二人の料理人
黒髪の作務衣の男と
黒い着物の女が来りて
新たな風を巻き起こす。
異世界にきて二週間ほど
レイは神に与えられた知識とこれからの行動を考える事にした。
ミサトに至っては食事処という事でこれからの雑務をお願いする事にして街へと買い出しを兼ねて散歩をするように御願いした。
この世界の名前はグシャラボルク。
名も無き創世神により産まれた世界。
いわゆる魔法と剣の世界と考えていいだろう。
魔法の知識や剣術や格闘術は知識としてあるので鍛錬によって向上する事は可能。
少なくとも時属性と空間属性の併用で作成した修行空間によってある程度の自衛の手段は手に入れた。
魔力量としては計測はしてはいないが古代や禁忌級の魔法や魔術をしても疲れはしないどころかそれ以上に魔力量があがっているという感覚があるのでどうやらイレギュラーな存在というものになるのかもしれない。
魔術のランクとしては
下級・中級・上級・最上級・古代級・神格級・禁忌級とあるらしく………。
属性としては火・水・風・炎・雷・土の基本属性と闇と光の二大属性………。
創造と破壊という特殊属性………等があるらしい………。
他にも未知の属性や派生属性もあるらしいが………まあ扱ううちには覚えるだろう。少なくとも使命というものは帯びてはいないし、神の言う救う仕事………とやらを頭に覚えつつ、生前したかった店をしようと思う。幸いある程度の料理はできるしな。
そして転生先の街は港町シーランド。
貿易が盛んな商業街だ。
街の名物としては活き魚の刺身などがある。
とりあえず店を出すにあたりギルドには登録をしなければいけないので早々にしなければいけない。一応周りの情報は確実に手に入れ、御近所様にも引っ越し蕎麦を配り第一印象としては悪くはない。
ミサトもいつの間にか周りの女子とも仲良くなれたようだし、二週間としては上々だ。まあある程度創る料理も決めてはあるし、下準備もしたわけだがら、俺も行くことにしよう。