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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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エルフとダークエルフの出産9

そのアイに、シルフィナが声をかけた。


「アイ、もういいから立ちなさい。

いつまでもそんな姿勢だと、また2人が心配するわ。」


さすがに正座したままでは、まだお仕置きされているように見えることを気にしたようだ。


アイもすぐにそれを察して立ち上がった。


「それもそうですね。」


そこへエイリも話に入ってきた。


「それに今回は私たちもアイに任せてしまった手前、そこまで強く言えないわ。

さっきも言ったけど、3人揃って一蓮托生よ。

だからマコト様のお叱りは、3人一緒に受けましょう。」


「そうね。」


「はい。」


3人がそんなことを話していると、突然フィマが嬉しそうに叫んだ。


「・・・あーっ、おとうしゃん!」


その声に反応して、エマも周囲を見回すと、すぐに目的の人物を探し当てた。


「えーっ、どこどこぉ・・・あーっ、エマも、おとうしゃん、みっけーっ!」


2人の視線の先にいたのは、いつの間にか戻ってきていたマコトだった。


マコトはシルフィナとエイリに抱っこされているフィマとエマに近づくと、2人の頭を優しく撫でて褒めた。


「2人ともよく見つけたな。

すごいぞ。」


「えへへへへぇ。(×2)」


2人が褒められて嬉しそうにしていると、マコトはシルフィナとエイリからフィマとエマを受け取って抱っこした。


そんなマコトに、シルフィナ、アイ、エイリの3人が、揃って頭を下げながら謝罪してきた。


「申し訳ありませんでした、マコト様。(×3)」


しかしマコトは、特に怒っているというわけではないようだ。


「まぁ今回は仕方ない。

だから3人とも気にする必要は無い。」


「ありがとうございます、マコト様。(×3)」


「さて、フィマ、エマ、皆にちゃんと挨拶したか?」


「うんっ、したーっ!」


「エマもーっ!」


「偉いぞフィマ、エマ。」


「えへへへへぇ。(×2)」


マコトは2人を更に褒めてから、皆に向かってまずは謝罪した。


「さてと・・・皆、今まで黙っていてすまなかったな。

既にシルフィナとエイリから聞いていると思うが、フィマとエマは俺の娘だ。

ちょっと事情があってな、2人のことは表に出せなかったんだ。

本当は皆に紹介するのはもう少し後の予定だったんだが、今回はいろいろなことが重なってこんな形での紹介になってしまった。」


その謝罪に対して、ティリアが皆を代表して答えた。


「いえ、マコト様にはお考えが合ってのことだとわかっていますので、お気になさらないでください。

ただ、差し支えないようでしたら、一応理由を尋ねてもよろしいですか?」


「そうだな。

皆には話しておこう。

実はフィマもエマも、俺と同じく左目が神眼なんだ。

その所為で普通の子供ではありえないほどの力を持っている。」


それを聞いてサラは、シルフィナ、アイ、エイリの3人が話していた内容を思い出した。


「それは先程のアイさんの話にありました、フィマちゃんがゲートを使ったり、エマちゃんが結界を破壊してしまったりしたことですか?」


「そうだ。

フィマは神眼の力で時空間魔法が使えたり、知っている人物の気配を離れた場所から捉えることができる。

エマは神眼の力で結界の核となる部分を見分けることができ、それを破壊することができるだけの魔技を発動することができる。」


完全に予想の遥か斜め上の話を聞き、ミザリィとナタリィが驚きの声をあげた。


「まだ1歳前後なのに、もうそんなことができるんですか!」


「すごすぎる。」


「だからこそ表には出せなかったんだ。」


このマコトの言葉で、シェイラは今まで2人の存在が隠されてきた理由を悟った。


「確かに幼い頃からそれだけの力を持ってしまっていては、普通に生活するのは難しいですね。

