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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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エルフとダークエルフの出産8

そんな2人に、シルフィナは更に嬉しいお知らせを伝えた。


「それと、ここにたくさん赤ちゃんがいるでしょ?」


「うんっ、赤ちゃんがいっぱいいる!」


「いっぱーいっ!」


「ここにいる赤ちゃんは、全員2人の新しい妹よ。」


「いもうと?・・・エマだけじゃなくて?」


「そうよ。」


「エマにも、いもうとができたの?」


「そうよ。」


「・・・やったーっ!(×2)」


「いもうとが、いっぱい!」


「エマのいもうとだーっ!」


2人は一度にたくさんの妹たちが出来たことを喜ぶと、興奮してお願いをしてきた。


「ねぇねぇ、おかあしゃん、いもうとたちと一緒に遊んでもいい?」


そうフィマが言うと、エマも乗ってきた。


「エマもあしょぶーっ!」


しかしその許可は下りなかった。


「それはまだ駄目よ。」


すぐにフィマとエマが理由を聞いてきた。


「えーっ、なんでーっ!」


「なんでーっ!」


「まだ生まれたばかりだからよ。

一緒に遊ぶのは、赤ちゃんたちがもっと大きくなってからね。」


それならばと、フィマは別のお願いをしてきた。


「じゃぁじゃぁ、いもうとたちにあいしゃつするのはいい?」


「エマもあいしゃつしたーいっ!」


「それは・・・」


シルフィナがどうしたものかと考えていると、ミーナが話に入ってきた。


「挨拶くらい別に構わないわよ。」


フィマとエマはすぐに声がした方を見て、首を傾げていた。


「・・・おねえしゃんは、だあれ?」


「だあれ?」


「私はミーナ、そこにいる赤ちゃんたちのお母さんよ。

そして2人の新しいお母さんでもあるわ。」


ミーナの話を聞いて、すぐに2人は理解したようだ。


「おかあしゃん?」


「じゃぁじゃぁ、みーおかあしゃんだ!」


嬉しそうに目を輝かせている2人に、ミーナが期待通りの答えを返した。


「ええ、そうよ。

2人とも、新しい妹たちと仲良くしてあげてね。」


「うんっ!(×2)」


フィマもエマも、一度にたくさんの母親や妹たちができて、とても嬉しそうにはしゃいでいる。


そしてミーナから許可が出たので、フィマとエマはそれぞれシルフィナとエイリに抱っこされながら、ミーナの娘がいるベッドを覗き込んでいた。


するとフィマが黒髪のエルフの赤ちゃんへ、フィマが白金髪のエルフの赤ちゃんへ、それぞれ元気に挨拶をしたのだ。


「フィマだよ!」


「エマだよ!」


すると赤ちゃんたちもわかっているのか、2人に興味を示しながら笑っていた。


そんな赤ちゃんの姿に、2人はホッコリとした気持ちになり、嬉しくて笑顔になっている。


「おかあしゃん、おかあしゃん、フィマのことを見て笑ってるよ!」


「エマのことも見て、笑ってるの!」


「かわいいーっ!(×2)」


「ねぇねぇ、おかあしゃん、あっちのいもうとたちにもあいしゃつしていい?」


「エマも、もっとあいしゃつすうーっ!」


「じゃぁお母さんたちがいいって言ったらね。」


「うんっ!(×2)」


それからフィマとエマは、シルフィナとエイリに抱っこされたまま、出産を終えた母親たちと妹たちに挨拶をして回った。


そして全員との挨拶を終えると、シルフィナがフィマとエマに気になっていたことを尋ねた。


「さてと、フィマ、エマ、おとなしくアイと遊んで待ってる約束だったはずなのに、どうしてこっちに来ちゃったの?」


それに対して、フィマとエマがつたない言葉ながらも説明をはじめた。


「えっとねぇ、あいちゃんと遊んでたら、エマがあっちにいるーって言ってたの。」


「そしたらフィマが、いってみよ、って言ったの。」


「いってみたら、おかあしゃんたちがいたの。」


「エマもおかあしゃんたち見つけたの。」


「すごいでしょ!(×2)」


得意げに自慢している2人だったが、シルフィナとエイリは複雑そうな顔をしている。


