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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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エルフとダークエルフの出産5

その後、ミーナ、ネーナ、アリアの3人は、分娩台からベッドへと移動し、今は他のダークエルフたちと一緒にゆっくりと休んでいた。


マコトのメイドたちは、エイリを交えて今後の打ち合わせを行っている。


それ以外の動けるハーレムメンバーたちはというと、生まれたばかりの赤ちゃんたちを見てまわっていた。


サラ、ミザリィ、ナタリィ、シェイラの妹たちがいるベッドにも、何人かが集まっている。



ティリアとエミルは、サラの妹である白銀髪のエルフの赤ちゃんがいるベッドを見ながら、おとなしく周囲を観察している姿に感心していた。


「サラの妹はすごく落ちついてるね。

それに好奇心も旺盛みたい。」


「ああ、たぶんこの場所が安心できるってわかってるんだな。

こんなちっちゃいのに、すげーよ。」


するとそれを聞いたサラが、早速姉バカっぷりを発揮していた。


「当然よ!

マコト様とネーナ母様の娘で私の妹なのよ!

絶対に将来は大物になるわ!」


そんな普段とは違うサラの姿に、ティリアとエミルは少し呆れていた。


「あははははは・・・ねぇエミル、なんかいつものサラじゃないんだけど?」


「たぶんあれだ、姉バカってやつだろ。

俺のねーちゃんもちょっと似たとこあるけど、あそこまではひどくねーな。

なぁ、逆に聞きてーんだけど、妹がいるティリアから見て、妹ができるとあんな感じになんのか?」


「うーん・・・確かに妹たちは普通に可愛いけど、私のところは特殊だからね。

私個人はあんな極端に溺愛してないと思うよ。

ただ今回初めて出産に立ち会って思ったけど、母親も赤ちゃんもすごいんだなって感動したのが、やっぱり大きいんじゃないかな?

それがマコト様の子供で初めての妹だったら、尚更なんだと思うよ。」


「なるほどな。

でもこれがずっと続くと、ねーちゃんのことが鬱陶しくなってくんじゃねーか?」


「ありえない話じゃないけど、逆に甘えん坊な妹になる可能性もあるかもね。」


「あー・・・そっちの方がありえるかもしんねーな。」


「まぁでも大丈夫だよ。

そこはマコト様とネーナさんが上手い具合に調整してくれるはずだよ。

私たちはあまりにもひどいと思ったらサラを注意すればいいんじゃないかな。」


「それもそうだな。」


2人がそんな話をしているなどとは全く気づいていないサラの目は、すっかり妹に釘付けになっていたのだった。




マリスとイーリスは、シェイラの妹がいるベッドを見ながら、今は泣き疲れておとなしく眠っている姿に癒されていた。


「やはり赤ちゃんは可愛いものだな。」


「ええ、本当に。」


「それにしても、やはりアリアさんの娘でシェイラの妹だな。

2人にとてもよく似ている。」


「それにマコト様にもね。

はぁ・・・(わたくし)も早くマコト様の赤ちゃんを生みたいわ。」


「私も同感だ。

だがそれには全ての条件をクリアしないとな。

イーリスの方はどうなんだ、順調なのか?」


「マコト様は予定よりも早いと仰っているわ。

そういうマリスの方はどうなの?」


「私も同じだ。

ただ近い内に特別訓練を行うと言われている。

何をするのかは教えてくれないがな。」


「そうなのね。

そういえばシェイラ、今回の試練はどうだったの?

ギリギリまで時間がかかったんだから、やっぱり大変だったんでしょ?」


ベッドで眠る妹の姿を嬉しそうに見ていたシェイラだったが、ちゃんとイーリスたちの話は聞いていたようで、すぐに答えが返ってきた。


「そうですね、正直かなり大変でした。

ですが、それ以上に得るものが多かったです。」


「それで、どんな試練だったんだ?」


「それについては、かなりややこしい話になっていますので、マコト様が戻られてからの方がいいでしょう。

私たちも全てを知っているわけではありませんから。」


「もしかしてマコト様がまだお戻りになられないのは、お1人で何かを行っているからなの?」


「そうです。

ただ私たちも詳しい話は知りません。

知っているのは、それが緊急を要することだった、ということくらいです。」


「それは皆さんの出産よりも、ということか?」


「どうもマコト様にしかできないことみたいですから。

それにこちらにはシルフィナさんたちがいましたから、マコト様も心配はされていませんでした。

ただ出産に立ち会えなかったことは、とても残念がっていました。

全ては私たちが試練の意味を理解するのに時間がかかり、クリアするのが遅れてしまったことが原因です。」


「気になるところではあるけど、マコト様がそう仰られていたのなら仕方ないわね。」


「そうだな。

まぁ可愛い赤ちゃんを見ていられるんだ、待つのは全く気にならないさ。」


「ええ、そうね。

はぁ・・・それにしてもやっぱり赤ちゃんは可愛いわ。」


「ああ、こうして寝顔を見ているだけで癒される。」


「はい、まったくその通りです。」


すっかり赤ちゃんの虜になってしまった3人は、起こさないように注意しながら、その可愛い寝顔を眺めていたのだった。




ノワールとエリス、そしてシャーリィとユイリィは、それぞれミザリィとナタリィの妹たちが眠るベッドを覗き込んでいた。


「見てください、エリス姉様!

すっごく可愛い赤ちゃんですわ!」


「うん、ナタリィと同じ黒髪で、すごく可愛い。」


「こっちの赤ちゃんは、ミザリィと同じ白金髪なのだな。」


「どっちも可愛いね、お姉様。」


いきなり大勢の女性たちに囲まれているものの、赤ちゃんたちは既に泣き止んでいる。


しかしその様子は違っていた。


黒髪のエルフの赤ちゃんは、興味があるのか懸命に両手両足を動かしている。


白金髪のエルフの赤ちゃんは、興味はあるようだが静かにジッと見ているだけだ。


だがその場にいる全員が、そんな細かいことを気にしてはおらず、ちょっとした赤ちゃんの仕草だけで表情が緩んでいた。


そんな中、ミザリィがボソッと呟いた。


「・・・やっぱり私たちの妹が一番可愛いよね。

そう思わない、ナタリィ。」


すぐにナタリィが同意してきた。


「うん、妹たちが一番可愛い。」


だが近くのベッドに張り付いてた赤ちゃんの姉たちに、運悪くその声が聞こえてしまったようで、すぐに対抗して文句を言ってきた。


「ちょっと待ちなさい、一番可愛いのは私の妹に決まってるじゃない!」


「聞き捨てなりませんね、一番可愛いのは私の妹です。」


そう言ってサラとシェイラは、ミザリィとナタリィに対峙した。


当然ミザリィとナタリィも一歩も引かない。


「確かに2人の妹も可愛いよ。

でも私たちの妹には僅かに及ばないよ。

だってこっちは2人いるんだからね!」


「だから可愛さ2倍。

負けるわけがない。」


互いに譲らない緊迫した状況になったが、それはすぐに解かれた。


何故なら赤ちゃんたちが一斉に泣き出したからだ。


4人は張り合うのを一時中断し、慌てて妹たちをあやしはじめたのだった。

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