それに下手をすればいろいろな所から狙われそうです。」


「そういうことだ。

普段は厳重に隠してある異空間の生活拠点で、エイリが結界を張りながら2人の面倒を見てくれている。

俺やシルフィナも1日に30分程は、フィマとエマに逢いに行っていた。」


「たまにマコトとシルフィナさんを見失うことがあったのは、そういうことだったんだな。」


マリスは時々2人の所在がわからなくなっていた理由を知り、すっきりした表情をしている。


「だが2人が皆の存在を知ってしまったことで、今までの生活は無理だろうな。」


「それはどうしてですか?」


そんなロンフォンの疑問に対して、マコトはフィマとエマにある質問をした。


「こういうことだ。

・・・フィマ、エマ、そろそろ帰ろうか?」


すると、フィマとエマはマコトから顔を背けて、ほっぺを膨らませながらこう答えた。


「やーっ、なの!」


「やーっ!」


「2人とも、どうして嫌なんだ?」


「フィマ、いもうとといっしょがいーっ!」


「エマも、みんなといっしょがいーっ!」


「いいでしょ、おとうしゃん?」


「おとうしゃん?」


愛くるしい顔で懇願してくる2人の愛娘のお願いに、マコトはある条件を出した。


「うーん、そうだなぁ・・・じゃぁお父さんと1つだけ約束してくれるか?」


「やくそく?」


「やくしょく?」


「ああ、そうだ。

これからどこかに行くときは、今回みたいに2人だけで行動せず、必ず誰か大人と一緒に行動して言うことを聞くこと。」


「おとな?・・・おとうしゃんは、おとな?」


「ああ、大人だ。」


「おかあしゃんも、おとな?」


「ああ、大人だ。」


「じゃぁ、あいちゃんは!」


「てぃーちゃんは!」


それから2人は、覚えたばかりの名前を次々と口にしたが、その全員に対して、マコトはこう答えた。


「ああ、全員大人だ。

どうだ、大人の言うことを聞くって、約束できるか?」


「うんっ!フィマ、やくそくする!」


「エマも、やくそくすう!」


「じゃぁこれからは皆と同じ場所に一緒に住んでいいぞ。」


マコトの許しが出ると、2人は花が咲いたような笑顔で大喜びしていた。


「やったーっ、フィマ、みんなといっしょーっ!」


「エマも、みんなといっしょーっ!」


そんな大喜びの2人に気づかれないように、シルフィナがマコトにだけ聞こえる小さな声で確認してきた。


「よろしいのですか、マコト様?」


「まぁエイリとアイに頑張ってもらうことは変わらないが、皆でフォローすることができるようになれば負担も減るから大丈夫だろう。

それにフィマもエマも日々成長しているし、今回たくさんの妹ができてことで、姉としての自覚も多少は芽生えはじめただろうからな。」


「そうですね。

先程はお姉さんらしく、妹たちへと元気に挨拶していましたから、きっと大丈夫でしょう。」


「ところでシルフィナ、話は変わるが、当然一部始終を映像に記録してあるな?」


「もちろんです。

皆さんの出産から娘たちの様子まで、多重アングルで漏らさず映像に納めてあります。

フィマとエマが妹たちと初めて逢って挨拶している場面も、しっかり押さえていますよ。」


「さすがだな。

では後でここにいない皆も呼んで、一緒に鑑賞会をするぞ。」


「かしこまりました、マコト様。

では秘蔵の3次元投影大画面の使用許可をいただけますか?」


「当然だ。

こういうときのために使わずに、いつ使うと言うんだ。」


「ありがとうございます。

設置場所はいかがいたしますか?」


「陰の一族の拠点に設置すればいいだろう。

今後他の皆も使いたいと言い出すだろうからな。

最高の環境で視聴できるように、後で俺が場所を用意しておく。」


「お願いいたします、マコト様。

今からとても楽しみです。」


「ああ、本当に楽しみだ。」


このとき2人が、裏でこのようなことを画策しているとは、誰も思っていなかった。


後で完成した視聴用の施設を見て、皆がとても驚いたのは言うまでもないことであったのだった。

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