だが娘たちの期待に満ちた目には勝てず、とりあえず褒めてしまった。


「ええ、すごいわ、フィマ。」


「エマもすごいわね。」


「えへへへへぇ。(×2)」


しかしすぐにあることに気づき、それを2人に確認した。


「ねぇ2人とも、アイとはどんな遊びをしていたの?」


「うーんとねぇ・・・かくれんぼぉ!」


「フィマといっしょに、あいちゃんからにげたの!」


「フィマみつかったことないの!」


「エマも!」


「だからあいちゃんがかくれたの!」


「だからフィマとさがしたの!」


「なんかあったけど、エマが、えいっ、ってやったらなくなっちゃた。」


「エマすごい?」


「うんっ、エマすごい!」


「やったーっ、フィマにほめられた!

でもフィマもすごいの!

エマはフィマについていっただけだもん!」


「やったーっ、エマにほめられた!

エマといっしょ!」


「エマもフィマといっしょ!」


「それでね、エマが、あっち、っていったら、おかあしゃんがいたの!」


「おかあしゃんがいたの!」


「すごいでしょ!(×2)」


一生懸命伝えようと頑張っている娘たちの姿に、シルフィナとエイリは心の底から笑顔で褒めていた。


「ええ、すごいわ、フィマ。」


「エマもすごいわね。」


「えへへへへぇ。(×2)」


母親たちに褒められて、フィマもエマもすっかりご満悦だ。


だが一方でシルフィナとエイリは、今回の騒動の根本的な原因に気づいた。


そこでシルフィナが、その原因となった人物を呼び出した。


「アイ、ちょっとこっちに来なさい。」


すると目の前の地面にゲートが開き、そこから正座した状態でアイが出てきた。


「・・・はい。」


ひどく落ち込んだ様子のアイに、シルフィナが質問という名の尋問をはじめた。


「今フィマとエマが言っていたことを、私たちはこう解釈したわ。

3人でかくれんぼをしていて、最初は2人が隠れてアイが2人を探していたけど、結局見つけられなかった。

そこでアイを可哀想に思った2人が、逆に隠れたアイを探すことになった。

そのとき周囲に貼っていた結界をエマが壊してしまったことで、私とエイリの気配に気づいてしまった。

そうなれば当然フィマがゲートを使って私たちのところへ来てしまう。

焦ったアイは途中妨害をしたけど、ことごとくフィマとエマに突破されてしまい、2人はこっちに来てしまった。

・・・どこか間違っているところはあるかしら、アイ?」


最後に自分の名前を呼ばれたときのシルフィナの声が、あまりにも冷たく感じたため、アイは思わず身体をビックっとしていた。


さすがに言い逃れはできないと感じ、アイは正直に答えた。


「・・・いいえ、その通りです。」


「そう・・・なら、お仕置きね。」


そう言ってシルフィナが怖い顔でアイに近づくと、それを見た娘たちが止めに入ってきた。


「おかあしゃん、だめーっ!」


「あいちゃん、いじめちゃめーっ、なの!」


「2人とも、別にいじめているわけじゃないのよ。

これはお仕置き・・・」


しかしフィマもエマもシルフィナの言葉におとなしく引き下がらず、徹底抗戦の構えだ。


「だめったらだめなの!」


「あいちゃんわるくないの!」


「あいちゃんフィマと遊んでくれたもん!」


「あいちゃんエマとあそんでくれた!」


「だから、めーっ、なの!」


「めーっ、なの!」


娘2人に駄目と言われ、さすがのシルフィナも、そこまで言われてはお仕置きをするのをためらってしまった。


「・・・はぁ、わかったわ。

アイにお仕置きはしないわ。

2人とも、これでいい?」


「うんっ!(×2)」


「おかあしゃん、だいすき!」


フィマはシルフィナの胸に顔を埋めながら甘えてきた。


一方エマの方は、不安そうにエイリの顔を見ながら聞いてきた。


「おかあしゃんも、あいちゃんいじめない?」


そんなエマにエイリは笑顔で答えた。


「ええ、何もしないわ。」


「やったーっ、おかあしゃん、だいしゅきっ!」


エマもエイリの胸に顔を埋めながら甘えてきた。


そんな幼い子供2人に助けられたアイは、心の底から感謝しつつ、お仕置きを免れたことに安堵していたのだった。

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