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スライム職人のマッドパペット  作者: ルイエフラ
4/15

捕まえたのはNA・KA・MA

ーーーリューカ視点ーーー


その夜、俺は村へ忍び込んだ。



今日は誰もいないよう──


──いや、いた。


白髪の野郎。


その顔が月光に照らされる。


ーゴクリッ


美しい...。


お、俺のタイプじゃあないか...。


ーボトンッ


あ...。


よそ見してて、落とし穴はまった。



「あ、魔物がかかった。チーター、見てきてくれる?」


「プニョガウ」



何かこっちに来た。


「プニョガウン!」


「魔物じゃない? 匂いで分かるの?」


「ガウガウ」


「一応、カメレオンも来て」



こっちに近づいてきた。


──こ、殺される...。



「本当だ。人間だね。毛皮被ってるから、村の人達は魔物だと思ったのかな?」


「う、あぁ」


「怖がらないで。危害は加えないから。人の言葉分かる?」


「あ...は、はい」


「あ、良かった。随分ボロボロの格好してるけど、着るものない?」


「あ、うん」


「私が作ってあげる」


「え...」


「村の人達には、何か魔物倒してきて、適当にごまかそうか」




めっちゃ良い奴や。

完全に...惚れた。




〇〇〇




ーーーシュラムア視点ーーー




「おお、女神様! 悪しき魔物に神罰を与えて下さったのですな」

「「「ですな」」」

「あ、はい。あはは...」

「ありがたや~」

「「「ありがたや~」」」

「あ、ありがとうございます」


ちょっとこの人達、狂ってきた。


「では、これで」

「皆のもの! 女神様が天界へ帰られるそうだ。さぁ、女神様に平伏すのだぁ!」

「「「ははぁ~! 女神様!」」」

「で、では~...」


貢ぎ物無いんかい!

少しは期待してた訳ですよ。




俺、改め、私は、村の外に隠れさせていた野菜泥棒さんのところに行った。


「ごめん、待たせた?」

「い、いや」

「あ、服作る約束だったね」

「い、良いのか?」

「任せて」


「生成、シールドスライム、服型、シルクタイプ!」


「ま、魔法?」

「そ、そんなところかな」

「凄いな」

「はい、服!」

「あ、ありがとう。...何だこの触り心地は!」

「あ、それシルクだよ」

「シ、シルクだと!?」

「うん」

「シルクは、Bランクモンスターの、カイコールを特殊な方法で育成し、その糸で作られる超高級品! お目にかかれる日が来ようとは...。ありがとう、え~と──」

「シュラムア、それが私の名前。あなたの名前は?」

「俺はリューカ。シュラムアって呼んでも良いかな?」

「じゃあ私もリューカって呼ぶね」

「ああ、シュラムア」

「私、冒険者やってるの。リューカは、どうして野菜泥棒なんてしてたの?」

「あれについては悪かったと思っている。...俺は、捨て子だったんだ。俺は────」


リューカは、これまであった事を話してくれた。


「それは、大変だったんだね」

「だから、俺はもっと強くならないといけないんだ。あの人に顔向け出来ないからさ...」

「...リューカは、これからどうするの?」

「俺は、き、君と一緒にいさせてくれないか、シュラムア?」


急に距離を縮めて来ましたなぁ。


「え、えと、まあいいよ?」

「良いのか? き、決めた! 俺も冒険者になる」

「宜しくね、リューカ」

「これから宜しく、シュラムア」


こうして、後に伝説となるパーティが結成されたのだった。


嘘です。



これからも宜しくお願いします。

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