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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第16章 幻と夢の狭間
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出産場所の準備

そんな3人に、マコトは改めて確認をした。


「ミザリィ、ナタリィ、シェイラ、もう一度聞くが、準備はいいか?」


当然3人の答えは決まっていた。


「はいっ!(×3)」


その表情には迷いがなく、完全に試練へ向けて集中しているようだ。


「よし、行くぞ。

シルフィナ、こっちは任せたぞ?」


そう言ってマコトはゲートを開くと、そのまま3人を連れて中に入って行ってしまった。


「かしこまりました、マコト様。

いってらっしゃいませ。」


シルフィナが頭を下げると、他の皆も一斉に頭を下げ、マコトたちを見送ったのだった。



ゲートが閉じると、すぐにシルフィナは頭を上げて、今後のことについての相談をはじめた。


「・・・それではアリアさん、早速ですが出産に向けての準備を進めたいのですが、よろしいですか?」


「はい、マコト様から事前に聞いていますので、シルフィナさんにお任せします。

お手伝いできることがありましたら、何でも言ってください。」


「では準備は私たちの方で行いますので、まずはどこか広い場所をお借りできませんか?

そちらへ全員分のベッドや出産に使用する器具など、必要なものを置かせてください。」


「わかりました。

やはり広い場所がいいでしょうか?」


「はい、皆さんが全員集まれる広さがいいですね。

そうすればすぐに対応できますから。」


「そうなりますと、あそこしかありませんね。」


「どこでしょうか?」


「私たちダークエルフ族全員が受精した場所、神魔樹の地下に存在する泉の周辺です。

何もありませんが、広い場所ですから全員が入っても余裕があります。」


「ではそちらの場所をお借りします。

皆さん産気づきそうになりましたら、そちらへとお越しください。

それまではのんびりと過ごしていてください。」


「わかりました。

それではお言葉に甘えさせていただきます。」


やることが決まったので、シルフィナは皆へと指示を出した。


「それでは皆さん、何人かの方にお手伝いをお願いします。

キラさん、ラミさん、セイさん、フィーアさん、お願いできますか?」


「わかりました。(×4)」


「他の皆さんは、いつも通り午後の訓練を行ってください。

私もこちらの準備が終わり次第合流しますが、それまではトウカさんにお任せします。」


「わかった、こちらは任せてくれ。」


「お願いします。

では皆さんは早速訓練をはじめてください。」


そう言ってシルフィナはゲートを開いた。


訓練を行う皆は中へと入り、訓練場へと向かったのだ。



皆を送り終えると、シルフィナは残っている4人に指示を出した。


「それでは分担して作業をはじめましょう。

キラさん、ラミさん、セイさんは、神魔樹の地下の地面部分を掃除してください。」


「はい。」


「任せて。」


「わかったわ。」


「フィーアさんは私と一緒に神魔樹の地下の天井部分を掃除します。」


「わかりました。」


「では、はじめましょう。」


「はいっ!(×4)」


5人はすぐに移動し、掃除をはじめた。


キラ、ラミ、セイは、掃除道具を使って地面の掃き掃除を中心に行っていた。


一方シルフィナとフィーアは、魔法で足場を作り、更に魔法で天井を洗浄していった。


それから1時間ほどで掃除が終わると、最後にシルフィナがその場所一帯を清潔に保つために結界で覆い、中の空気を奇麗に除菌した。


こうして神魔樹の地下は清潔な空間へと生まれ変わったのだ。


作業を終えると、シルフィナは誰もいない方へ向かって、ある人物の名前を呼んだ。


「これでこの場所の準備は終わりましたね。

・・・アイ、こっちの準備は終わったわ。

そっちの準備はいいかしら?」


すると名前を呼ばれたアイの声が、その場にいる全員の耳に聞こえてきた。


