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スライム職人のマッドパペット  作者: ルイエフラ
6/15

転勤していた受付嬢

私達は、リューカの冒険者登録をするため、次の町に向かっていた。


「ん?」

「どうしたの?」

「いや、何でもない」


ードンッ!


「き、気のせいじゃ無かったか」

「何この音」

「多分、ワイバーンだね」

「ワイバーン?」

「結構強いけど...。頑張れば倒せるかな」

「見てみたいな」


この速度で移動すると遅いかな?


「リューカ、早く行かない?」

「つ、疲れるよ?」

「歩かないよ?」

「...あ」


「生成、ワイバーン型、鱗再現、スライムウィザード!」


ープニョ、バサバサ!


そうして現れたのは、水色の鱗で覆われたドラゴンだった。

素となるものは、魔法が得意なスライムである。

風魔法を駆使して飛んで貰おう。


「行くよ、リューカ!」

「ああ。一度、空を飛んでみたかったんだ」

「しっかり掴まってね」


ーバサッバサッバサッ


どんどん上へと上がっていく。


「た、高い!」

「綺麗な眺めだ」

「あれ、町じゃない?」

「そうだね。でも、シュラムアって、こんなデカくて、飛べる物も作れるんだね」

「ま、まぁね?」

「どうしたの?」

「いや、何でもない」

「?」


ーバサッバサッバサッ


「もう、町の上だよ」

「結構早かったね」

「うん」

「シュラムア様様だ」

「えへへ」

「どこに降りるの?」

「町のど真ん中行こうよ」

「え、ええ?」


「生成、煙り玉型、スモークスライム!」


「行っけぇワイバーン!」

「う、うわぁぁあ!」

「煙り玉!」


ーボフッ


「「「何これ!?」」」


「行くよリューカ! ワイバーンは、近くで待機。後で連絡する」

「ええ!?」


ースタッ!


煙りの中から現れる私達。


「え?」

「何これ?」

「急に現れた...」


「派手過ぎたかな?」

「超派手過ぎるよ...」


ーダダダダダ!


「なぁにごとだぁあ!」


「すいません、空から落ちてきました」

「ごめんなさい」


「空からだぁ?」


「は、はい」


「凄いなお前達!」


「「え?」」


「お前らは、即警備隊に採用だ」


「「えぇぇぇぇえ!?」」


「名前は何と言うんだ?」 


「「ごめんなさ~い!」」


「に、逃げたぞぉ~!」




〇〇〇




これからワイバーンで下りるのは、町の外にしよう。


警備隊の人達から逃げ回った私達は、ギルドに来ていた。




「こんにちは」

「こんにちは。どうされま──ってぇ、またあんたかい! 間抜け美女!」

「あっ! あなたは───誰だっけ?」

「ズコッ! ほらっ、ホリデーのギルドで、受付してたとき!」

「あ、ホリデーの、って口調がやばくないですか?」

「あっ! し、失礼しました! あなた、生きてらしたんですね」

「あ、はい。お蔭さまで」

「私はねぇ、あんたの顔がズタズタになるのを楽しみにしてたんだよ!」

「...じゃ、冒険者登録お願いします」

「...少々お待ち下さい。...これに名前と能力を記入出来る範囲でお願いします」

「は、はい」


「書きました」

「はい。(この女、爽やかそうなイケメン連れやがって)」

「顔が怖いですよ」

「あ、失礼しました。これが、冒険者カードですね。無くさないようにしてください」

「分かりました」

「では、頑張って下さいね。(この女ムカつくぅううう)」

「顔が怖いですよ」

「やっかましぃいいいい!」




〇〇〇




「ふぅ、疲れたよぉ」

「あの人知り合い? 怖かったんだけど」

「リューカもそう思う?」

「あ、そういえば、パーティ登録は?」

「...あ」




〇〇〇




「こんにちは」

「こんにちは。どうされま──ってまたあんたかい! この間抜け美女!」

「同じ台詞ですね」

「やっかましいわい!」

「そんなにうるさいと可愛い顔が台なしですよ」

「余計なおせ──っ可愛い?」

「はい」

「ほ、本当に?」

「はい、本当ですよ」

「え~可愛いかぁ~」

「私未満ではありますが、良い線いってると思いますよ」

「やっかましぃ!」

「あ、口が滑った」

「...で、何のご用件でしょうか」

「えと、パーティ登録を──」

「っその爽やかイケメンとパーティ登録っ!?」

「え、あ、はい?」

「ふざけんじゃないわよっ!」

「あの、登録お願いします」

「ご、ごほん。失礼しました。では、パーティ名とメンバーをこれに記入して下さいね」

「はい」


「書きました」

「登録完了しました。冒険者カードを更新するので、一度、お渡し下さい」

「「はい」」


「カードをお返しします。では、頑張って下さいね?(地獄に落ちて死ねぇええええ!)」

「顔が怖いですよ」

「やっかましぃっいってんやろごるぅぁあああ!」




〇〇〇




私達はパーティ『ボルボロス』を結成した。


で、今パーティ結成後、初めてクエストを受けました。


何かって?


イモムシュガーの採取。


イモムシュガーは、黄色い芋虫で、体の中に大量の糖分が蓄えてあり、それを加工して、砂糖を作っているのだ。


何でこんなのを受けているかと言うと、まだFランクだからである。


クエストには、難易度によって分けられていて、Eランクだったとしたら、F、E、Dしか受けられないのだ。


一番下が、F。一番上が、S。


だから、私達はまだ一番下なのだ。


なので、簡単そうなやつを選んでみました。


「ワイバーンのところへレッツゴー!」

「あ、ま、待って」





クエスト頑張って下さい

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