そうな顔をしながらも、3人の少女たちはその呼びかけに応えた。


「・・・あーもうっ、ゴチャゴチャ考えるのは止めーっ!

こうなったらなるようになれだよ!

だから2人とも行くよ!」


「賛成。」


「仕方ありません。」


3人の少女たちは不安を抱えながらもパートナーの許へと駆け寄り、その姿を武器へと変化させたのだった。

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