二話
スキル選択を終わらせて辺りを見渡すと、なんと言うか家族旅行で行ったスペインのアンダルシアみたいな感じの町並みで、大通りに出ると色々なお店から客を呼び込む声が聞こえる。
こんだけ店があるんなら俺のプレイスタイルに必須の酒専門店なんかもあるかもしれない。べつに見ておいて悪いことは無いし、冷やかしがてら色んな店を見て回ることにした。
おい、何故にそこのおっちゃんは鯖を売ってるんだ、どう考えてもここは内陸部だろうに。教会にあった案内板にこの町には川魚しかいないって書いてあったぞ?そこの武器屋も、まな板は盾じゃないだろ?料理道具だろ?
とまあ適当に突っ込みつつ歩いているとちっさい髭を生やしたおっさんが大通りから外れた脇道に入っていくのが見えた。
「あれは‥‥ドワーフか?だとしたら行く先に酒があるかもしれないな。」
ドワーフ(仮)の跡を追って脇道を進むと小さな店に入っていくのが見えた。
「竹葉」と書かれた看板が立て掛けられており木製の扉にはopenとなっている。
竹葉か‥‥たしかお酒のことだっけか。入ってみるか。
チリンチリーン
「いらっしゃいませ。」
お、このダンディーな白髪のおじさんがマスターか。
「はい、えっとここって何のお店なんですか?よくわからないで入ってきたんですけど。」
「はい、ここは洋酒の専門店です。とは言うものの基本的な物以外はお客様からの素材持ち込みでの作製となりますが。見たところお客様は異界からの迷い人とお見受けしましたがいかがでしょう」
異界からの迷い人?‥‥ああ、たしかコマーシャルで異世界から迷い混んだ貴方達がナンチャラカンチャラとか言ってたな。
「恐らくその認識で間違いは無いかと。ところで相談なのですがここにあるお酒で安いもので良いので1000ロブ以内で幾らか見繕ってほしいのですが。」
「理由を伺ってもよろしいでしょうか?」
「ええ、勿論。自分の戦い方はアルコールを摂取して戦う方法でして、そのために。」
「なるほど、わかりました。では数があった方が良さそうですね、すぐに見繕いましょう。」
そう言うとゴソゴソとカウンターから二本の瓶を取り出した。
「こちらの白い瓶に入っているのがほとんど味のないアルコールを水で薄めている物です味が悪くアルコール度数が87%とかなり高いので殺菌何かにも使われる事があります。なのでそのまま飲むのは正直おすすめ出来ません。そしてこちらの青い瓶はアルコール度数3%の果実酒です。フルーティーな甘みとさっぱりとした後味が特徴です。今回はサービスと言うことでこちらの二本は無料で差し上げます。異界からの迷い人であれば今日が初めてこの世界に来たはず、このお金は装備やその他道具を揃えて下さい。」
「ありがとうございます、お心遣い感謝します。これからお世話に成ります。自己紹介が遅れましたK-42と言います、Kとでもお呼び下さい。」
「ご丁寧にどうも、私、この酒場を管理させていただいておりますナーバルと言います、以後お見知り置きを。」