「はい、こちらはいつでも大丈夫ですよ、シルフィナ。」


「場所はわかるかしら?」


「はい、問題ありません。

神魔樹の地下へ、座標の固定は完了しています。」


「それじゃぁはじめてちょうだい。」


「わかりました。

それでは、送ります。」


アイがそう言った瞬間、神魔樹の地下の地面に、巨大なゲートが開いた。


するとそこから、ベッドや出産に使用する器具などが、次々とせり上がってきたのだ。


しかも既に配置された状態であったため、全てが出終えるとゲートが閉じ、あっという間に設置が完了したのだ。


「とりあえず妊婦用と赤ちゃん用のベッドを人数分、分娩台を30個、その他必要な物資を多数用意しました。

他に何か必要なものはありますか?」


シルフィナは一通り準備されたものを確認してから、アイに要望を出した。


「そうねぇ・・・簡易的なお風呂を用意することはできるかしら?

すぐに身体を洗えるようにしておいた方が、いろいろと便利だと思うわ。

もちろん、妊婦用と赤ちゃん用の両方よ。」


「可能です。

では妊婦用は10人くらいが一度に入れるくらいの広さで1つ、赤ちゃん用は1人用の底が浅いものを10個でいいですか?」


「とりあえずそれでいいわ。

一緒にお湯や水も大量に用意しておいて。」


「もちろんです。

保温機能を持った大容量の貯水タンクを、熱湯、お湯、水、の3つ用意します。」


「お願いね。」


「ただこちらは今用意してもしょうがないですから、誰かが産気づいた時点で、そちらへ送るようにします。」


「ええ、それでいいわ。

後は・・・とりあえず問題なさそうね。

他に必要なものがあったら、またお願いするわ。」


「わかりました。

いつでも言ってください。」


一通り準備と物資の確認が終わったので、シルフィナたちはその場を後にして訓練場へと向かい、訓練に合流した。


その後、午後の訓練が終わると、皆はいつも通り温泉で汗を流し、夕食を食べた。


そして食後のお茶を飲みながら、シルフィナが役割分担について皆へと説明をはじめた。


「皆さん、これから出産に向けて、事前に役割分担を行っておきます。」


それを聞いて、全員がシルフィナに注目した。


シルフィナは一呼吸置いてから、役割分担を発表した。


「まずは助産師です。

私、シーノさん、サーシャさん、ケイさん、ノルンさん、イシスさん、トウカさん、ミィさん、フィーアさん、この9人で行います。

皆さん、お願いしますね。」


「はい。(×8)」


シルフィナを含めた9人に緊張した様子はなく、いつも通りのままだ。


一応シルフィナは補足を付け加えてから、次の役割分担を発表した。


「私を含めた皆さんが、出産に立ち会った経験がありますので、安心して出産を迎えてください。

次にその補助です。

こちらは、イーリスさんとミレーヌさんにお任せします。

イーリスさんは妊婦の方たちを、神法で手助けしてあげてください。

ミーレヌさんは増幅士と減衰士の能力を使って、妊婦の方たちを手助けしてあげてください。

お2人ともお願いしますね。」


自分たちの名前が呼ばれたからか、イーリスとミレーヌは緊張感を持ちながらも、それ以上にやる気に満ちていた。


「わかりました。

妊婦の皆さんの安全は、(わたくし)が絶対に守ります!」


「お任せください、シルフィナお姉様。

必ずやご期待に添えてみせます!」


そんな2人の姿に満足げな表情を浮かべながら、シルフィナは最後の役割分担を発表した。


「残りの皆さんは、私たちの指示で様々な雑用をこなしていただきます。

ただ雑用とはいっても、とても重要な役割です。

そして今回の出産に立ち会うことは、皆さんにとってもいい経験になるはずですから、この機会を上手く活かしてください。」


「はいっ!(×皆)」


皆はシルフィナの言葉に気合いを入れた声で答え、その表情からもやる気に満ち溢れている。


それを見て、シルフィナは満足そうにしていた。


こうして出産に向けての準備が着々と進み、妊婦たちだけでなく、他のハーレムメンバーたちも緊張感が高まってきたのだった。

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