☆爆誕! 撃沈ボムの冒険記☆
「皆さぁんっ! 僕は今日、ワイバーンを倒してきますぅ!」
「「「えぇぇぇぇえ!?」」」
「撃沈ボムが何言ってやがる」
「撃沈したくせに!」
「カッコイイから頑張ってぇ!」
「精々頑張れよ」
「さて、今日も撃沈するのかな?」
「「「ボーム、ボーム、ボーム、ボーム!」」」
「応援ありがとぉ!」
僕は今日、あのワイバーンを倒してくるのです!
相棒の、ヒースラと共に!
〇〇〇
「すいませぇん。いますかぁ?」
ーシーン
「寝てるんでしょぉ? 起きてくださぁい!」
ーガタガタ、ドドドドド
「あ? 何だ? せっかく気持ち良く寝てたっちゅうのによぉ」
「やっぱいるじゃぁないですかぁ」
「何の用だよ」
「ワイバーンを倒して来ようと思いましてねぇ」
「ワイバーン? おまっ冒険者なったぁばかりだろぉ?」
「僕にはこのヒースラがついているんでぇ、大丈夫ですよぉ」
「んで、俺を捕まえに来たわけか...」
「はい、そうですぅ」
「お前も有名になったな、撃沈ボムさんよぉ」
「僕には、ちゃんとした名前があるんですよぉ」
「危なっかしいし、俺もついて行ってやるか」
「はい。宜しくお願いしますぅ」
「ああ、頑張るぞぉ」
「コップさんもしっかりしてくださいねぇ?」
「分かってるよ。───デルタぁ」
〇〇〇
「おりゃあああ!」
デルタがワイバーンの攻撃を避け、翼を切る。
「ギュエエエエ」
「ナイスだ、デルタぁ」
「コップさんも誘導ありがとうございますぅ」
「ギュエエエエ!」
ワイバーンは風の魔法弾を撃ってきた。
その攻撃は、デルタの肩に命中する。
「ぐはぁ!」
「デルタぁ!」
「だ、大丈夫ですぅ! ヒースラがいますんでぇ」
「そ、そうだったな」
「プヨヨン!」
デルタの傷がみるみる回復していく。
「ありがとう、ヒースラぁ」
「相変わらず、すげえな」
「ギュルルゥアアア!」
「来たぞ!」
「はぁあああ! うりゃぁああっ!」
〇〇〇
「で、また撃沈したって訳か!」
「やっぱお前は撃沈ボムだ!」
「「「ボーム、ボーム、ボーム、ボーム!」」」
「声援ありがとうねぇ!」
「デルタぁ、今日も俺達は撃沈したな」
「はい、コップさぁん」
こうして、また僕は撃沈記録を更新したのだった。
デルタさんの番外編です。合流はしないと思う。